好き、やねん

茜琉ぴーたん

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予習は1人で、実践は2人で*(全6話)

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「なんや、思てること言えよ」

「だから、キスくらいしてよ」

「終わったらしてるがな…最中はせぇへん」

「なんでよ…ふーん…じゃあさっさとイっちゃってよ…」

「あぁそう、ほな好きにさして貰うわ。ほい、四つ脚になりや」

一旦抜いて初めての後背位、榊は生き生きと腰を四つん這いの女尻へ打ち付け始めた。

 彼の凶暴性は増し、表情は見えないが何となく笑っているような息遣いが真子の耳に聴こえる。


「ゔアあっ、あ♡」

彼女は彼女で、はらの奥底を刺激されてかつてなく喘ぎ、滾り、初めて「やめて」と予定調和なフレーズが口をついて出た。

「やめる、かいな、鳴けぇ、アホンダラァ、ハ♡」

当然榊は止めるはずもなく、口汚く真子を罵って太ももを叩いては奥へ奥へと突き立てる。

「あ、あ、」

 眼前にチカチカと電光が走り、反論もできぬまま彼の衝動に合わせて動きに声をハモらせる、ヒクついて締め上げる彼女に榊の限界が近づく。

「あー、イてまう、おし、出すよ、な、ええね、」

 同意なんて求めてない癖に、本当にこれが二人の共同作業とでも思っているのならとんだ勘違い野郎だ、それでもこの男を拒めない私が恥ずかしい…真子はまたしても意見をごっくんと呑み込み、頷きもせず返事もしなかった。

 どうせ結果は変わらないのだから、と。


「ん‼︎あー!おしッ!おしッ‼︎おーし………ぅぁ………あー、よっしゃぁ…一発目ぇ…あーすげ…やるやん、」

 この男は射精時に声を出すタイプなのだが、セクシーな裏声でもなく普段の喋り声のまま応援のような掛け声を出すので、真子は正直可笑しくてその瞬間素に戻ってしまう。

「な…、ほら、ようけ出た。オナ禁の成果やな」

引き抜いて封をされたスキンの中の濃い白濁液をわざわざプラプラと見せつけ、榊は勝手に自ら課し完走した自慰自粛を褒め称えよとばかりに、スッキリした顔で微笑む。

 真子は彼の顔とスキンを交互に見て、「良かったね」と本心から感想を述べた。
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