Fragment-memory of future-

黒乃

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第二話

第四十節  終結、そして。

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 古城から脱出した直後、エイリーク達は高機動車に乗ってその場から離脱していた。スグリは発車する前、無線で状況説明とヤクの迎えの手配をしていた。その間もレイの意識は戻らない。胸の辺りに血が滲んでいたが、それは彼の身体から流れているものではない。そのことに安堵するも、何故意識が戻らないのか。不安が募る。

「レイ……」

 自分は回復魔法は使えない。こうして呼びかけることしか出来ない。それがどうしようもなく、もどかしい。ソワンはレイの脈などを図り、容態を確認していた。
 ビーッ、と高機動車に設置されていた無線が鳴る。スグリがそれを取り接続すると、彼の部下らしい人物の声が聴こえた。何か緊急事態でも起きたのだろうか。

『ベンダバル騎士団長!こちら、機械都市マシーネの機械人形オートマチック迎撃隊です。ご報告があります!』
「なんだ!すまんが手短に頼む!」
『ハッ!マシーネの住民達の無事を確認致しました!!』

 届いたのは、なんと吉報だった。マシーネの住民達は、まだ全滅はしていなかったとのこと。マシーネから数キロ離れた場所にある、オーア洞窟。魔物の出現も少ないその洞窟を、彼らは昔から防空壕の代わりとして使用していたらしい。今回のカーサによる支配で疲弊しきってしまう前にと、生きていた住民達は移動していたのだ。
 全滅していなかったというその報告は、不安ばかり増す今の状況の少しの希望の光となった。思いがけず、良かったと一言口から言葉が漏れる。それはソワンも同じらしく、硬いばかりのその表情が少し和らいだように見えた。
 ミズガルーズ軍は住民達の保護のために、迎撃隊の一部の人員をその洞窟に向かわせたらしい。各々の判断で勝手に申し訳ありませんと謝罪が入るが、その判断は間違いではないとスグリは賛称した。

「ではその別隊に伝えてくれるか。これから俺たちもそこに向かう。こちらで一人、負傷者が出た。避難した住民達の中にもし医師がいたら、治療の用意をしておいてくれないかと」
『ハッ!承りました!』
「では接続を切る。引き続きマシーネに残った人員は、残存戦力の殲滅を頼んだ」

 無線を切ったスグリがハンドルを切り、進行方向を変える。

「ソワン、エイリーク。俺はお前たち二人を、先にオーア洞窟へと送る。そこに医師がいたら、レイの状態を説明してくれ」
「あの、スグリさんは……?」
「俺は一度マシーネに赴いて、残存戦力殲滅と安全を確認する。それが出来れば、マシーネの住民達を都市に戻すことができるからな」

 戻りたいと思えるかは別だが、とスグリは呟く。今は、避難した人たちの中に医師がいることを願うばかりだ。未だ目を覚まさないレイの手を握り、言い聞かせるように声をかける。

「大丈夫。……きっと、大丈夫だよ」

 それからどれくらい走ったのか、オーア洞窟に到着した頃には空に少し赤みが差していた。入口付近には無線で聞かされていた、別部隊の隊員が数名見張りをしている。隊員も事前に聞かされていたのか、医師が中で用意していると伝えてくれた。
 医師がいたことは運がいい。レイをおぶさり、ソワンと共に高機動車を降りる。それを確認したスグリはすぐに、また高機動車を走らせマシーネへと向かった。

 オーア洞窟の中にいた隊員に連れられて、準備をしていた医師の元へ辿り着く。住民たちの治療もさることながら、レイのために準備をしてくれたことに感謝の言葉を述べた。
 レイを寝台に寝かせ、ソワンが医師に状態を説明していく。医師もそれを聞きながら、手順良くレイを診察していった。その間にちらりと周囲を見れば、憔悴した様子のマシーネの住人たちが目に入る。
 脱出時に怪我をしたらしい、包帯を腕に巻いている男性。子を抱えて身を硬くしている母親や、親にしがみついて身を寄せている子供。どれ程の恐怖だっただろう。とはいえもうこれ以上マシーネに、カーサの魔の手が伸びることはない。古城では今もヤクが、一人戦ってくれている。あの人が負けるはずがない。何せ自分の兄弟子であり、レイの師匠なのだから。

「それ、どういうことですか!?」

 突然聞こえたソワンの悲鳴のような問いかけに我に返る。目の前の医師は表情をこれでもかと歪め、レイの状況を説明してくれた。

「申し訳ありません。率直に申し上げますと、ここにある薬で彼を治すことは不可能です」
「不可能……?なんで!?」

 静かに、しかしハッキリと返された無情な言葉。それに対してエイリークも思わず、噛み付くように医師に説明を求めた。
 医師が言うには、確かに受けた説明通りレイには外傷はほぼない。にも拘わらず目覚めない直接的な原因は、彼の精神にあると言う。何かの呪詛が彼に纏わりついているらしいのだ。それを治療するには、自分では役不足だと。

「そんな……。じゃあレイは助からないってこと?なんでっ!どうにかして助かる方法はないんですか!?」
「ソワンさん、落ち着いてっ!」
「落ち着いてなんかいられないよっ!だってレイが助からないかもなんて、そんなのボク嫌だよ!」

 ともすれば、医師に掴みかかろうとしていたソワン。そんな彼の腕を掴んで落ち着かせようと声をかける。しかしソワンに言葉は届いてないのか、医師に助かる方法はないのかと再度叫ぶように尋ねていた。少し慌ただしくなったその場に突如、鶴の一声が響く。

「ちょっと落ち着きなさいな。そんなに取り乱すなんて、ナンセンスよ」

 語尾が少し上ずった、高めのテノールの声。その特徴的な声に、医師もエイリークもソワンも、思わず視線を声の主の方に向けた。
 そこに立っていたのは、一見すると男性だ。体格もそこそこに良い。淡いオレンジ色の髪の一部を三つ編みに結い上げ、唇には紅を差している。表情は柔らかい。体格に似合わず、と表現したらよいのだろうか。つまりは全体的にアンバランスである。そんな人物が纏っている服装は、ミズガルーズ国家防衛軍のものだ。はてどちら様、と聞く前にソワンがぽつりと呟く。

「ツバキ、師長……?」
「はぁいハートちゃん。元気にしてたかしら?色々積もる話とかあるけど、ちょーっとごめんなさいね?」

 ツバキ師長と呼ばれた男性、でよいのだろうか。とにかく、彼はピンヒールをカツンと鳴らしながら寝台に寝かせているレイの近くに寄り、手を翳した。すると彼の手が淡く光り出す。まるで何か映しとるように、ゆっくりとその手をレイの身体の上でスライドさせる。やがて何かを確信したのか、徐に言葉を紡いだ。

「相当厄介ねぇ。精神汚染の呪縛なんて、そうそう使えるものじゃないわよ?」
「あ、の……?」

 一人納得したような男性を前に、どう声をかけてよいのかわからず。尋ねるように言葉を漏らして、凝視してしまう。そんなエイリークに気付いた男性は、自分に向き直って彼に尋ねた。

「報告で聞いてるわ。アナタが保護された、バルドル族の子ね?」
「あ、えっと、はい。そうだと、思われます……?」

 その答えに、ふぅん、と頷いて自分をまじまじと観察する男性。そんな反応を前に何も話せないまま、見られるがまま硬直してしまう。しばしの沈黙のあと、にっこりと笑った男性に突然抱きつかれた。これにはエイリークも、混乱を極めてしまう。

「へっ!?」
「やぁん!思ってたよりも断然カワイイじゃな~い!史実よりも信じられるのは、やっぱり自分の目で見たものねぇ~!」
「あえっと、あの!?」
「やだもう慌てちゃって!いいわ可愛いわアナタ!アタシ気に入っちゃった!」

 やたらとテンションの高い男性に抱きつかれ、頭を撫でられている。これはどうしたらいいのだろうか、というかどうされるべきなのだろうか。まず逃げ出そうか、いやそもそも逃げてもよいのだろうか。混乱しているエイリークに助け舟を出したのは、洞窟の入り口の方から聞こえてきた男性の声だった。

「ツバキ、あまりエイリークをからかってくれるな」
「ヤクさん!」

 入り口の方から歩いてきたのは、古城で一度別れたヤクだった。彼の手には、レイの杖がしっかりと握られている。それはつまり、あの古城で勝利を収めて無事に戻ってきたという証明だ。彼が無事だったことに安堵して、そしてこの状況をどう説明したものかと再び混乱する。そんなエイリークを知ってか知らずか、ツバキと呼ばれた男性は非難の声をあげた。

「え~?そんなお堅いこと言わないでよぉ。のーちゃんったらもう」
「だからその呼び方はやめて欲しいと何度も言っている……」
「それにアタシだって、こうして生のバルドル族の子を見るのハジメテなんだからぁ。ちょっとくらい味見してもいいじゃない」
「えぇえ!?」

 まさかの貞操の危機かと身体が震える。嗜めるようにヤクがツバキの名前を呼べば、理解したのか彼はエイリークから渋々、といった感じで離れた。冗談だったのに、というツバキの言葉は果たして本当か嘘か。

「すまなかったな、エイリーク。彼はツバキ・クレナイ師長。ミズガルーズ国家防衛軍の、救護部隊のトップだ」
「よろしくねぇ~。アタシのことは、ツバキちゃんって呼んでくれると嬉しいわぁ」
「えぇっと、あの。エイリーク・フランメです。よろしくお願いします」

 自己紹介をすると、ツバキは笑顔でそれならエイちゃんかしら、などと呟いた。彼の人をあだ名で呼ぶ癖は、どうやら治らないらしい。ヤクも手を焼いているとのこと。そんな談義にメスを入れるように、落ち着けたらしいソワンに声をかけられる。

「あの、ツバキ師長……。精神汚染の呪縛って……?」

 ソワンの言葉に気付かされたのか、先程の笑顔から一変して仕事の表情になるツバキ。それから語ったのは、今のレイの容態についてだ。

「そうね。呪縛とかの呪いの類って、相手へ負荷をかけて擬似的に能力や身体機能に、なんらかの異常をきたすことが多いの。けど、この子に掛けられたのは違う」

 レイは擬似的にではなく、精神そのものに呪縛を掛けられているという。
 魔術師にとって精神とは、体内に巡るマナの心臓と言っても過言ではない。精神が保たれているからこそ常に、正常なマナが身体を巡っている。ただしそこに一滴でも呪いが降りかかれば、それは忽ち水に垂らした黒いインクのように、一気に広がる。
 汚染された精神は穢れたマナを生成し、そして体内へ循環させる。身体はその穢れたマナに、拒絶反応を起こす。その拒絶反応の反動により意識は混濁し、やがて維持が出来なくなる。これを一般に、精神汚染と呼ぶ。処置を施さなければ、やがては植物状態になり、そのまま脳死することもあるのだそうだ。
 それが、今のレイの状態だと言う。あまりにも絶望的な事実に、ショックを隠しきれない。

「一般的な呪縛とかを解除するには、相手の命を絶てばいいのだけど……。精神汚染の呪縛は違う。汚染された精神そのものを浄化しなければ、根本的な解決にはならないわ」
「浄化の方法は?」
「残念だけど、精神汚染の呪縛はそもそも発動すること自体が難しいの。だから呪縛を受けたという人物の資料も、その解除方法の資料も、ほぼないと言ってもいいわ」
「それって、つまり……助かる方法はないって、ことですか……?」

 縋るような自分の言葉に、返ってくる言葉はない。沈黙がそのまま答えとなっている。それを理解したくなかった。そんな、と力なくへたり込みそうになったソワンを、咄嗟に支える。彼の双眸からは、ぽたりぽたりと涙が落ちている。

「……一つだけ。可能性があるかもしれません」

 思い沈黙の中、口を開いたのは最初にレイを診察した医師だった。

「ここからさらに南の、別大陸……ノルズリ地方、氷の都ニーズヘールのさらに奥、ニーブルヘイルにあるフヴェルゲルミルの泉。世界三大湖の一つであるその泉は、全てを癒やす奇跡の湖との別名があります」

 万病を癒やすと謳われている、フヴェルゲルミルの泉。文献では、不老不死の湖ともあるらしい。そこにレイを連れて行けば、あるいは回復するかもしれないと。その言葉は、エイリークやソワンにとっては一縷の希望のように思えた。
 しかし、ヤクやツバキが渋る。文献にあるだけで、実際に効果があるかどうかは別だと。今でも人員が少ないこの状況で、別大陸に向かわせるだけの人数はいないと。そんな2人に向かって告げる。

「……そこに、行きます。行かせてください。レイを助けるために!」

 ここでただ手をこまねいていても、レイが回復するわけでもない。たとえ僅かでも、可能性があるのならば。それに賭けたいと思った。
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