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能事畢矣—のうじおわれり—
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しおりを挟む翌日からは、またいつもの日々だった。
事務室で合流して仕事にお供して、出先で他の秘書も一緒に昼食を摂って霞ヶ関に戻って会合に参加、委員会に出て資料をまとめて明日の予定を確認してお見送りをして。国会開会中は余計に準備があったり、選挙期間など輪をかけて忙しかったり。
でも終業後は変わらず、先生は私と個別の時間を過ごす。日中の緊張感から解放される堕落した時間、私も先生もこの時間があるから頑張っていられる。
あのプロポーズから、もう何年も私たちは幸せな日々を過ごせている。
「先生、これ、いつものですわ」
「またか…辛いな」
「ちゃんと我慢できたら、ご褒美を差し上げますから」
私がそう言えば、先生は黙ってしぶしぶズボンを下ろす。
私が手にしているのはいわゆる貞操帯、それの男性向けのものである。
「5日くらいかな」
「そうですわね……ふふっ、お可愛らしい、勇ちゃん」
檻に閉じ込められたソレは窮屈そう、しかししゅんと下を向いたフォルムが愛らしい。
私は昼から月経が始まっており、午後の業務の前に先生にコソッと耳打ちしていた。「先生、今夜から辛抱ですわ」と。
夜、先生は以前よりくだけた態度で私を嗜めた。
「神聖な議事堂で浮ついてしまったよ…仕事中に興奮させないでくれ…まったく、悪い人だ」
「いじめられて興奮する方が悪いんですわ、ほら、勇ちゃん♡おっぱいですよ」
「……はむ」
私の生理中は行為が出来ないため、その間はこの逢瀬をどうしようかと以前話し合った。
当然私は先生を気持ち良くする術は持っているのだが、「自分だけ愉しむのは嫌だ」と先生は固辞された。
ならば「共に我慢しましょう」と提案して、先生は貞操帯を着ける羽目になってしまったのだ。
「ふふ」
「はむ…落ち着く…」
「よしよし」
先生はお誕生日を十数回迎えて、先日ついに還暦を超えた。初老を駆け抜けて、老人と呼ばれても自然な年頃だ。
それでも、こと母性へのこだわりは変わっておらず…私の乳房に埋もれて、水枕のようにぽよぽよ感触を味わっている。
「こんな姿…人に見せられないね…」
「見せたくありませんわ、私の先生ですもの」
「ふふ…この先大臣になろうという男が…情けないね」
「自虐ばっかり」
まぁ、こうして自分を落としてでもしなければ、興奮して痛い目を見るので仕方ない。
分かっているので私も虐めたくなる。
「月のものが終わったら、いっぱい尽くして差し上げますわ」
「……勃つから、やめてくれ…痛い…」
先生のソコはまだ有り難いことに現役で、しかし体力面の問題から一般的なセックスは難しくなってきた。男性の意思で責めるような、勢いのあるセックスが出来ないのだ。
その代わり私が上になり頑張っているのだが、新しい楽しみも生まれた。長時間繋がってねっとり焦らす正常位や対面座位などだ。これは大抵、私が「もう、イカせて下さいませ」と懇願することになる。
長年寄り添って育んだ相性の力かなのか、私は肌を合わせるだけでうっとり蕩けてしまうのだった。
「勇ちゃん、透明な液が出てませんこと?いやらしいわ」
「ぐっ…待っ…勃つ、痛てて、くそっ…」
「明日は亀甲縛りに致しましょうか♡」
「ダメだ、貞操帯とダブル拘束はキツい」
「あら、では来週で」
「くぅ……早く抱きたい、聖美ッ…」
頼りなく私の腕に胸に縋る姿は、偉い議員先生には見えない。けれど、これが私の大好きな先生、生涯の伴侶だ。
「私も、早く先生をお迎えしたいですわ…お慕い申しておりますもの、先生」
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