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花と石鹸4
しおりを挟む優璃は亮の手を引いてベッドルームに入る。
ドアを閉めるなり二人は唇を重ねた。
しばらく会っていなかった分、深く求めあう。押し合わせた舌先が痺れ、亮は声を漏らした。優璃は容赦なく舌を使い、亮の口内を味わい付くす。
「ん……っ……」
優璃がやっと唇を離した。激しい抱擁と口付けで亮の頬が赤い。危うくなった表情を優璃は眺め、ため息をつく。
「可愛い……」
やっと手に入れた姫の様相にくらくらする。こんな顔をされたらもう少し困らせてやりたいと思った。思う存分泣かせてもっと気持ちよくさせてやりたい。
「髪……まだ濡れてる」
亮がベッドに腰を掛けるなりタオルで拭いてくれる。髪がこめかみにぱらぱらぱら垂れた。
髪を手櫛で耳に掛け、耳の裏まで拭く。
優璃は耳をくすぐられているようで笑ってしまう。
「キレイになった? 」
「……たぶん」
「じゃあ」
「下もキレイにしてくれる? 」
優璃の手が亮の手首を掴み、自分のスウェットを下ろさせる。
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