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第三節 The Surface Take
第97話 Rudest Attacker Ⅴ
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「デバイスオフ、使い魔・ガルムッ!!」
ボッボボ…ゴガガガァァァァアアァァァァッ
少女の命令にガルム達は一斉にカードに戻ると、デバイスの中に収納されていった。その直後に炎龍ディオルギアの息吹は、辺り一面を焼け野原にしていったのである。
まさに間一髪のところでガルム達は炎に巻かれずに済んだと言える。然しながらそこにいた小竜種達も小竜種達の躯も全て焼却されたのだった。
クリスは状況が著しく悪くなったと感じていた。そして自分に何が出来るのかを考えていく。
だが荒れ狂う炎龍ディオルギアに特攻したところで、一太刀すら浴びせられないのは明白だった。
少女は生命を大事にしろと言った。だからこそ無駄な特攻は選択肢から外されたのである。
炎龍ディオルギアは翼を広げ羽ばたいて空へと舞い上がっていく。更には大地や空や草木といった、ありとあらゆる場所や目に映る全てに対して憎しみを込めて息吹を吐き続けている。
辺りは夜の帳に逆らうように暗闇から一転していた。そして赤々とした炎が「空をも焼き尽くさん」と、燃え上がる高温の空間へと変貌を遂げていったのである。
少女はガルム達を急いで回収すると、これまた大急ぎで炎龍ディオルギアの遥か上空まで駆け上がっていた。
そしてその上空から、凄惨な別世界と成り果てた大地を見下ろしていたのだった。
炎龍が吐き出した息吹により、大地は生命を拒絶するかのように赤々と焼け爛れている。更にはその激しい炎により、竜巻のような乱気流を伴った火炎旋風が発生していた。
それはまさに地獄絵図だ。地獄の釜の蓋が開いたと言われても、信じられる光景でしかなかった。
このままでは攻撃をする事は疎か、近付く事すら儘ならないない。近付けば高温の大気に肺が焼かれるばかりか、自分自身がその熱量に負けて自然発火し兼ねない状況だった。更に悪い事は重なり、この状況を打開しようにも水系の精霊石は先程の洞窟内で全て消費し尽くしている。
とは言っても、この状況は消火する為に大量の水で消そうものなら、それはそれで水蒸気爆発を巻き起こす可能性が高いのも事実なので、無くて良かったのかもしれない。
「デバイスオープン、精霊石ノーム、ガンに宿れ」
「大地讃頌ォぉぉ!」
「いっけえぇぇぇぇ!!」
少女は水以外で消火する方法を思い付いたのだった。そして思い付いたらスグに実行した。何故ならば、これ以上好き勝手させるつもりなど毛頭無かったからだ。
拠って消火する為に必要なモノとして選んだのは土だった。
今と洞窟の中とでは環境は違うが、モノを燃やす為の3要素に変わりはない。だからこそ1つでも奪ってしまえば消火出来るという事もまた変わりはない。
先程と唯一の違う点は「火炎放射器」なのか「火事」なのかといったコトだけだ。だから「火事」であれば可燃物を内に抱えている「火炎放射器」よりも可燃物を奪いやすく、それだけ消火も早い。
炎龍ディオルギアの息吹は大地を燃やす程の超高温だが、結果として燃え広がった炎にそれ程の温度はない。だから少女は土の精霊石を使い大質量の土砂を地面に向けて解き放ったのである。
ちなみにこの「大地讃頌」の使い方は魔術として正解と言える使い方ではないと補足しておく。
然しながら火属性の炎龍ディオルギアに対して、土属性の魔術は相性が非常に悪い。
だからこそ少女は魔術を魔術としてではなく「物理」として使ったのだった。
汎用魔力銃から放たれた土の竜巻は、その莫大な体積で炎龍ディオルギアを地面に向けて墜落させた。
更には炎が滾っている大地を覆い尽くし、可燃物と酸素の2つの要素を失った炎は喰らい尽くされていった。
こうして辺りは再び暗闇に支配されていく。
ザバっ
「出番よ剛龍の剣!アナタの力を見せて頂戴ッ!!」
「破竜の型あぁぁぁぁッ!」
大質量の土砂を掻き分けるようにして炎龍ディオルギアの頭が覗いていた。少女は「鈍ら」とは言えない怪しい輝きを放つ刀を抜くと、上空から自由落下していくのだった。
自由落下に拠って重力任せで速度を加速させ、頭を出した炎龍に向けて少女は「型」を放つ。こうして少女の放った「型」からは不可避の刃が現れ、炎龍ディオルギア目掛けて牙を立てていく。
少女が剛龍の剣を使って放った不可避の刃は3つ。その全てが土砂から頭だけを出していた炎龍に喰い込んでいったのである。
ギャアアァァァァァス
「チっ駄目だ、完全に決まってない」
「今の一撃で頭を斬り落とすつもりだったのにぃッ!」
土砂に埋もれていた炎龍ディオルギアは、頭を斬られた事で非常に怒り暴れた。その暴虐な暴れ方によって炎龍を拘束していた、重りのような大量の土砂は見事に四方に弾け飛ばされていったのだった。
一方で予想以上に硬く「型」が想定通りに決まらなかった少女は、口惜しい様子だ。だがそんな事で諦めるワケもなく、地面に当たる寸前でブーツを再点火させると地面すれすれを滑空していく。
そして再び炎龍に斬り付けていったのである。
炎龍は素早く動く少女に対して目が追い付いていない。それは人間の周りを飛んでいるハエを、人間が叩いて落とせないのと同じ感じだった。
従って炎龍ディオルギアはその爪で、自分の周りを飛び回る少女を切り裂こうと振り回していたが少女はそれを上手く躱していく。拠ってその爪が少女に届く事はなかった。
幾度となく斬撃を放ち、炎龍の鱗は剥がれ落ち血が噴き出していく。頭を直接狙えるような機会には恵まれなくても、刻む事で確実にダメージは上乗せされていくだろう。
そうすればいつしか討伐する事が出来る。
しかし、そんな悠長に構えていては強化魔術が切れるのは明白だった。それに少女も少なからず傷を負っているのだから鎮痛効果が切れるのも同様に死活問題だ。
拠って少しでも蓄積するダメージを大きくしようと、少女は右手の刀で炎龍を斬り付けながら左手はデバイスの汎用魔力銃で魔力弾を斉射していた。今は雀の涙程のダメージでも多く与えて、一刻も早く討伐したかったのだ。
だから少女は非常に焦っていたとも言い換えられるだろう。
炎龍ディオルギアは更に憎しみを募らせていく。
炎龍ディオルギアは更に怒りを積み上げていく。
炎龍ディオルギアは小うるさいハエを落とそうと思案する。
炎龍ディオルギアは煩わしいハエを落とす方法を画策する。
ゴガアァァァァァアッ
「ッ?!何をッ!?」
炎龍は空を仰ぐとただの炎ではなく、質量を持った巨大な火球を自分の直上に放ったのだった。
拠って質量を持った火球は、重力に従って炎龍ディオルギアに向かってそのまま落下した。
「えっ?!」
少女は炎龍ディオルギアに対して一撃離脱を繰り返していたが、空から降ってきた炎の塊に一撃離脱は封印されてしまったのである。
拠って急遽、その空域を離れざるを得なくなったのだった。
ボッボボ…ゴガガガァァァァアアァァァァッ
少女の命令にガルム達は一斉にカードに戻ると、デバイスの中に収納されていった。その直後に炎龍ディオルギアの息吹は、辺り一面を焼け野原にしていったのである。
まさに間一髪のところでガルム達は炎に巻かれずに済んだと言える。然しながらそこにいた小竜種達も小竜種達の躯も全て焼却されたのだった。
クリスは状況が著しく悪くなったと感じていた。そして自分に何が出来るのかを考えていく。
だが荒れ狂う炎龍ディオルギアに特攻したところで、一太刀すら浴びせられないのは明白だった。
少女は生命を大事にしろと言った。だからこそ無駄な特攻は選択肢から外されたのである。
炎龍ディオルギアは翼を広げ羽ばたいて空へと舞い上がっていく。更には大地や空や草木といった、ありとあらゆる場所や目に映る全てに対して憎しみを込めて息吹を吐き続けている。
辺りは夜の帳に逆らうように暗闇から一転していた。そして赤々とした炎が「空をも焼き尽くさん」と、燃え上がる高温の空間へと変貌を遂げていったのである。
少女はガルム達を急いで回収すると、これまた大急ぎで炎龍ディオルギアの遥か上空まで駆け上がっていた。
そしてその上空から、凄惨な別世界と成り果てた大地を見下ろしていたのだった。
炎龍が吐き出した息吹により、大地は生命を拒絶するかのように赤々と焼け爛れている。更にはその激しい炎により、竜巻のような乱気流を伴った火炎旋風が発生していた。
それはまさに地獄絵図だ。地獄の釜の蓋が開いたと言われても、信じられる光景でしかなかった。
このままでは攻撃をする事は疎か、近付く事すら儘ならないない。近付けば高温の大気に肺が焼かれるばかりか、自分自身がその熱量に負けて自然発火し兼ねない状況だった。更に悪い事は重なり、この状況を打開しようにも水系の精霊石は先程の洞窟内で全て消費し尽くしている。
とは言っても、この状況は消火する為に大量の水で消そうものなら、それはそれで水蒸気爆発を巻き起こす可能性が高いのも事実なので、無くて良かったのかもしれない。
「デバイスオープン、精霊石ノーム、ガンに宿れ」
「大地讃頌ォぉぉ!」
「いっけえぇぇぇぇ!!」
少女は水以外で消火する方法を思い付いたのだった。そして思い付いたらスグに実行した。何故ならば、これ以上好き勝手させるつもりなど毛頭無かったからだ。
拠って消火する為に必要なモノとして選んだのは土だった。
今と洞窟の中とでは環境は違うが、モノを燃やす為の3要素に変わりはない。だからこそ1つでも奪ってしまえば消火出来るという事もまた変わりはない。
先程と唯一の違う点は「火炎放射器」なのか「火事」なのかといったコトだけだ。だから「火事」であれば可燃物を内に抱えている「火炎放射器」よりも可燃物を奪いやすく、それだけ消火も早い。
炎龍ディオルギアの息吹は大地を燃やす程の超高温だが、結果として燃え広がった炎にそれ程の温度はない。だから少女は土の精霊石を使い大質量の土砂を地面に向けて解き放ったのである。
ちなみにこの「大地讃頌」の使い方は魔術として正解と言える使い方ではないと補足しておく。
然しながら火属性の炎龍ディオルギアに対して、土属性の魔術は相性が非常に悪い。
だからこそ少女は魔術を魔術としてではなく「物理」として使ったのだった。
汎用魔力銃から放たれた土の竜巻は、その莫大な体積で炎龍ディオルギアを地面に向けて墜落させた。
更には炎が滾っている大地を覆い尽くし、可燃物と酸素の2つの要素を失った炎は喰らい尽くされていった。
こうして辺りは再び暗闇に支配されていく。
ザバっ
「出番よ剛龍の剣!アナタの力を見せて頂戴ッ!!」
「破竜の型あぁぁぁぁッ!」
大質量の土砂を掻き分けるようにして炎龍ディオルギアの頭が覗いていた。少女は「鈍ら」とは言えない怪しい輝きを放つ刀を抜くと、上空から自由落下していくのだった。
自由落下に拠って重力任せで速度を加速させ、頭を出した炎龍に向けて少女は「型」を放つ。こうして少女の放った「型」からは不可避の刃が現れ、炎龍ディオルギア目掛けて牙を立てていく。
少女が剛龍の剣を使って放った不可避の刃は3つ。その全てが土砂から頭だけを出していた炎龍に喰い込んでいったのである。
ギャアアァァァァァス
「チっ駄目だ、完全に決まってない」
「今の一撃で頭を斬り落とすつもりだったのにぃッ!」
土砂に埋もれていた炎龍ディオルギアは、頭を斬られた事で非常に怒り暴れた。その暴虐な暴れ方によって炎龍を拘束していた、重りのような大量の土砂は見事に四方に弾け飛ばされていったのだった。
一方で予想以上に硬く「型」が想定通りに決まらなかった少女は、口惜しい様子だ。だがそんな事で諦めるワケもなく、地面に当たる寸前でブーツを再点火させると地面すれすれを滑空していく。
そして再び炎龍に斬り付けていったのである。
炎龍は素早く動く少女に対して目が追い付いていない。それは人間の周りを飛んでいるハエを、人間が叩いて落とせないのと同じ感じだった。
従って炎龍ディオルギアはその爪で、自分の周りを飛び回る少女を切り裂こうと振り回していたが少女はそれを上手く躱していく。拠ってその爪が少女に届く事はなかった。
幾度となく斬撃を放ち、炎龍の鱗は剥がれ落ち血が噴き出していく。頭を直接狙えるような機会には恵まれなくても、刻む事で確実にダメージは上乗せされていくだろう。
そうすればいつしか討伐する事が出来る。
しかし、そんな悠長に構えていては強化魔術が切れるのは明白だった。それに少女も少なからず傷を負っているのだから鎮痛効果が切れるのも同様に死活問題だ。
拠って少しでも蓄積するダメージを大きくしようと、少女は右手の刀で炎龍を斬り付けながら左手はデバイスの汎用魔力銃で魔力弾を斉射していた。今は雀の涙程のダメージでも多く与えて、一刻も早く討伐したかったのだ。
だから少女は非常に焦っていたとも言い換えられるだろう。
炎龍ディオルギアは更に憎しみを募らせていく。
炎龍ディオルギアは更に怒りを積み上げていく。
炎龍ディオルギアは小うるさいハエを落とそうと思案する。
炎龍ディオルギアは煩わしいハエを落とす方法を画策する。
ゴガアァァァァァアッ
「ッ?!何をッ!?」
炎龍は空を仰ぐとただの炎ではなく、質量を持った巨大な火球を自分の直上に放ったのだった。
拠って質量を持った火球は、重力に従って炎龍ディオルギアに向かってそのまま落下した。
「えっ?!」
少女は炎龍ディオルギアに対して一撃離脱を繰り返していたが、空から降ってきた炎の塊に一撃離脱は封印されてしまったのである。
拠って急遽、その空域を離れざるを得なくなったのだった。
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