12 / 72
2…ニヤけちゃう
12
しおりを挟む『戻りました』
いつもの調子で作業を終えて昼を済ませ売り場へ戻り報告無線を入れる。
宇陀川は対応中にも関わらず
「小動、ここ代われ。売り上げはお前の名前で上げて良いから」
と洗濯機購入希望のお客さんを私に回してくれた。
これは有り難いが改めて礼を言いに行かねばならないから面倒だな。
しかし大物を捌けたということで店全体の売上額も大台に乗り管理職たちは胸を撫で下ろしたらしかった。
小売店たるもの売り上げが全てだ。
前年や他店と比べ目標を立てて達成するためにあれやこれや値引きしたりフェアを開催したり努力をしている。
人柄とか数字に残らない雑務やクレーム処理の手腕は管理職に見ていてもらわねば評価もされにくい。
だから営業の私たちは少しでも商品単価を上げてお勧めして売り上げを稼ぐのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
36
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる