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その夜。菫のスマートフォンへ真澄からのメッセージが届いた。
『昼間は失礼しました。大牟田フロア長の言ったことは半分は事実なのですが、だいぶん誇張されています。不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。フロア長に言われて、無理に連絡先も頂いてしまいすみません。これっきり、ブロックしてもらっても構いません。』
「かたぁ」
まるでナンパの軽口を間に受けたこちらが馬鹿だと言われてるように感じて、菫は「ふむ」と返事をすぐにはしないことにした。良い雰囲気に発展する出逢いかと思ったのに、残念である。
「…別に、強いられてもさ、断るくらい出来るよ?でもさ、スムーズに交換できてさ、ちょっと期待しちゃったじゃん…」
既読は付いてしまったし、これきり無言だと真澄は脈無しブロック対応だと思い込むだろう。向こうがそう提案したのだし恨まれはしないはずだ。
しかしそんな冷たい女だと思われるのが癪、自分の声のイメージを覆してくれた真澄にそう思われるのが癪だった。
なので菫はうんうん悩んで、
『社交辞令でも、褒めて頂いて嬉しかったです。よいお年を。』
と書いて送る。
そして既読が付くかどうかも見ずに、年内最後の風呂へと向かった。
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