3ヶ月の間に。

花森 雲空

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病院と出張と引越し

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「父さんと母さんは適当にあしらってて。あと、病院の結果、わかったたら教えて!弟にまかすからよろしく」



私は、わかった!と気丈に振る舞い、香月を見送った。

もう、病院の結果はでていた。

妊娠はしていなかったが、1週間後に香月からの電話に嘘をついた。

「妊娠したんだよ!2週間目だって!!」

香月の一言にゲンナリした。

「おめでとう?息子だろ!?」

香月の弟の元太(げんた)が電話を切った。

「何で見え透いた嘘つくの?堕ちたでもいうの?」



私は携帯を奪い言った。

「結婚する気なんてないの。かばってもらったこともない。私は子作りマシーンではないわ。貴方の家の子なんて産まないわよ。私、彼氏がいるの」



元太は悩ましげな顔をして見つめてきた。

「まぐわえば 甘い果実の 滴りに 泣きて藻掻く身
愛しき詩織」

長いキスは、舌が絡まり、胸に手が伸びた。

香月とは一緒に住み出して1ヶ月も満たないが、一度もセックスがなかった。

私は、元太に身を任せた。

何度も詩織を抱きたかったと言われる度に感じながら、心はどこかで泣いていた。

裏腹に感じている自分は中に出してと、おねだりをしていた。

4回果てた後、優しく元太は抱きしめてくれた。

「俺は、あの家が嫌だ。一緒に逃げないか?俺次男だし。姉さんに任せるといい。香月だって、違う女作るかもよ?」

私は、また大きくなりだした元太をまさぐった。

「嬉しいけど、この部屋を払って一人暮らしするわ。私には彼氏がいるの。ごめんね」

あっ、あっあぁ。

元太の吐息が心地良いと感じた時、玄関のチャイムが鳴った。

モニターを見ると、義理のお母さんだった。

わざと私は、onにしたまま、元太と交わった。

納得しないわけがない。

チャイムの音は鳴り響き、2人は何度も背徳感に果てながら、蛇のように絡みついた。

それは、10月の始まりだった。



チャイムが鳴り止み、二人でラーメンを食べに行った。

「ここのラーメン屋!行きたかったんだ!本当に引越しするんだな。もう、会えない?」

私は悩んだが、答えは出ていた。

「たまには遊びに来たらいい。パパかもしれないんだから」

替え玉を頼む元太は、嬉しそうだった。

2時間後には引越しが住む。

その間に、二人で買い物を楽しむことにした。


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