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異世界転生 学園編
第46話 我にこそ相応しい
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ブルース先生が近衛騎士達に言葉を言い放った後に、そのまま私達の側に立つと、近衛騎士達の表情が急に険しくなり、剣から手を離し少し後ろへ下がって距離を取った。
「ブルース隊長!しかし……その平民の女が殿下に不敬を」
「お前達は英傑学園出身なんだ。それなら身分に関係なく平等だって事は、知ってるだろう?」
「そ、それは表向きの事です。実際にはそんなことが認められる訳がないでしょう!」
英傑学園の卒業生みたいだけど、差別意識を持っているようだ。ブルース先生は頭をかきながら、近衛騎士達に厳しい現実を教える。
「だとしても、お前達ではアナスタシアに瞬殺されるだけだぞ? コイツは模擬戦で俺に勝ってるんだからな」
「あ、ありえない。新入生でブルース隊長に勝つなんてことは絶対にありえない!」
「事実だからな。リオネル!アリスと話しがしたいのなら、上からではなく対等な者として話しかけろ」
ブルース先生に名指しで注意されたリオネル君は『ビクッ』と体を震わせると、強気の発言で返事をした。
「最強国家の王になる我が、人に媚びる事などある訳がないだろうが!」
「お前は力を示してるつもりだろうが、結果が伴わない馬鹿王子だと宮廷で言われているんだよ。意識を変えなければ、立派な王には成れないぞ?」
「ふん、気が失せた。帰るぞ」
「御意」
リオネル君は的外れな言葉を言い放ってから、その場を去って行った。ブルース先生は私の方を向いて笑顔で話しかける。
「あれは馬鹿なんだよ。誰からも怒られることなく育ってあんな風になったんだ」
「ははっ、助かったよありがとう」
ブルース先生にお礼を言ってから、正門へと向かって屋敷へと帰ったのだった。
これが初めての【リオネル襲来】で、これから何度も襲来するとは思ってもいなかったの……
§リオネル視点§
我の妻に迎えてやろうと思い、直々に声を掛けてやったのにアリスは無視をした。近衛の者がそのことを注意すると、従者達と揉め始めて剣を抜いてしまった。心の中でアリスにだけは手を出すなと祈っていると、ブルースがやってきて事態を収めた。
ただ、その後に我に対して『上からではなく対等な者として話しかけろ』と言ってきた。我がものとなれば対等な立場を与えてやってもよいが、現時点で我のものでもないのに対等などありえない。話しかけるのは失敗したのだから、次は違う形でアプローチをすることにした。
(アリス、お前は我にこそ相応しいのだ。必ず妃にしてやるかならな!)
「ブルース隊長!しかし……その平民の女が殿下に不敬を」
「お前達は英傑学園出身なんだ。それなら身分に関係なく平等だって事は、知ってるだろう?」
「そ、それは表向きの事です。実際にはそんなことが認められる訳がないでしょう!」
英傑学園の卒業生みたいだけど、差別意識を持っているようだ。ブルース先生は頭をかきながら、近衛騎士達に厳しい現実を教える。
「だとしても、お前達ではアナスタシアに瞬殺されるだけだぞ? コイツは模擬戦で俺に勝ってるんだからな」
「あ、ありえない。新入生でブルース隊長に勝つなんてことは絶対にありえない!」
「事実だからな。リオネル!アリスと話しがしたいのなら、上からではなく対等な者として話しかけろ」
ブルース先生に名指しで注意されたリオネル君は『ビクッ』と体を震わせると、強気の発言で返事をした。
「最強国家の王になる我が、人に媚びる事などある訳がないだろうが!」
「お前は力を示してるつもりだろうが、結果が伴わない馬鹿王子だと宮廷で言われているんだよ。意識を変えなければ、立派な王には成れないぞ?」
「ふん、気が失せた。帰るぞ」
「御意」
リオネル君は的外れな言葉を言い放ってから、その場を去って行った。ブルース先生は私の方を向いて笑顔で話しかける。
「あれは馬鹿なんだよ。誰からも怒られることなく育ってあんな風になったんだ」
「ははっ、助かったよありがとう」
ブルース先生にお礼を言ってから、正門へと向かって屋敷へと帰ったのだった。
これが初めての【リオネル襲来】で、これから何度も襲来するとは思ってもいなかったの……
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我の妻に迎えてやろうと思い、直々に声を掛けてやったのにアリスは無視をした。近衛の者がそのことを注意すると、従者達と揉め始めて剣を抜いてしまった。心の中でアリスにだけは手を出すなと祈っていると、ブルースがやってきて事態を収めた。
ただ、その後に我に対して『上からではなく対等な者として話しかけろ』と言ってきた。我がものとなれば対等な立場を与えてやってもよいが、現時点で我のものでもないのに対等などありえない。話しかけるのは失敗したのだから、次は違う形でアプローチをすることにした。
(アリス、お前は我にこそ相応しいのだ。必ず妃にしてやるかならな!)
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