異世界へ転生ってアリだよね？！

1話 異世界見るべき目

1－4 異世界について知らない俺？！

魔法陣に飛び込むとそこには女の子（？）とメイド達が待っていた。よくよく見ると全員美人だな。。

「あ。助けてくれたそこの女の子（？）なんていう名前なんだ？」

名前を聞くと、メイド達が全員顔を見合わせ「なぜ名前をしらないのか」と言ったように不思議がっていた。いや、俺は普通に違う世界で暮らしてたんだからね？ていうか、ここは地球なのだろうか。

自分の知らない生態系に知らない人。このゲームのような世界。どう考えても違う星なのではないだろうか。そう考えてると女の子（？）が口を開いた。

「まぁまぁ！仕方ないよ！ここの子は人間界から転生したんだ！私の名前はブライトウェル・リンドゥルだよ！」
「なんでそのこ（r y
「ブライトウェル家のリンドゥルお嬢様に大声援を！」

俺は疑問の転生してきたことを何故知っているのか聞いてみたら、メイド達が俺の言葉を挟んで拍手をリンドゥルに送っている。いや普通そこは話聞けよ！

そして人間界地球とこの世界は違うのだろうか。第二の疑問が出てくる。

「あの。この異世界ってなんなんだ？人間界と何が違うんだ？」
「この異世界カウォルTheリンクは人間界の。。なんて説明しよう...。」

リンドゥルは思い悩んで言葉を口にするのをとどまった。口で説明するのが難しいことなのかもしれない。

それはそうだ。このカウォルTheリンクと呼ばれるここは聞いたこともないし、今になるまで見たことがない。中々頭がいいほうな俺が.....。国はだいたい知っている方なのに。　リンドゥルが頭をひねっているとルクシアが口を開いた。

「リンドゥルお嬢様に変わり私が説明します。カウォルTheリンクは人間界の裏側みたいなものです。人間界からここに来るには、移動魔法陣など特殊な魔法でしかこれません。陽様は引かれる前にこちらに来られたという事ですが、それはその声の主は相当な魔力M Pがある者の可能性が高いです。死神か女神か魔術師か。。でも転生は死んだあとに起こります。引かれる前に転生はありえない事です。」

ルクシアが言ったことを簡単に言うと、このカウォルTheリンクから人間界に来るには大量の魔力を消費してそれは死神か女神か魔術師か。そして死んだあとに転生するのに、死ぬ前に転生したという事がありえない事だと。

それもそうか。転生は死んだあとに....。あれ。俺は引かれる前にここに来たとは一言も言っていない。じゃあ何故ルクシアは知っているんだ？一気に俺は寒気がし鳥肌がたった。

「なぁ！ルクシアはなんで俺が引かれる前に転生したこと知ってるんだ？！」

ルクシアは「あぁ。そんなことか」と言わんばかりの顔をしてこちらに向き直し、また真顔で説明をしはじめた。

「それは簡単な事です。転生した者はこちらの食べ物を食べない限り、異様な気が出てくるのです。凄く弱い者ではなければ、大抵わかります。」

俺は一瞬心を読んだのかと思い、ドキリとしたが異様な気が出てくるのか。凄く弱くなければと言うことは大体の人は分かってしまうという事。

もしこのカウォルTheリンクに人食い妖怪なんていたもんならすぐに食べられ、俺は殺されているだろう。危険すぎる。転生してまたお陀仏なんて嫌だ！

でも、よくわからん漆黒の角を生やしているリンドゥルに耳がリンドゥルより尖ってるルクシア。絶対人じゃない。コスプレと思う人もいるだろう。でもなんか違うという事がわかる。オーラが普通の人間が纏っているものではないのだ。普通の人間がわかるのかと思われるかもだが、何かがわかる。やはり、ここのカウォルTheリンクに来てから俺が違うなったような気がする。

「ルクシア。人間ってどこにいるんだ？」

全員がギョッとして顔を見合わす。そんなにおかしな質問だったのだろうか？！

「では、次は種族についてお話いたしましょう。」

ルクシアはパチンと指を鳴らし、白いボードを出した。またお勉強が始まりそうな予感がした。。。