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ーーもう耐えられない!この男!絶交ですわ!!
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クリオラシュの儚い呟きを聞き、非常に驚いた様子のアンバーはたちまち憤怒の表情を浮かべた。
それでも必死に堪えるーーしかしヒクヒクと眉は震えており、全く隠しきれていないーーアンバーに当のクリオラシュだって全面同意した。
遠い目をした彼の脳裏には、昨日呼び出された時のことが再現されていた。
ーーいやー、なんかずーっとしっくりきてなかったことがあってね。さっきやっと気がついたんだけど!名前!名前だよキミぃ!ヒールであるはずなのに、キャストがキミを呼ぶ度にどこか荒々しさが足りない気がしてずーっと違和感があったんだ。さっき閃いた時には思わず舞台袖で叫びたくなるのを必死に堪えたんだよ!君明日から役名変更ね!ーー
間髪入れず、『そんなことあってたまるか!』と脚本家に掴み掛からなかった自分を誰か褒めて欲しい。
そんなことを言われた自分の立場と言ったらなかった!
前代未聞である!
今日の公演はそれこそヤケクソで演じたはしたが、……全くもって違和感なく幕を閉じた。配役の誰一人クリオラシュの新しい役名を間違えた者はいなかったし、観客からも特に反響はなかった。
幸か不幸か、配布されているパンフレットにクリオラシュの役名が記載されていないことも大きかった。クリオラシュ演じる役の紹介ページには主人公の好敵手とだけ小さく記載があった気がする。
昨日から今までの怒涛の流れはクリオラシュにいくつかのしょんぼり案件をもたらした。
その中で彼にとって一番キツかったのが、たった今、目の前でなされたゲームの内容である。捨て鉢気味に自ら提案をした時には、彼女だけは、という気持ちもあった。
回答の中で一番先に出てくるかと思いきや、むしろ全く出てこずに、彼女がお上品に言葉を締めくくったことで全てが、終わった。
提案がうまくいった時の期待まみれの自分を引っ叩きたい。何がゲームだ!試合に勝って勝負に負けるとはこう言うことを言うんだろうか?
意地悪をしたかっただけなはずなのに、自分の方がダメージを受けているのは何故だろう。
微笑みを浮かべながらもどこか青ざめた顔で、固まったクリオラシュにアンバーは何と声をかけていいかわからなかった。
確かにゲームの答えは衝撃的なものだった。
文句の一つも言いたくはなったが、あと一ヶ月間上演する、観劇の役名が簡単に変わってしまうことに驚いた。そして、その役を演じていた当のクリオラシュこそ、アンバーが感じた倍のショックを受けたであろうことを察し、吐き出されかかった文句はいつのまにか消え去っていた。
痛ましい空気の中、アンバーは黙り込んでしまったクリオラシュの背をさすった。
こんなに悲しげな背をした男をアンバーは見たことがなかった。そして、こ・う・い・う・流れからの冷え切った空気も未経験であった。自分が婚約解消した時だって、まだ救いの余地があった気がする。
アンバーは今まで馬鹿にしていたはずの小デブがあまりにも哀れになり、そして、空気を変えようと口を開いた。
ここで、アンバーは以下の二点を失念していた。
一つめは今まで知人を慰めた経験が一切なかったこと。
そしてもう一つは、ひとつの物事に突っ走ったアンバーは他の大切なことを全ておざなりにしてしまうこと。
「へ、ヘイザム様。お気持ちお察しします…、いや、あの。私などでは想像もできないほどの心中かと思われますが……」
なんだろう、一応声をかけたが、全く寄り添えていない気がする。アンバーは自身の白々さに辟易とした。もうちょっと気の利いた言葉が出てこないものか!と自分を叱咤して、どうにか絞り出した言葉は。
「私、ヘイザム様の、演技が大好きですの。え、えと。あの序盤にある、主人公との口論。言葉は少ないですが、その実主人公に与えるダメージはとても大きい大事なシーンですわ。あのように短い台詞で相手に大きな衝撃を与えるなんて、とっても難しい筈ですわ。でも、ヘイザン様のあの空気感や、心底蔑むようなお顔が、それを本物に見せていらっしゃるのよ。
その、私に言わせてみたら、主人公の爽やかさよりも、ヘイザム様が演じる軽薄で、どこか人間味のある空気感の方が、とても魅力的だわ」
公演の内容であれば、どうにか言葉は出てきた。クリオラシュを元気付けるため、とチョイスした言葉を切り貼りしてダラダラと並べ立てる。それでも何だか空々しく感じ、アンバーは自然と俯く。
あまりにも、気を遣われた感が強すぎたためであろうか。段々とクリオラシュの身体が小刻みに震え始める。
流石に嘘っぽかったかしら!
と慌てて顔を上げるのと同時にアンバーの背に回された腕にキュ、と力が入る。
え?あ?
どうにか状況を理解しようと混乱したアンバーを待ち受けていたのはクリオラシュの満面の笑みである。
「アンバー様、私の女神!貴方は……、本当に……」
よく見るとクリオラシュの頬は赤くなり、糸目の奥は水の膜が張っていた。まるで今にも泣き出しそうな表情の彼は、感動に打ち震えているように見える。
もしかして、今のが正解ってこと?
アンバーはコテンと首を傾げた。ま、まあでも、彼のご機嫌が治ったのであればこれほどありがたいことはない。
「わ、私の拙いお言葉で、僅かなお慰めができたのならこれほど嬉しいことはありませんわ。……そ、」
『それでは、』
二人の言葉がまるでコーラスのようにハモる。
アンバーは退室を切り出そうとしたのだが、思わぬことに言葉を切ってしまう。
その言葉の続きを貰い受けたクリオラシュは、うっとりと告げた。
「もう少しお慰めいただきとうございます」
ーーこのすぐ調子に乗る男もうほんとどうにかしたい!!
……そして絆されてしまう自分も。
状態は未だ姫抱きのままである。そろそろ膝が痺れてこないものか、とクリオラシュを眺めるが、その時はなかなか訪れない。
むしろ、いつの間にか体力チャージは済ませたとばかりに、ウキウキとした男は、アンバーが先程さりげなく服の中に収めたはずの胸を、再度失礼極まりない動作で引き摺り出す。
「!?」
驚きのあまり息を呑むアンバーの両脇に手を入れ、まるで人形を持ち上げるようにいとも簡単にアンバーの体の向きを真正面に入れ替えた。
「きゃ、」
抱え上げられ、真正面から向き合う形になったアンバーに、男はうっとりとした。
「あぁ、これが夢じゃないなんて、本当に信じられない!」
アンバーも自分が男の膝の上でいわゆるペタンコ座りをする形になっていることが信じられない!状態である。
不安定な姿勢はアンバーに転落の恐怖を感じさせた。ほぼ瞬間的にアンバーら細腕を男の首元に回した。まるで相引きをする恋人たちのような姿勢である。が、アンバーからしたらたまったものではない。
結果としてその姿勢は男に大歓喜をもたらしたようだった。
ぽぽぽ、と顔を赤くした男はにこおーっとアンバーに微笑みかける。口角が引き攣ったアンバーをしげしげと眺める。男は一瞬置いて、アンバーの豊満な胸に顔を沈み込ませた。
「!?!?!?!?」
ーーもう耐えられない!この男!絶交ですわ!!!
心の中は暴風雨である。大混乱のあまり、以前読んだ小説の単語が浮かぶ。貴族女性としてあまり直接的な言葉を学んでこなかったことが、アンバーの悲しいところである。子どものようなスラングが頭の中に浮かぶが、どれも今の心の荒れようを表すには足りず、男への怒りについても然りである。
立ちあがろうとすればスカートの裾のせいで可動域が狭まって脚が思うように動かせず、かといって腕を外せばカウチの下に落っこちてしまう。
「~~~ッ!!」
最早お上品な表情は消え去った。
噛む!?もう噛みついてやればいいのかしら!?
眉を吊り上げたアンバーの下、男はすりすり、とやわらかい胸に頬擦りしたり、戯れに舐めてみたり。
苛々っとする反面、段々と変な感覚になってくる。
胸の蕾に熱い息を吹きかけられ、唇で食まれ、その度にアンバーは唇を噛み締めピクピクと震える。
「そうだ、アンバー様。こんなのはどうでしょう」
昂った男はまたひとつ提案をした。
「アンバー様も役者になってみるのは?僕と、アンバー様の即興劇です」
ちゅぷ♡ れろ♡ れろ♡ れろ♡
「僕が、売れない脇役俳優の役で……アンバー様は」
「う、ひぁ んん♡♡」
ぢゅ♡ ぢゅ♡ ぢゅう♡♡
「そんなつまらない男に、翻弄されるご令嬢の、役」
「♡♡♡ーーーーッ!♡♡♡」
ピン、と存在を主張し始めたそこを、カリリ、と甘噛みされ、アンバーは耐えきれず小さな嬌声を上げた。
そろそろお付きの方も心配されますね、と残念そうに男に解放されるまで、アンバーはもどかしい刺激に惑わされ乱された。
それでも必死に堪えるーーしかしヒクヒクと眉は震えており、全く隠しきれていないーーアンバーに当のクリオラシュだって全面同意した。
遠い目をした彼の脳裏には、昨日呼び出された時のことが再現されていた。
ーーいやー、なんかずーっとしっくりきてなかったことがあってね。さっきやっと気がついたんだけど!名前!名前だよキミぃ!ヒールであるはずなのに、キャストがキミを呼ぶ度にどこか荒々しさが足りない気がしてずーっと違和感があったんだ。さっき閃いた時には思わず舞台袖で叫びたくなるのを必死に堪えたんだよ!君明日から役名変更ね!ーー
間髪入れず、『そんなことあってたまるか!』と脚本家に掴み掛からなかった自分を誰か褒めて欲しい。
そんなことを言われた自分の立場と言ったらなかった!
前代未聞である!
今日の公演はそれこそヤケクソで演じたはしたが、……全くもって違和感なく幕を閉じた。配役の誰一人クリオラシュの新しい役名を間違えた者はいなかったし、観客からも特に反響はなかった。
幸か不幸か、配布されているパンフレットにクリオラシュの役名が記載されていないことも大きかった。クリオラシュ演じる役の紹介ページには主人公の好敵手とだけ小さく記載があった気がする。
昨日から今までの怒涛の流れはクリオラシュにいくつかのしょんぼり案件をもたらした。
その中で彼にとって一番キツかったのが、たった今、目の前でなされたゲームの内容である。捨て鉢気味に自ら提案をした時には、彼女だけは、という気持ちもあった。
回答の中で一番先に出てくるかと思いきや、むしろ全く出てこずに、彼女がお上品に言葉を締めくくったことで全てが、終わった。
提案がうまくいった時の期待まみれの自分を引っ叩きたい。何がゲームだ!試合に勝って勝負に負けるとはこう言うことを言うんだろうか?
意地悪をしたかっただけなはずなのに、自分の方がダメージを受けているのは何故だろう。
微笑みを浮かべながらもどこか青ざめた顔で、固まったクリオラシュにアンバーは何と声をかけていいかわからなかった。
確かにゲームの答えは衝撃的なものだった。
文句の一つも言いたくはなったが、あと一ヶ月間上演する、観劇の役名が簡単に変わってしまうことに驚いた。そして、その役を演じていた当のクリオラシュこそ、アンバーが感じた倍のショックを受けたであろうことを察し、吐き出されかかった文句はいつのまにか消え去っていた。
痛ましい空気の中、アンバーは黙り込んでしまったクリオラシュの背をさすった。
こんなに悲しげな背をした男をアンバーは見たことがなかった。そして、こ・う・い・う・流れからの冷え切った空気も未経験であった。自分が婚約解消した時だって、まだ救いの余地があった気がする。
アンバーは今まで馬鹿にしていたはずの小デブがあまりにも哀れになり、そして、空気を変えようと口を開いた。
ここで、アンバーは以下の二点を失念していた。
一つめは今まで知人を慰めた経験が一切なかったこと。
そしてもう一つは、ひとつの物事に突っ走ったアンバーは他の大切なことを全ておざなりにしてしまうこと。
「へ、ヘイザム様。お気持ちお察しします…、いや、あの。私などでは想像もできないほどの心中かと思われますが……」
なんだろう、一応声をかけたが、全く寄り添えていない気がする。アンバーは自身の白々さに辟易とした。もうちょっと気の利いた言葉が出てこないものか!と自分を叱咤して、どうにか絞り出した言葉は。
「私、ヘイザム様の、演技が大好きですの。え、えと。あの序盤にある、主人公との口論。言葉は少ないですが、その実主人公に与えるダメージはとても大きい大事なシーンですわ。あのように短い台詞で相手に大きな衝撃を与えるなんて、とっても難しい筈ですわ。でも、ヘイザン様のあの空気感や、心底蔑むようなお顔が、それを本物に見せていらっしゃるのよ。
その、私に言わせてみたら、主人公の爽やかさよりも、ヘイザム様が演じる軽薄で、どこか人間味のある空気感の方が、とても魅力的だわ」
公演の内容であれば、どうにか言葉は出てきた。クリオラシュを元気付けるため、とチョイスした言葉を切り貼りしてダラダラと並べ立てる。それでも何だか空々しく感じ、アンバーは自然と俯く。
あまりにも、気を遣われた感が強すぎたためであろうか。段々とクリオラシュの身体が小刻みに震え始める。
流石に嘘っぽかったかしら!
と慌てて顔を上げるのと同時にアンバーの背に回された腕にキュ、と力が入る。
え?あ?
どうにか状況を理解しようと混乱したアンバーを待ち受けていたのはクリオラシュの満面の笑みである。
「アンバー様、私の女神!貴方は……、本当に……」
よく見るとクリオラシュの頬は赤くなり、糸目の奥は水の膜が張っていた。まるで今にも泣き出しそうな表情の彼は、感動に打ち震えているように見える。
もしかして、今のが正解ってこと?
アンバーはコテンと首を傾げた。ま、まあでも、彼のご機嫌が治ったのであればこれほどありがたいことはない。
「わ、私の拙いお言葉で、僅かなお慰めができたのならこれほど嬉しいことはありませんわ。……そ、」
『それでは、』
二人の言葉がまるでコーラスのようにハモる。
アンバーは退室を切り出そうとしたのだが、思わぬことに言葉を切ってしまう。
その言葉の続きを貰い受けたクリオラシュは、うっとりと告げた。
「もう少しお慰めいただきとうございます」
ーーこのすぐ調子に乗る男もうほんとどうにかしたい!!
……そして絆されてしまう自分も。
状態は未だ姫抱きのままである。そろそろ膝が痺れてこないものか、とクリオラシュを眺めるが、その時はなかなか訪れない。
むしろ、いつの間にか体力チャージは済ませたとばかりに、ウキウキとした男は、アンバーが先程さりげなく服の中に収めたはずの胸を、再度失礼極まりない動作で引き摺り出す。
「!?」
驚きのあまり息を呑むアンバーの両脇に手を入れ、まるで人形を持ち上げるようにいとも簡単にアンバーの体の向きを真正面に入れ替えた。
「きゃ、」
抱え上げられ、真正面から向き合う形になったアンバーに、男はうっとりとした。
「あぁ、これが夢じゃないなんて、本当に信じられない!」
アンバーも自分が男の膝の上でいわゆるペタンコ座りをする形になっていることが信じられない!状態である。
不安定な姿勢はアンバーに転落の恐怖を感じさせた。ほぼ瞬間的にアンバーら細腕を男の首元に回した。まるで相引きをする恋人たちのような姿勢である。が、アンバーからしたらたまったものではない。
結果としてその姿勢は男に大歓喜をもたらしたようだった。
ぽぽぽ、と顔を赤くした男はにこおーっとアンバーに微笑みかける。口角が引き攣ったアンバーをしげしげと眺める。男は一瞬置いて、アンバーの豊満な胸に顔を沈み込ませた。
「!?!?!?!?」
ーーもう耐えられない!この男!絶交ですわ!!!
心の中は暴風雨である。大混乱のあまり、以前読んだ小説の単語が浮かぶ。貴族女性としてあまり直接的な言葉を学んでこなかったことが、アンバーの悲しいところである。子どものようなスラングが頭の中に浮かぶが、どれも今の心の荒れようを表すには足りず、男への怒りについても然りである。
立ちあがろうとすればスカートの裾のせいで可動域が狭まって脚が思うように動かせず、かといって腕を外せばカウチの下に落っこちてしまう。
「~~~ッ!!」
最早お上品な表情は消え去った。
噛む!?もう噛みついてやればいいのかしら!?
眉を吊り上げたアンバーの下、男はすりすり、とやわらかい胸に頬擦りしたり、戯れに舐めてみたり。
苛々っとする反面、段々と変な感覚になってくる。
胸の蕾に熱い息を吹きかけられ、唇で食まれ、その度にアンバーは唇を噛み締めピクピクと震える。
「そうだ、アンバー様。こんなのはどうでしょう」
昂った男はまたひとつ提案をした。
「アンバー様も役者になってみるのは?僕と、アンバー様の即興劇です」
ちゅぷ♡ れろ♡ れろ♡ れろ♡
「僕が、売れない脇役俳優の役で……アンバー様は」
「う、ひぁ んん♡♡」
ぢゅ♡ ぢゅ♡ ぢゅう♡♡
「そんなつまらない男に、翻弄されるご令嬢の、役」
「♡♡♡ーーーーッ!♡♡♡」
ピン、と存在を主張し始めたそこを、カリリ、と甘噛みされ、アンバーは耐えきれず小さな嬌声を上げた。
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