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第三節 The Surface Take
第90話 Flame Creator Ⅰ
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テストの翌日「クリスのみ同行を許可する」という事になった龍人族達は、特に荒れなかった。
何故ならば炎龍討伐戦に付いて行きたい者達は、テストから1日経った今に於いても、ダフド以外の全員が気絶していたからだ。そのダフドも少女の強さを垣間見た結果、自分の非力さを知り付いていけない事に納得していた。
「目的の為に手段を選ばずにその好機を掴んだ自分の娘と、非力でありながら戦局を想定出来なかった自分とを比べて、これ以上の好機を求めるまい」と考えた結果だった。
ダフドは加護の付いたお守りや龍人族に伝わる武器などを「自分達の代わりに」と少女に渡そうとしたが、その少女からは断られた。そして少女から「アタシにくれるなら、それはクリスに装備させてあげて」と言われてしまった。
拠ってダフドは渋々とそれらの装備をクリスに渡した。少女とダフドのやり取りを知らないクリスはただただ単純に感動していたので、ダフドとしてはやるせない気持ちで一杯だった。
『さて、クリス。これから話す事を忘れずにね』
『うむ、心得た。肝に銘じておこう』
『炎龍ディオルギアの棲家はもう判明しているわ。炎龍はあそこの大きい山の中腹にある洞窟をねぐらにしているようね』
『なんとッ!貴殿はそれをどうやって調べたのだ?』
『それは企業秘密…って言いたいけど知っておいてもらわないと困るから教えておいてあげるッ!』
少女は炎龍討伐戦に臨む前にクリスに対して自身が描いた戦略を知ってもらう事にした。当然の事ながらそれは、生存確率を高める為だ。
2人が話しをしている場所はダフドとクリスの住居だ。族長の家とは思えない程に簡易的で質素な作りだが、状況を考えれば当然だろう。
少女とクリスの2人はそこで、丸太の椅子に腰掛け向き合って話しをしている。
ちなみにダフドはこの家の中にはいなかった。
『デバイスオン、使い魔・ガルム』
ガタッ
かちゃ
『クリス落ち着いて!このガルムは敵じゃないわ、むしろ味方よ。このガルム達は全部で5匹。全てアタシの使い魔なの』
『炎龍討伐戦ではアタシ達の戦闘のサポートをしてくれる。だから誤って攻撃をしない様にね』
『う、うむ。心得た。約束しよう』
『しかし貴殿は魔獣を使い魔に出来るのか?それは凄いなッ!では、この使い魔達が炎龍の棲家を調べたという事か?』
『えぇ、そうよ。凄いでしょッ!えへへ』
『ごほんっ。さてと、話しを戻していいかしら?』
『すまない。続けてくれ』
『炎龍ディオルギアは今もこの子達に見張らせているんだけど、炎龍の棲家を発見してから今日で2日になるわ。でもその2日の間に炎龍は棲家を出た気配がないの』
『炎龍ディオルギアが村を襲った時は昼間だったから夜行性という事はなさそうだが。出入り口は洞窟には1カ所だけなのか?』
『洞窟の出入り口は正面にあるだけみたい。でも、そこから炎龍ディオルギアが出るのは難しいでしょうね』
『ん?どういう事だ?此の身には理解出来ないんだが』
『出入り口から出られないのであればどうやって村を襲っていたのだ?』
『出入り口はそこそこの大きさがあるわ。でもそれは人間サイズなら…よ。炎龍ほどの大きさになればそこからは出入りがまず出来ないでしょうね』
『じゃあ、一体どこから?』
『炎龍ディオルギアが棲家にしている山は活火山みたいなの』
『そうか、火口かッ?!』
『ぴんぽーん、正解よ。恐らくそこが炎龍ディオルギア専用の出入り口ね』
『それならば貴殿の使い魔に気付かれない方法で出ているのではないか?』
クリスの言い分はもっともだった。だが少女はそれに対して正面からぶつかっていく。
『アタシの使い魔達に3方向から監視させているわ。あと念の為出入り口もねッ!だからもし、仮に上空から飛び出しても見付けられない事はないのよ』
『それならば炎龍は今も棲家の中にいると言う事かッ!』
『えぇ。おそらくね』
『ハンターは討伐対象の行動を正確に把握しないと依頼完結が困難になるから、それが大物の場合は尚更ッ!』
『だから討伐戦を始める前になるべく情報が欲しいってのが本当のところなの。だから棲家を出ずに居座っているのが気持ち悪いところっちゃ気持ち悪いわね』
『でも、これからも変わらずに棲家にいてくれるなら、それはそれでチャンスなのよッ!』
少女はこの依頼の期限について知らされていないが、期限付きでない要請なんて「あるハズがない」と思っていた。
なんで期限が知らされなかったのかマムの本心は分からなかったが、何かを慮ってくれたのは理解している。
従って期限が分からない事から、情報の収集にあまり時間を掛けられない事が現状であり討伐を急ぐか悩むところだった。
『恐らく、炎龍が棲家を離れるのは明日だろうな』
『親父殿!いつからそこに?!』
『オマエが嬢ちゃんの使い魔にビビってその丸太の椅子を倒したあたりからいたが?』 / かちゃ
『クリスリーデ、お座り!!』
『はうぅ』
『ダフドに覗き趣味があったなんて知らなかったけど、まぁいいわ』 / ぐさ
『ところで明日動くって何故分かるの?』
『オレたちゃ炎龍から襲われない様に必死だったからな。ヤツの行動パターンを確認するのは生きる為に必要だった』
『最初の内はそれが読めずに同朋達が大分犠牲になったが、最近では分かってきたからな。ここ最近は犠牲者がほとんどいねぇのさ』
『その話しが本当なら、状況はヤバいわね』
『おいおい、何がそんなにヤべぇんだ?』 / 『此の身にも解るように頼むッ!』
『よく考えてもみて?アナタ達だってご飯を食べるでしょう?でもそれが炎龍ディオルギアはここ暫く何も食べていない』
『そうなったら炎龍は相当お腹が空いてるハズよ?下手すれば凶暴化するかもだし、食べられるモノなら手当り次第に何でも食べようとするかもしれないわッ!』
『な、なるほどな』 / 『アレが更に凶暴化するのか…考えただけでも恐ろしい』
『餌になる物が近くに無いのなら、それこそ遠出をしてでも…。そうなると、ここから1番近い町は山梨国よッ!被害が出れば当然、山梨国も炎龍討伐に名乗りを上げる事になるッ!』
少女が危惧した事、それは即ち3つ国に拠る炎龍の取り合いだ。
現状に於いては静岡国に棲息している事になっている炎龍ディオルギアの討伐権利は、静岡国のみが保有している。その為に神奈川国は静岡国に対して、半ば無理矢理に法外な対価を条件に「要請」を出させていた。
然しながらここで山梨国に被害が出れば180度話しは変わって来る。町に被害が出れば再建する為には多額の費用が必要になる。
古龍種を討伐さえ出来れば、そこから取れる素材に拠って再建で使った費用を差し引いても国を潤す事になる。
決して自分の生命を賭ける事の無い「国の為政者」としては、乗らないハズが無いのは目に見えて明らかだ。
結果として龍人族はスグスグにはその方が助かるかもしれない。だが一方で周辺3国は泥沼化する恐れもある。
そうなれば助かった龍人族と言えども、3国の国境付近に居を構える以上は巻き込まれない保証はどこにもない。
何故ならば炎龍討伐戦に付いて行きたい者達は、テストから1日経った今に於いても、ダフド以外の全員が気絶していたからだ。そのダフドも少女の強さを垣間見た結果、自分の非力さを知り付いていけない事に納得していた。
「目的の為に手段を選ばずにその好機を掴んだ自分の娘と、非力でありながら戦局を想定出来なかった自分とを比べて、これ以上の好機を求めるまい」と考えた結果だった。
ダフドは加護の付いたお守りや龍人族に伝わる武器などを「自分達の代わりに」と少女に渡そうとしたが、その少女からは断られた。そして少女から「アタシにくれるなら、それはクリスに装備させてあげて」と言われてしまった。
拠ってダフドは渋々とそれらの装備をクリスに渡した。少女とダフドのやり取りを知らないクリスはただただ単純に感動していたので、ダフドとしてはやるせない気持ちで一杯だった。
『さて、クリス。これから話す事を忘れずにね』
『うむ、心得た。肝に銘じておこう』
『炎龍ディオルギアの棲家はもう判明しているわ。炎龍はあそこの大きい山の中腹にある洞窟をねぐらにしているようね』
『なんとッ!貴殿はそれをどうやって調べたのだ?』
『それは企業秘密…って言いたいけど知っておいてもらわないと困るから教えておいてあげるッ!』
少女は炎龍討伐戦に臨む前にクリスに対して自身が描いた戦略を知ってもらう事にした。当然の事ながらそれは、生存確率を高める為だ。
2人が話しをしている場所はダフドとクリスの住居だ。族長の家とは思えない程に簡易的で質素な作りだが、状況を考えれば当然だろう。
少女とクリスの2人はそこで、丸太の椅子に腰掛け向き合って話しをしている。
ちなみにダフドはこの家の中にはいなかった。
『デバイスオン、使い魔・ガルム』
ガタッ
かちゃ
『クリス落ち着いて!このガルムは敵じゃないわ、むしろ味方よ。このガルム達は全部で5匹。全てアタシの使い魔なの』
『炎龍討伐戦ではアタシ達の戦闘のサポートをしてくれる。だから誤って攻撃をしない様にね』
『う、うむ。心得た。約束しよう』
『しかし貴殿は魔獣を使い魔に出来るのか?それは凄いなッ!では、この使い魔達が炎龍の棲家を調べたという事か?』
『えぇ、そうよ。凄いでしょッ!えへへ』
『ごほんっ。さてと、話しを戻していいかしら?』
『すまない。続けてくれ』
『炎龍ディオルギアは今もこの子達に見張らせているんだけど、炎龍の棲家を発見してから今日で2日になるわ。でもその2日の間に炎龍は棲家を出た気配がないの』
『炎龍ディオルギアが村を襲った時は昼間だったから夜行性という事はなさそうだが。出入り口は洞窟には1カ所だけなのか?』
『洞窟の出入り口は正面にあるだけみたい。でも、そこから炎龍ディオルギアが出るのは難しいでしょうね』
『ん?どういう事だ?此の身には理解出来ないんだが』
『出入り口から出られないのであればどうやって村を襲っていたのだ?』
『出入り口はそこそこの大きさがあるわ。でもそれは人間サイズなら…よ。炎龍ほどの大きさになればそこからは出入りがまず出来ないでしょうね』
『じゃあ、一体どこから?』
『炎龍ディオルギアが棲家にしている山は活火山みたいなの』
『そうか、火口かッ?!』
『ぴんぽーん、正解よ。恐らくそこが炎龍ディオルギア専用の出入り口ね』
『それならば貴殿の使い魔に気付かれない方法で出ているのではないか?』
クリスの言い分はもっともだった。だが少女はそれに対して正面からぶつかっていく。
『アタシの使い魔達に3方向から監視させているわ。あと念の為出入り口もねッ!だからもし、仮に上空から飛び出しても見付けられない事はないのよ』
『それならば炎龍は今も棲家の中にいると言う事かッ!』
『えぇ。おそらくね』
『ハンターは討伐対象の行動を正確に把握しないと依頼完結が困難になるから、それが大物の場合は尚更ッ!』
『だから討伐戦を始める前になるべく情報が欲しいってのが本当のところなの。だから棲家を出ずに居座っているのが気持ち悪いところっちゃ気持ち悪いわね』
『でも、これからも変わらずに棲家にいてくれるなら、それはそれでチャンスなのよッ!』
少女はこの依頼の期限について知らされていないが、期限付きでない要請なんて「あるハズがない」と思っていた。
なんで期限が知らされなかったのかマムの本心は分からなかったが、何かを慮ってくれたのは理解している。
従って期限が分からない事から、情報の収集にあまり時間を掛けられない事が現状であり討伐を急ぐか悩むところだった。
『恐らく、炎龍が棲家を離れるのは明日だろうな』
『親父殿!いつからそこに?!』
『オマエが嬢ちゃんの使い魔にビビってその丸太の椅子を倒したあたりからいたが?』 / かちゃ
『クリスリーデ、お座り!!』
『はうぅ』
『ダフドに覗き趣味があったなんて知らなかったけど、まぁいいわ』 / ぐさ
『ところで明日動くって何故分かるの?』
『オレたちゃ炎龍から襲われない様に必死だったからな。ヤツの行動パターンを確認するのは生きる為に必要だった』
『最初の内はそれが読めずに同朋達が大分犠牲になったが、最近では分かってきたからな。ここ最近は犠牲者がほとんどいねぇのさ』
『その話しが本当なら、状況はヤバいわね』
『おいおい、何がそんなにヤべぇんだ?』 / 『此の身にも解るように頼むッ!』
『よく考えてもみて?アナタ達だってご飯を食べるでしょう?でもそれが炎龍ディオルギアはここ暫く何も食べていない』
『そうなったら炎龍は相当お腹が空いてるハズよ?下手すれば凶暴化するかもだし、食べられるモノなら手当り次第に何でも食べようとするかもしれないわッ!』
『な、なるほどな』 / 『アレが更に凶暴化するのか…考えただけでも恐ろしい』
『餌になる物が近くに無いのなら、それこそ遠出をしてでも…。そうなると、ここから1番近い町は山梨国よッ!被害が出れば当然、山梨国も炎龍討伐に名乗りを上げる事になるッ!』
少女が危惧した事、それは即ち3つ国に拠る炎龍の取り合いだ。
現状に於いては静岡国に棲息している事になっている炎龍ディオルギアの討伐権利は、静岡国のみが保有している。その為に神奈川国は静岡国に対して、半ば無理矢理に法外な対価を条件に「要請」を出させていた。
然しながらここで山梨国に被害が出れば180度話しは変わって来る。町に被害が出れば再建する為には多額の費用が必要になる。
古龍種を討伐さえ出来れば、そこから取れる素材に拠って再建で使った費用を差し引いても国を潤す事になる。
決して自分の生命を賭ける事の無い「国の為政者」としては、乗らないハズが無いのは目に見えて明らかだ。
結果として龍人族はスグスグにはその方が助かるかもしれない。だが一方で周辺3国は泥沼化する恐れもある。
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