愛の議論は長々と—あなたには理屈じゃ敵わない—

茜琉ぴーたん

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7・思う仲に口さすな

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 これは式のすぐ後に聞いた話だが、翔によると…茂木は年度途中にも関わらず、上から配置換えを命じられたそうだ。
 理学部教授たちの溜まりに溜まった不満がこの機に爆発し、総務課職員に集団直訴したのだとか。
 私たちの結婚披露パーティーの会場の片隅で、知らないうちにそんな人事の話し合いが行われていたらしい。総務課のトップが了承して即日決定、茂木本人にも代わる代わる説教を食らわせたそうだ。
 前々から茂木は指示されたことをすっぽかしたり紙詰まりした印刷機を放置したりと、不真面目さが目立っていたのだとか。そしてフロアを訪ねた男子学生に粉をかけたり、女子学生には冷たくあしらったりとやりたい放題だったようで。
 次の配属先は外国語科目の講師陣の集まるフロアで、圧倒的女性率の高い職場らしい。ちょうど現任の事務員さんから産前休暇の申請を受けていたので、都合が良かったのだろう。
 そこのフロアの先生たちは悪い人ではないのだが、半端な仕事には滅法厳しいらしい。そこで茂木はビシバシと、意地悪ではないが重箱の隅をつつくようなキメ細かい仕事を求められて奮闘していくことになる…だろうとのことだ。
 茂木も悪い子ではなかった、しかし不真面目で非常識だったので更生されれば本人も助かるのではなかろうか。
 それを聞いた私は「ふーん」というだけ、まぁ翔との接点が少なくなれば良いなぁなんてこっそり考えるのだった。
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