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しおりを挟む「真綾、表、閉めて来るから」
「はーい」
和樹は店のシャッターを閉め、休業予定の張り紙を貼る。
軽く掃除をしてお隣さんと年末年始の過ごし方の話なんかをして、やれやれと居間へと戻ると。
「…真綾?」
「…メリー、クリスマス…えへ」
真っ赤なミニ丈ワンピースを着た真綾が、照れ照れと笑っていた。
衣装はサンタクロースを思わせる赤さの薄そうな生地で、それ故に真綾の豊満な胸が浮き出るように強調される。
肩紐は細く、どうやらランジェリーと洋服の中間らしい様相に思えた。
「ま、綾…うわ、エッロ…服の下に着てたのか?」
「うん…お泊まりだし、でもフライングで…あの、う、嬉しい?」
「嬉しい…あ、えーと」
まさか昼間から始まると思わず和樹がたじろいでいると、
「和樹くんはトナカイさんだよ、ねぇ…お部屋、行こう?」
といじらしい誘いが掛かる。
「俺トナカイなの?…しかし、久しぶりだな…」
「そうだね…そんなに誘われないし、二人きりにならないしね」
「お、俺はシたいんだぞ、場所としっかりした時間が確保できないだけで!」
「んー、でも和樹くん、元カレとのこと話したら『多い』って言ったじゃん?だから頻繁じゃない方が良いのかなって」
「根に持ってたのか…悪かったよ、にしてもこれは久しぶり過ぎ」
角田の部屋に週1で呼ばれてイチャイチャしていたと聞き、和樹は確かに「多い」と反応した。
実際にセックスしたのは10回足らずらしいが、和樹の言葉を真綾はずっと気に掛けていたようだ。
トントンと階段を上がり、和樹の部屋へと入る。
着替えたり寝たりするだけの部屋で、さっぱりとしている。
学生時代から使っているベッドに勉強机、隣は昔妹が使っていた空室だ。
「和樹くん、座って」
「うん……あ、真綾、そういうのは良いって」
真綾が床に膝をつくものだから、和樹は肩を掴み立たそうとする。
しかし真綾は上目遣いで和樹を睨み、
「良いから。なんて言うか…クリスマスプレゼント…愛情表現?みたいなものだから」
と退かない。
「いや…じゃあせめて風呂」
「平気。見て欲しい」
「変なとこで度胸見せんなって……あ、」
脚の間に入った真綾は和樹の腰にしがみ付き、顔面を股間に埋める。
ピンと張るチノパンに真綾は「ふふ」と笑い、和樹は年上の威厳も虚しくされるがままにズボンを脱いだ。
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