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第四節 The Finisher Take
第140話 Brilliance Shiner Ⅰ
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瞳を閉じた少女は「死」を覚悟していた。「痛いのはイヤだなぁ」と思いつつ。
だが、待てど暮らせど「死」は少女に襲い掛かってこなかったのだった。その為に少女は恐る恐る瞳を開いていった。
「ッ!?」
「ちょッ。これ、なんなの?」
少女は言葉を失ってしまっていた。何故なら、風龍の口は開かれていなかったからである。いや、それだと語弊がある。
適切な表現に言い換えるとしよう。
風龍イルヴェントゲートの口は、得体の知れない1匹の龍に押さえ付けられて塞がれていたのである。
要は、開けない状態だったのだ。
その龍は目も眩むばかりの光をその身に宿していた——。
その龍が放つ威圧感は炎龍ディオルギアの比ではなかった——。
更に今までに見た事のある、どの「龍種」や「古龍種」よりも鋭利な気迫を持ち、見られただけで身体が引き裂かれそうな程だった。
一方で風龍イルヴェントゲートは藻掻いていた。苦しそうに藻掻きながら、その長い身体をくねらせる事しか出来ない様子だった。
風龍は突如現れた「輝く龍」に爪を突き立てられ、上顎と下顎を鷲掴みにされているのだから無理も無いだろう。
少女はその光景にただただ驚くばかりだった。「死」を覚悟せざるを得なかった状況から一変して、自分が見ず知らずの龍に助けられたのだから、当然と言えば当然と言えるだろう。
「よもや、余の顔を見忘れているとはな。上位者ともあろう者が踊らされ、人間界で暴れているとは恥を知れッ!」
「上位者?一体何の話しをしているの?ってか、その前に龍種が人語を話してる。これは、デバイスが翻訳しているワケじゃない。普通に聞き取れる言語だわ……。龍種ってそもそも魔獣じゃないの?知性と理性があるなら話し合える相手ってコト?」
少女は助けられた事に驚いたが、更に別の意味でも驚かされていた。それは聞き取れる人語を話したからだ。
言語として確立したモノを持っている魔獣の存在は見付かっていない。仲間内で意思疎通をする為に声を発したり雄叫びを上げる魔獣はいても、それはデバイスで翻訳出来る「言語」としては認識されない。
それなのにだ、目の前の会話はデバイスで翻訳以前にちゃんと理解出来るヒト種の言葉だった。
だから当然の事ながら少女は、驚かされた。それは驚愕と言ってもいいだろう。
グルル
「イルヴェントゲートよ、掟に反した罪の贖い方は分かっておろうな?」
グルルルォ
「余の言葉に返答も無しか。言葉も忘れ、踊らされている者に意味は無い。誇りある上位者としてそのまま朽ちよ!」
輝く龍は、風龍イルヴェントゲートの口をそのまま握り潰していく。口を握り潰された風龍は、鮮やかな紅い体液を滴らせながら、輝く龍に向かって唸る事しか出来ない様子だった。
言葉を紡ぎ終えた輝く龍はその身体の光を凝縮させ口を開いていく。それは目も眩むばかりの光の奔流が滾っている様子だった。
「息吹?あのままじゃ!お願い待って!」
ばくんッ
「息吹を飲み込んだ?!」
「キサマ、余の邪魔をするつもりか?」
「アタシはアナタの邪魔をしたいんじゃなくて、風龍に刺さってる大事なモノを取らせて欲しいだけなの。アナタの息吹を浴びれば大事なモノも一緒に消されてしまうと思ったから……」
少女は身体を投げ出して風龍を庇うように、輝く龍の眼前に飛び出していった。
そして対話を求めた。相手は龍種であり対話が通じるかどうかは分からないが、それでも何もしないで後悔するよりは……と、身体が勝手に動いた結果だった。
「お願い、消し去らないで……。それだけは絶対にイヤなの。結果的にアナタの邪魔をしてしまう事になるわ。だからそれは、ごめんなさい。でも、アタシの大事なモノをこれ以上、奪わないで」
「生命よりも大事なモノなど、あるハズもなかろう!」
輝く龍は威圧感全開で少女に言葉を紡いでいた。少女の疲労困憊の身体は、輝く龍の威圧を受けて四肢が震え出しているが、少女としては1ミリも引く気は無かった。
そんな少女だからこそ、震える身体に鞭を打って輝く龍に対して負けじと言の葉を紡いでいったのである。
もしもここが空中ではなく地面の上であったとしたなら、その威圧感に負けて、とっくのとうに膝を折っていた事だろう。
「掛け替えのない人の、掛け替えのない大切な物なの。だからそれをアタシに取らせて欲しいの」
「ほう?それ程までに大切なモノとわな。だが、それの為に余の制裁を遮ったというのか?小さきヒト種の娘よ?」
「えぇ、アタシにとっては凄く大事なモノなの。失う訳にはいかないの。これ以上、ホントにこれ以上、何も失いたくなんてないの……だから、お願い……します」
輝く龍は口角を上げ嘲笑っているような表情で、少女に対して言の葉を紡いでいた。一方の少女は泣き出しそうな表情になりながらも虚勢を張り、必死に輝く龍に気持ちを紡いだ。
そして少女は輝く龍が溜め息をついたような気がした。
「ならば、コヤツの処分はキサマに委ねる。その力で見事打倒し、その「大事なモノ」とやらを奪還するがいい。だが、出来なければキサマごとアヤツを、余の息吹の餌食としてくれる」
「ありがとうございます。えっと、龍種の王さま?」
ちゃきッ
「それじゃあ、気を取り直して……。時間もあんまり無いから、ちゃっちゃとやられて貰える?」
「ふんッ、見させてもらおう」
グルルゥ
輝く龍は少女に風龍を任せる事にした。それは興が乗ったからなのか、それとも気まぐれなのかは分からない。
然しながら少女は、その言葉を取り敢えず信じる事にして、輝く龍に背を向けると風龍イルヴェントゲートと再び対峙していった。
少女は大剣ディオルギアを構え、風龍に斬り掛かっていくのだった。
「でぇぇぇぇやぁぁぁぁッ!」
ざしゅッ
「えっ?!さっきよりも遅い?——ッ!?そうか、そーゆーコトね?ならばッ!」
「雷鎖剛縛ッ!」
バリバリバリッ
グルルルルルォォォ
「もし、アタシの予想が合っているなら。これでイケるハズ!デバイスオープン、精霊石スカディ、我が剣に宿れ!」
風龍イルヴェントゲートの動きは段違いに遅くなっていた。それは少女の攻撃や輝く龍の攻撃でダメージが蓄積しているからかもしれないが、少女はそれだけとは思えなかった。
何故ならば身体を覆う羽衣の様な体毛が所々削れている様子が見えたからだ。
少女は風龍イルヴェントゲートが揚力を得ているヒントが、そこにあると考えたのだ。
だが、待てど暮らせど「死」は少女に襲い掛かってこなかったのだった。その為に少女は恐る恐る瞳を開いていった。
「ッ!?」
「ちょッ。これ、なんなの?」
少女は言葉を失ってしまっていた。何故なら、風龍の口は開かれていなかったからである。いや、それだと語弊がある。
適切な表現に言い換えるとしよう。
風龍イルヴェントゲートの口は、得体の知れない1匹の龍に押さえ付けられて塞がれていたのである。
要は、開けない状態だったのだ。
その龍は目も眩むばかりの光をその身に宿していた——。
その龍が放つ威圧感は炎龍ディオルギアの比ではなかった——。
更に今までに見た事のある、どの「龍種」や「古龍種」よりも鋭利な気迫を持ち、見られただけで身体が引き裂かれそうな程だった。
一方で風龍イルヴェントゲートは藻掻いていた。苦しそうに藻掻きながら、その長い身体をくねらせる事しか出来ない様子だった。
風龍は突如現れた「輝く龍」に爪を突き立てられ、上顎と下顎を鷲掴みにされているのだから無理も無いだろう。
少女はその光景にただただ驚くばかりだった。「死」を覚悟せざるを得なかった状況から一変して、自分が見ず知らずの龍に助けられたのだから、当然と言えば当然と言えるだろう。
「よもや、余の顔を見忘れているとはな。上位者ともあろう者が踊らされ、人間界で暴れているとは恥を知れッ!」
「上位者?一体何の話しをしているの?ってか、その前に龍種が人語を話してる。これは、デバイスが翻訳しているワケじゃない。普通に聞き取れる言語だわ……。龍種ってそもそも魔獣じゃないの?知性と理性があるなら話し合える相手ってコト?」
少女は助けられた事に驚いたが、更に別の意味でも驚かされていた。それは聞き取れる人語を話したからだ。
言語として確立したモノを持っている魔獣の存在は見付かっていない。仲間内で意思疎通をする為に声を発したり雄叫びを上げる魔獣はいても、それはデバイスで翻訳出来る「言語」としては認識されない。
それなのにだ、目の前の会話はデバイスで翻訳以前にちゃんと理解出来るヒト種の言葉だった。
だから当然の事ながら少女は、驚かされた。それは驚愕と言ってもいいだろう。
グルル
「イルヴェントゲートよ、掟に反した罪の贖い方は分かっておろうな?」
グルルルォ
「余の言葉に返答も無しか。言葉も忘れ、踊らされている者に意味は無い。誇りある上位者としてそのまま朽ちよ!」
輝く龍は、風龍イルヴェントゲートの口をそのまま握り潰していく。口を握り潰された風龍は、鮮やかな紅い体液を滴らせながら、輝く龍に向かって唸る事しか出来ない様子だった。
言葉を紡ぎ終えた輝く龍はその身体の光を凝縮させ口を開いていく。それは目も眩むばかりの光の奔流が滾っている様子だった。
「息吹?あのままじゃ!お願い待って!」
ばくんッ
「息吹を飲み込んだ?!」
「キサマ、余の邪魔をするつもりか?」
「アタシはアナタの邪魔をしたいんじゃなくて、風龍に刺さってる大事なモノを取らせて欲しいだけなの。アナタの息吹を浴びれば大事なモノも一緒に消されてしまうと思ったから……」
少女は身体を投げ出して風龍を庇うように、輝く龍の眼前に飛び出していった。
そして対話を求めた。相手は龍種であり対話が通じるかどうかは分からないが、それでも何もしないで後悔するよりは……と、身体が勝手に動いた結果だった。
「お願い、消し去らないで……。それだけは絶対にイヤなの。結果的にアナタの邪魔をしてしまう事になるわ。だからそれは、ごめんなさい。でも、アタシの大事なモノをこれ以上、奪わないで」
「生命よりも大事なモノなど、あるハズもなかろう!」
輝く龍は威圧感全開で少女に言葉を紡いでいた。少女の疲労困憊の身体は、輝く龍の威圧を受けて四肢が震え出しているが、少女としては1ミリも引く気は無かった。
そんな少女だからこそ、震える身体に鞭を打って輝く龍に対して負けじと言の葉を紡いでいったのである。
もしもここが空中ではなく地面の上であったとしたなら、その威圧感に負けて、とっくのとうに膝を折っていた事だろう。
「掛け替えのない人の、掛け替えのない大切な物なの。だからそれをアタシに取らせて欲しいの」
「ほう?それ程までに大切なモノとわな。だが、それの為に余の制裁を遮ったというのか?小さきヒト種の娘よ?」
「えぇ、アタシにとっては凄く大事なモノなの。失う訳にはいかないの。これ以上、ホントにこれ以上、何も失いたくなんてないの……だから、お願い……します」
輝く龍は口角を上げ嘲笑っているような表情で、少女に対して言の葉を紡いでいた。一方の少女は泣き出しそうな表情になりながらも虚勢を張り、必死に輝く龍に気持ちを紡いだ。
そして少女は輝く龍が溜め息をついたような気がした。
「ならば、コヤツの処分はキサマに委ねる。その力で見事打倒し、その「大事なモノ」とやらを奪還するがいい。だが、出来なければキサマごとアヤツを、余の息吹の餌食としてくれる」
「ありがとうございます。えっと、龍種の王さま?」
ちゃきッ
「それじゃあ、気を取り直して……。時間もあんまり無いから、ちゃっちゃとやられて貰える?」
「ふんッ、見させてもらおう」
グルルゥ
輝く龍は少女に風龍を任せる事にした。それは興が乗ったからなのか、それとも気まぐれなのかは分からない。
然しながら少女は、その言葉を取り敢えず信じる事にして、輝く龍に背を向けると風龍イルヴェントゲートと再び対峙していった。
少女は大剣ディオルギアを構え、風龍に斬り掛かっていくのだった。
「でぇぇぇぇやぁぁぁぁッ!」
ざしゅッ
「えっ?!さっきよりも遅い?——ッ!?そうか、そーゆーコトね?ならばッ!」
「雷鎖剛縛ッ!」
バリバリバリッ
グルルルルルォォォ
「もし、アタシの予想が合っているなら。これでイケるハズ!デバイスオープン、精霊石スカディ、我が剣に宿れ!」
風龍イルヴェントゲートの動きは段違いに遅くなっていた。それは少女の攻撃や輝く龍の攻撃でダメージが蓄積しているからかもしれないが、少女はそれだけとは思えなかった。
何故ならば身体を覆う羽衣の様な体毛が所々削れている様子が見えたからだ。
少女は風龍イルヴェントゲートが揚力を得ているヒントが、そこにあると考えたのだ。
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