異世界へ転生ってアリだよね?!

白狐黒狐

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1話 異世界見るべき目

1-3 いざ実践!

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「魔法を使いこなすにはまず精神を安定させましょう。心の中で丸い球体に意識を集中させる感じです。」

具体的ではなく、具体的っぽいやり方をルクシアは言うが普通の人間だった俺に、そんな武者修行みたいな事ができるのだろうか。

ふと脳裏に言葉が蘇ってきた。「転生」と。そうだ、俺は転生してこの異世界にやって来たのだった。もし転生してこの世界にやってきたのだったら容姿が変わっているだろう。

「ルクシア!鏡くれ!」
「?はい。どうぞ。」

虚無のところから全身鏡を出す。この技はいつ見てもびっくりするものだ。そして鏡を恐る恐る覗くと...。そこには見たことない美青年が立っていた。

ショートで綺麗に整えられた太陽のようなオレンジ色のつやのある髪の毛。外国人のような瑠璃色の輝く瞳。ピンクのプルンとした女子力満載の唇に白い肌。黒いマントに本物の魔術師のような服装。

現実Realでは中の下の俺の容姿。この今の容姿は上の上!自分で言うのもなのだがイケメンだっ!!ムフフという顔をしていると「もういいですか。」といいたげな顔を向ける。

「あぁ。ごめん。後、この服装って?」

俺は自分の黒い魔術師のような服装を指差して疑問をつぶやく。

「それは黒装(こくそう)です。魔術師の普通の服装で、魔法に精通している者は大体が来ております。陽様の着ている服装はMPをなるべく使わせぬ様、白魔術師様に頼んで作ってもらった特注品です。」

あっ。やはり、MPという存在はあるのか。白魔術師というのはゲームで言うとこの柔らかい優しい光の力を使う、天使みたいな人なのだろう。

白と聞くに光属性なのかと予想できる。思い出してみると何か服から温かく、俺を包み込むようなエネルギーが出ているような気がしていた。

ああ。いけないな。魔法を使いこなさなければならない。目的を思い出し目を閉じる。心は丸い一つの球体に集中....。手を指先まで精神を張り巡らす...。
そして、自然に身を委ね...。。。

「我の体に眠りし自然の神々よ!いざこの地に木々を生えらさん!ーLogicーren!ー」

ゴゴゴゴゴ...と音を鳴らし、窓から見える庭に大きい木々が生えていく。そして何もなかった無の庭に花も芽も出てきた。

自分でもビックリしている。本当に魔法が使えるなんてっ!この普通より頭が良かった俺が.....。なんかみんなから不思議がられる超能力者になった気分だ!

「素晴らしいです。本当はLogicーrenもMPを大量消費するのですが、制限しているにもかかわらずスルリとこなしてしまった。やはり陽様は素晴らしいお方です。私が思っているよりもずっと...。」
「そんなに凄い魔法だったのか。。」

自分の手や体を見つめるも、何も異常はない。これはMPはまったく消費していないという事を指す。俺にそんな力があったなんて。。やばくね?俺、チートじゃね?

「まるで大魔術師様の生まれ変わりみたいです。。」
「なんか言ったのか?」
「いいえ。なにも。」

ボソッとルクシアが何かをつぶやいたが、余り聞こえなかった。聞いたが、何でももないといなされてしまった。

「陽様はもう力を使いこなせるようです。もう魔法適用地下牢獄から出てもいいでしょう。」

ルクシアがいうに、もう俺はこの牢獄の中から出ていいと言うことだろう。やっと。。外の自然にであえる!!

注意 地下牢獄にいたのは3時間のみである。
   もう一度言う!3時間だけだ!!

ルクシアは牢獄の鉄格子に手を当てると、ポゥっと光が出て移動用魔法陣と思われるものが現れた。


      ここから新たな物語が始まるっ!!
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