[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる

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想いは箱の中に4

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「……牧野…お前…やっぱりゲイだったんだな…」
 
(声がそうだ!高瀬だ…)

「……え!?」

 亮の頭がついていかない。
 もっともの事で、十年ぶりに会った同級生に突拍子もない事を聞かれている。いきなりゲイなのかと。

 高瀬優璃がなぜそんな質問に至ったのか。それはおそらく、亮とスバルとのやり取りを見ての事だろうか。

 しかし[やっぱり]という副詞をつけるのには、優璃が、中学から亮にたいしてなにかしらの疑いがあったということだ。

「……っ」

「た…高瀬…だよね……」

「職場……このへん……なの?…」

 亮はようやく声を絞り出した。
 沈黙が流れる。

 (うっ…どうしよう……次の言葉がみつからない…!)

「ああ、このビル。……ココ…」

 一呼吸おいて答えた優璃が亮に向かって社員証を見せた。一部上場企業の中でもトップクラスの広告代理店の会社だ。
 優璃の学生時代の成績を考えると、このような就職エリートになることは容易に想像できた。

(……やっぱスゲーな…高瀬…)

(……っておいっ)

 亮はふと我に帰る

 (さっき、スゴいこと聞かれたような…)

 (あれって…聞こえなかった事でいいよね……)

 (いやダメだろっ…完全に…俺今…高瀬にゲイだって思われてるってこと?)

 それを否定すると、自分がかつて優璃に抱いていた恋心はどう説明がつくのだろうか、と亮は思った。

 そもそもゲイだったとして、優璃に亮がゲイだと悟らせる時期が当時あったのだとすると、その恋心がすでに相手にバレていた事になる。

(……そんな……)

(もしかして…高瀬、俺の気持ちに気づいてたって事!?)

(……ヤバい…俺……まじでキモいヤツじゃん……)




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