俺のスキルは〚幸運〛だけ…運が良ければ世の中なんとか成るもんだ(笑)

小桃

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第三章 未知なる世界へ

第59話 久しぶりの休暇

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 今日は久しぶりの休暇日。

 昨晩は俺が風呂へ入ってる間は、ハリエットさんと母さんが話し合いをしていた。最初は『ピリピリ』してるのかと思ったけど、風呂から出ると和やかなムードになっていたので安心した。

 俺が朝食の準備をしてると、ハリエットさんが起きてきた。最近は慣れてはきたけど、もう少し身体のラインが見えない格好をして欲しい……朝から刺激的なモノを見せられると、健全な俺の身体が反応するから困るんだよなぁ~

「おはよう~♪何か手伝おうか?」
「えっと、手伝いはいいからもう少し上に何かを羽織ってくださいね」
「もう慣れたでしょ?」
「慣れたとしても、一応は男だから魅力的なモノを見せられると色々と反応するんですよ……」

 俺が少し照れながら返事をすると、母さんが少し低いトーンの声でハリエットさんに話し掛けた。


「ふふっ……ハリエット?それは協定範囲内なのかしら?」
「えっと……範囲外ですか?」
「良いのよ。私もそうするから♪」
「……すみません」
「じゃあ、何か羽織ってきてね?」
「はい……」

 何か協定とか言ってたけど、何の事かは判らないけど俺的には助かった。ハリエットさんが着替えてきたので、朝食を食べた後は村へと出掛けた。

 先ずはガンコーの店へ行って、エビの外殻を見てもって、ダンゴムシの外殻とどちらが防具に向いてるのかを教えてもら。

「おはようございます」
「おう、いい物が出たのか?」
「はい、下層でエビの外殻手に入れたので、ダンゴムシの外殻とどちらが防具向きが見て欲しいんです」
「それなら見なくても判る。間違いなくエビが良いぜ。あれは重さが半分以下なのに硬さは1.5倍硬いんだ」
「そうなんですね!それじゃあ、余ったダンゴムシの外殻を買取りしてください」
「おぅ、サンキューな」

 俺は余ったダンゴムシの外殻を渡すと、金貨2枚を受け取ってから、次はイテーツの店へと向かう事にする。

「ありがとうございました。イテーツさんの店へ行ってきますね」
「おぅ、またドロップが出たらよろしくな」

 ガンコーの店を後にして、イテーツの店へ向かった。

「おはようございます」
「おぅ、嬢ちゃんの防具は出来てるぜ!」
「ありがとうございます。今日は別件で僕の防具もお願いしたくて来ました。下層へ行ったらザリガニの外殻が出たので、今の装備と同じ感じでお願いします。後はこれでやじりもお願いします」
やじりは前と同じいいのか?坊主の防具サイズはアタッチメントで調整する感じでいいか?」
「はい、お願いします」
「3日後には仕上げるよ。嬢ちゃんの加工賃は金貨2枚だが手元にあるのか?」
「はい、払いますね」

 加工賃を払って防具を受け取ってから店を後にした。これからは、ハリエットさん曰くルクンナ村で買い物デートになる。
 お金に関しては結構余裕が出来たので、ハリエットさんの服を2着と、母さんが人型になった時ようの服を1着購入予定。

「さぁ、デートへ行くよ♪買い出しの時に服屋はチェックしてるから行くよ~」

 ハリエットさんは俺の腕に手を回して腕を組みながら、服屋や宝飾品店を回って久しぶりの休暇を満喫した。
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