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しおりを挟む時間にすれば5分も掛けず、真澄は菫に「もう充分だよ」と声を掛けて頭を上げさせた。
「ありがとう、血が上っちゃったね、クラクラしない?」
「う、ん…」
「横になって、次は僕がするから」
「……え、そういうのは」
「楽にしててよ」
菫は危機感に脚を閉じるも、真澄は膝をこじ開けて間に挟まる。
真澄はお返しとばかりに、菫の中心を丁寧に掻き分けて舌を付けた。
「ひッ」
「(ボディーソープの匂いだ…入念に洗ったのかな…可愛い)」
「ひあ、ひあ、」
「(声が掠れちゃって…抑えられないね、素の声、好きだよ)」
真澄は経験が豊富なのでそれなりにツボも分かっている。
個人差はあるが、「大体ここだろう」を掴めているのだ。
そこを舐めて、吸って、捏ねて、押して。
浮きそうな腰を押さえ付けて、剥がしに来る手を捕まえて。
「はふ…やら、真澄く、やら、やら、」
「(脚ピンさせてあげよ…良かった、拒絶はされなかった)」
体の下に菫の脚を格納し、尚も責める。
次第に足先が疼いて暴れ出し、掴んだ手も逃げようと力が籠る。
「あのッ…真澄くん、だめ、イっちゃう、」
「(だめ?良いじゃん……あ、そうか)」
果てが見え始めていたが、真澄は菫の想いに気付いて動きを止める。
しかし舌は外さずレロレロと温く揺らし、マットレスに隠しておいたスキンに手を掛けた。
「真澄ぐんッ…」
「ぷはッ……そうだよね、これで先にイったら…勿体無いよね」
「あの、」
「分かってる…こっちで、イきたいよね」
閉じていた脚をぐわっと開けば、菫が「あッ」と叫ぶ。
じりじりではなく急接近して、照準をソコに合わせた。
「菫ちゃん、挿れても…しばらく動かないけど」
「い、じわるッ…」
「挿れて良い?」
「い、れてよぉ…」
「ん、」
唾液でグズグズだからスルンと入り、菫にも真澄にも同時に衝撃的な快感が襲い来る。
「ひッ…♡あ、あ♡」
「うお、おー…♡すげ、久しぶり♡」
そこまでセックスに重きを置いていなかった真澄でも、菫が長時間プレイに付き合ってくれると知ってからは頻繁に致していた。
なので1週間開いただけでもご無沙汰感が強く、過ぎる刺激に顔を歪める。
一方の菫も1週間の空しさが埋まり、弾けそうなほどにピクピクと全身が疼く。
「は…あ…」
「きもちー…菫ちゃん、大丈夫?」
「らい、じょ、ぶ…」
「口、回らないね…動きたいけど…我慢するね」
「ど、れくらい?」
「1時間くらい?」
菫は虚ろな目で真澄を睨み、
「むり」
とそこに涙を浮かべた。
「無理?」
「むり…動きたい…」
「せっかく1週間禁欲したんだから、我慢だよ」
「むぅ」
気長で強情な真澄は、本当にそこから1時間待った。
萎えないよう話をしてキスをして、体勢が辛くなると上下を入れ替えて、頑なに抜かなかった。
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