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熱誠—ねっせい—
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しおりを挟む翌日の仕事終わり、私から先生をお誘いした。
「先生、私…今後のことについてお話ししたいのですが」
会議室でもホテルでも構わないから、はっきり話を詰めたい。
先生と私は変わらずの関係でいられるのか、母と子として振舞っていかねばならないのか…それとも、歳の離れた恋人として扱って頂けるのか。
昨日はホテルを出てからも体が熱くて、こちらこそ安らぎを得た気分だった。
私はプレイはともかくとして心情だけでも恋仲になりたいと思うのだが、この感性が世間的に正解なのか分からない。なにせ育った環境が難ありなので、常識的な心を持ち合わせているかどうかも本当は怪しい。
「あぁ、それなら…駅前のビジネスホテルで良いかな」
「はい、手配いたします」
経験したことのない心臓の高まり。学生の頃のバレンタインも味わっていない私の、言わば初恋である。
歪んだ関係でも、そこに愛情を芽生えさせることは出来るはず…現に、私は先生を色んな意味で慕っている。
夜に備え、トイレに行く度に下着をチェックする。誘ったのは私だし、先生のご要望に応えるためにいつでも勝負下着だ。
でも今日は少し、少女趣味というかセクシーではなくキュート路線のものを着けてきた。白を基調としたサテンとレースの可愛らしいもの、「キャラと違うね」なんて言われてしまえば穴を掘って埋まりたいと思ってしまうだろう。さながら花嫁衣装、でも求められるのは母性か。
拗れて捩れて、まとまりの無い私たちの関係。でも元々が夜伽兼秘書だから、役割が増えることは大きな問題ではないか。
「(また…抱かれたい…)」
先生の腕に、先生の胸に。脚にしがみ付かれたい、ご立派なのを頂きたい。人肌の温もりを知った私は、性欲が高まってしまい昼間でもこんな妄想をしてしまう。
ポッとなる顔をキリリと引き締めて、先生の元へと戻る。
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