俺のスキルは〚幸運〛だけ…運が良ければ世の中なんとか成るもんだ(笑)

小桃

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第三章 未知なる世界へ

第17話 謎のポイントへ

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 ダンジョンから戻って、ミリムとハリエットさんが夕食と風呂の用意をしてる間に、俺は1~3階層のマップを見直してみる。1階層と2階層は特に変な所もなく、このまま地図として仕上げる事にしたんだけど、3階層は1箇所だけ埋まらないポイントがあるので、2日間の記憶を遡って変な所はなかった思い出してみたけど、何も思いつかなかった。

「おかしいな、ここはどう進めば埋められるんだろう?」

 小声で呟くと母さんが聞き返した。

「何がおかしい所があるの?」
「うん、3階層を全て歩いたからマッピングが終わってる筈なんだけど、ここだけ白紙のままなんだよね(汗)」
「ここはダンジョンたがら、隠し部屋とかがあるかも知れないわよ?」
「なるほどね!明日はこの辺りを調べてみるよ」
「ウォード、夕食の用意が出来たよ~♪」

 夕食を食べ出る時に、母さんとダンジョンの話をしてた事を2人に話すと、4階層へ降りる前に謎のポイントを探す事に賛成してくれたので、食後は俺の魔法地図マジックマップをみんなで見ながら色々な意見を出しあったんだ。

 今のパーティーは互いを尊重しながらも、何でも言い合える親近感はとて良いと思ってる。大所帯になるとコミュニケーションを取れないと聞くので、俺としては現状で良いと思ってるんだ。

 話し合いも意見が出尽くした感じがしてきたので、明日に備えて体を休める事にした。

「明日の進め方は殆ど決まったし、明日に備えて休もうか」
「「OK!」」

 そして翌朝、俺は鎮める為に早起きすると、母さんが俺のモノを刺激していた。

「えっと……母さん?」
「ふふっ、直ぐに鎮めてるあげるからね♪」
「うっ……」
「ほら、鎮まったでしょ♪」
「うん、でも僕たちは……」
「親子の記憶はあるけど種族は違うのよ。スライムには性的欲求はないのよ。だからこの事は2人だけの秘密よ♪」
「あっ、うん、判った」

 この日から俺と母さんの秘密の関係が始まったんだ。お互いに恋愛感情も性的欲求もないという事で、俺は母さんの行為を受け入れる事にした。

 その後は俺が朝食と昼の軽食を用意してから、2人を起こし食事を済ませてダンジョンへと向かう。連日のダンジョン攻略で道程は頭に入ってる為に、俺達は小走りで3階層まで移動して到着。
 魔法地図マジックマップ上の空白を埋める為に3人で周囲を検索する。空白ポイントの周りを動いているけど、入れそうな場所は全然見つからないまま時間が過ぎる。
 俺は空白ポイントを囲む壁を、手で撫でるように調べて続けた。すると、薄っすらと丸状に盛り上がってる石を見つけた。

「これはなんだろう?押せるのかな?」

 そう言ってから丸状の物を力一杯に押してみると『ゴキン!』と音がなると突然壁が横へ動き出したんだ。

『ゴ、ゴゴォ……ゴツン』

「ウォード、どうしたの?って壁が空いてる」

 突然の音に驚いたミリムが俺の元へやって来た時には、壁の横移動は終わって入口のような物が現れた後だった。

「壁に少し盛り上がった所があったからさ、押してみたら壁が横ヘ移動したんだよ」
「この中が空白ポイントなの?」
「うん、そうみたいだね」

 俺とミリムが入口が現れた事で話をしてると、ハリエットさんもやって来てミリムと同じような事を言った(笑)

「ウォード、どうしての?えっ、壁が空いてる」
「ははっ♪ミリムと同じ事を言ってるよ(笑)」
「ウォードが入口のスイッチを見つけたみたいなの!これって隠し部屋だよね♪」
「そうみたいだね。さぁ、何が起こるか判らないけど入ってみよう」
「「うん」」

 そう言った後、俺達はダンジョンの隠し部屋へと足を踏み入れた。
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