激レア種族に転生してみた(笑)

小桃

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異世界転生 幼女編

第24話 拒絶の森の外へ

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 最後の竜種ドレイクは直ぐには見つからなかった。さらに数日が経っても見つからないので、思い切って【拒絶の森】の外へ出る事にした。戦わなくて済むなら戦わない方が楽だもんね♪そんな訳で私は森の外へ出ようと歩きだすと、突風が吹いて私は前へ進む事が出来なくなった。

『アリス様!』
「判ってるよ。【風竜ウインドドレイク】が来たみたいね。最後の戦い頑張るよ!」

 風刃が私の首元に飛んでくる未来が視えたので回避すると、物凄い勢いで巨大が突っ込んできたので何とか避けれた。

「連続攻撃は〚未来視〛では視えないという弱点が判ったね……」
『アリス様、私が〚未来視〛を使います。アリス様は〚自己強化〛を使ってください』

 刃のような翼で切り裂いてくる未来が視えたので、連続攻撃を警戒して地面に伏せて躱すと、【風竜ウインドドレイク】は身体に何かを纏ったように見えた瞬間、私の視界から消えたの。

『アリス様、上から尻尾攻撃です』
「間に合わない!〚ウォーター〛」

 躱せないと思ったので、全身を水で囲んで衝撃を和らげる事にした。

『バシャーーン』
「あっぐっ……痛っぃ……」

 風を身体に纏うと〚未来視〛でも視えても相手が速すぎて躱す事が出来そうにない。かなり厳しい戦いになると覚悟した。

「うっ……あの移動速度に風を操られると、〚未来視〛で予測が出来ても身体が反応出来ない……この場から逃げようにも追い付かれるか、何とかするしかないけど策がないや(汗)」

 絶望的な状況に悲観してると〘並列思考セラフィム〙が私に話し掛けてきた。

『アリス様、〘天才〙が【風竜ウインドドレイク】の風を纏った現象を理解した結果。新たなスキル〘光纏〙を習得しました』

 私は新たなスキル〘光纏〙を鑑定した。

〘光纏〙その身に光を纏って光速移動する事が可能となる。例え神であってもその動きを認識する事は出来ないスキル。

 相手の速さに対応出来ずに苦戦を強いられてけど、誰にも認識されない速さを手に入れた私は〘光纏〙を唱えて光を纏う。

「さぁ、反撃開始だよ♪〚光纏〛!」

 全身に光が纏わり着いたのを確認して、私は【風竜ウインドドレイク】へ双剣で斬り掛かる。その圧倒的なスピードは完全に相手が止まったよう見えた。
 私は動かない【風竜ウインドドレイク】を命が尽きるまで双剣で斬り続ける。〘光纏〙を発動させた時点で勝敗は決まっていた。

 最後の竜種ドレイクを倒した事で、【拒絶の森】から出て行く事を阻むものはなくなったので、私はゆっくり歩きながら森の外にある世界へと踏み出して行ったの。

▼・▼・小桃からの一言・▼・▼
 【異世界転生 幼女編】は第24話で終了です。

 幼女編終了時点でのアリスのステータスを投稿してから、【異世界転生 出会い編】を開始します。

 ボッチだったアリスに仲間が加わって、賑やかな生活が始まりますので、お楽しみお待ちくださいm(_ _)m
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