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第一章:幸せな世界
第三話:努力の使いみち
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――ハルヒとの組手が終わり山を下ろうとした。今日は快晴のせいもあってか山から見える町並みは綺麗だった。
しかし、視界の端に移る赤い影、見ると、俺達が通う学校が燃えていた。
「――行くぞ……!!」
俺とハルヒは、ビルと同じぐらいはある山を急いで下る。
「――なあ、ミツキ何が原因だと思う……?」
走っている最中、ハルヒが俺に訪ねた。確かに俺達の学校にはマッドサイエンティストが集結する科学部なんて無いし、それなりの偏差値があるから、アウトローもいない。誰かが故意に起こしたのではなく、コンセントから自然発火しましたーみたいな、ただの事故と考えるのが妥当だ。
「わかんねけど、多分事故だろ……」
「でもよ、あれは流石に……事故か……?」
「―――」
まるで、誰かに操られた炎の龍が学校を捕食しているかように異常なスピードで燃え広がる炎。街のモニターから流れるニュースでよく火事のニュースを聞くが、これほどの炎は、去年起きた千人が犠牲になった歴史的大火事でも無かった。
「――てか、何で俺達そんな危険な場所に行ってるんだ……?」
疑問だった。新薬によってパワーアップしたした俺達とは言え、神の域には達していない。なのにあの神の裁きのような炎へたった二人で、生身で走っていることが。
「そんなの決まってるだろ、助けるためだ」
ハルヒは真っ白な歯を出して、いつものようにガハハハと笑ってそう言った。
「―――」
俺はそんな子供じみたハルヒの言葉に対して、なにか言い返すことは出来なかった。理由は分からない。わからないのだがハルヒの考えが一番正しい気がした。
◇
――俺達は学校に着いた。校舎はほぼ炎に飲み込まれ、頑丈な支柱と床以外はすでに灰になっていた。
「これ、中に人残いるか……?」
あまりの惨状に俺はそう思わざるを得なかった。
「――いるかも知れない……」
「これだぞ……!?」
勢いよく燃え続ける校舎を指差す。もし、この中に人がいたらそれは化け物だ。
「中に人がいることはありえない……」
良ければ、火事が起きてすぐに全員避難した。悪ければ、中にいた人全員犠牲になった。
「そ、そうか……」
ハルヒはようやく現実を理解したのか、目を伏せる。
「全員避難してることを祈るしか無い……」
大丈夫だ、きっと大丈夫だ。そうだこの学校には佐藤先生がいる。佐藤先生は前まで自衛隊にいた人で、状況判断能力にものすごく優れている。そんな先生だ、すぐに生徒を避難させたはず……
「ハルヒ、考えてみれば佐藤先生が居るから絶対に……」
「――ミツキあれ見ろ……!!」
――瞬間、ハルヒが叫んだ。
「あれは……」
ハルヒが指し示す方を見ると、焼け落ちた校舎に小さな人影があった。影は小刻みに動いていることから生きている。
「まさか……なんかの錯覚だろう……!!」
目をこすり何度もその影を見直す。しかし、結果は変わらず、影はそこにあった。
ありえない、本当にありえない……あの炎の中に生存者が居るなんて……
「ハルヒ、助けに行くぞ!! 俺の『空中歩行』であそこまで行く、だから俺に掴まれ……!!」
ありえないが、生存者が居るのは事実。俺はハルヒにそう告げ、『空中歩行』を使って、人影があった本棟三階に向かって飛び出した。
◇
「ごほっ、ごほっ……」
煙が酷い。足場もろくに無い、そして熱い。
「意識が……そして、見えない……」
煙をろくに吸い込めば意識を失う。だからといって息を止め続けるのも、この中じゃ、一分が限界だ。
「――いたぞ……!!」
俺がそうこうしている内に別のところを探していたハルヒが叫ぶ。
「――良かったまだ脈がある……」
そこにいた人影もとい、女の子の首に手を当て、脈があることを確認する。
「いやー、生きてて良かったな……!!」
こんな状況でもハルヒはガハハハと笑う。そして、ハルヒは女の子を担ぎ上げ、帰るため俺に掴まる。
「――いや、待てよ?」
ハルヒはさっきから普通に呼吸してないか? ハルヒだけじゃなくて、俺も。それに……
「なんで、ここだけ焼けてないんだ?」
あれだけ凄かった炎に晒されたにも関わらず、ここだけ床と壁が綺麗に残っている。
「どうした?」
「いや、なんでこ……」
「――なんでここだけ、息ができるし、綺麗に残っているかって……?」
俺の言葉の途中、意識を失い、ハルヒに背負われていたはずの女の子が急に起きあがった。
「おーよかったー!! 元気になったのか!!」
ハルヒは女の子を肩からゆっくり下ろし、その肩を呑気にポンポン叩いて言う。
「――ハルヒ、離れろ……!!」
この女は只者ではないと思った俺はハルヒにそう告げる。こんな事ができるのは普通の人間では無い。ということはあの薬を飲み、レベルを上げたということ。それも俺達よりかなり上だ。高レベルな奴でも、善だったら良いがこんなところにいるということは、悪の存在だ。
「え?」
しかし、俺が告げた時にはもう遅かった。女はハルヒのこめかみに手刀を打った。
「――ぐぁ」
まともに喰らったハルヒはその場に崩れ落ち、そのまま意識を失った。
「――あなたは、三条先輩?」
「あら、知ってたのね……」
ハルヒをやった存在の顔をよく見るとその顔に見覚えがあった。
三条 湊。この学校の生徒会長であり、その可愛らしい容貌から『萌-会長』と呼ばれている。親切で生徒達から非常に人気がある。そんな三条先輩が何故かここにいる?
「どうせ、あなたは次の言葉で何故? と聞くのでしょう? いいわ、目的を話してあげる」
そう言うと、三条先輩は俺の目の前に一瞬で移動した。そして服の裾を掴み、自分の顔の正面に俺の顔を近づかせると……
「私の目的は、この学校に居る人達を殺すことによって経験値を得ること」
笑みを浮かべ、俺にそう囁く。
この世界において最効率のレベリング、それは、自分より格上の人と戦い、倒すこと。しかし、三条先輩は周りに自分よりレベルが高い人がいない。だから、しょうがなく、質より量を重視し、学校にいる人を殺すことで膨大な経験値を得た。
「――な……」
「――また何故と聞くのでしょう?」
俺が何故そんな事のために人を、人の尊い命を奪ったのか問おうとすると、三条先輩は俺の唇に指を当て、制止した。
「この世界は腐りきっているから……とだけ言っておこうかしら? レベルを上げれば、世界を変えられる力を得られる。レベルを上げれば私の宿願を叶えられる。だから殺したのよ」
しかし、視界の端に移る赤い影、見ると、俺達が通う学校が燃えていた。
「――行くぞ……!!」
俺とハルヒは、ビルと同じぐらいはある山を急いで下る。
「――なあ、ミツキ何が原因だと思う……?」
走っている最中、ハルヒが俺に訪ねた。確かに俺達の学校にはマッドサイエンティストが集結する科学部なんて無いし、それなりの偏差値があるから、アウトローもいない。誰かが故意に起こしたのではなく、コンセントから自然発火しましたーみたいな、ただの事故と考えるのが妥当だ。
「わかんねけど、多分事故だろ……」
「でもよ、あれは流石に……事故か……?」
「―――」
まるで、誰かに操られた炎の龍が学校を捕食しているかように異常なスピードで燃え広がる炎。街のモニターから流れるニュースでよく火事のニュースを聞くが、これほどの炎は、去年起きた千人が犠牲になった歴史的大火事でも無かった。
「――てか、何で俺達そんな危険な場所に行ってるんだ……?」
疑問だった。新薬によってパワーアップしたした俺達とは言え、神の域には達していない。なのにあの神の裁きのような炎へたった二人で、生身で走っていることが。
「そんなの決まってるだろ、助けるためだ」
ハルヒは真っ白な歯を出して、いつものようにガハハハと笑ってそう言った。
「―――」
俺はそんな子供じみたハルヒの言葉に対して、なにか言い返すことは出来なかった。理由は分からない。わからないのだがハルヒの考えが一番正しい気がした。
◇
――俺達は学校に着いた。校舎はほぼ炎に飲み込まれ、頑丈な支柱と床以外はすでに灰になっていた。
「これ、中に人残いるか……?」
あまりの惨状に俺はそう思わざるを得なかった。
「――いるかも知れない……」
「これだぞ……!?」
勢いよく燃え続ける校舎を指差す。もし、この中に人がいたらそれは化け物だ。
「中に人がいることはありえない……」
良ければ、火事が起きてすぐに全員避難した。悪ければ、中にいた人全員犠牲になった。
「そ、そうか……」
ハルヒはようやく現実を理解したのか、目を伏せる。
「全員避難してることを祈るしか無い……」
大丈夫だ、きっと大丈夫だ。そうだこの学校には佐藤先生がいる。佐藤先生は前まで自衛隊にいた人で、状況判断能力にものすごく優れている。そんな先生だ、すぐに生徒を避難させたはず……
「ハルヒ、考えてみれば佐藤先生が居るから絶対に……」
「――ミツキあれ見ろ……!!」
――瞬間、ハルヒが叫んだ。
「あれは……」
ハルヒが指し示す方を見ると、焼け落ちた校舎に小さな人影があった。影は小刻みに動いていることから生きている。
「まさか……なんかの錯覚だろう……!!」
目をこすり何度もその影を見直す。しかし、結果は変わらず、影はそこにあった。
ありえない、本当にありえない……あの炎の中に生存者が居るなんて……
「ハルヒ、助けに行くぞ!! 俺の『空中歩行』であそこまで行く、だから俺に掴まれ……!!」
ありえないが、生存者が居るのは事実。俺はハルヒにそう告げ、『空中歩行』を使って、人影があった本棟三階に向かって飛び出した。
◇
「ごほっ、ごほっ……」
煙が酷い。足場もろくに無い、そして熱い。
「意識が……そして、見えない……」
煙をろくに吸い込めば意識を失う。だからといって息を止め続けるのも、この中じゃ、一分が限界だ。
「――いたぞ……!!」
俺がそうこうしている内に別のところを探していたハルヒが叫ぶ。
「――良かったまだ脈がある……」
そこにいた人影もとい、女の子の首に手を当て、脈があることを確認する。
「いやー、生きてて良かったな……!!」
こんな状況でもハルヒはガハハハと笑う。そして、ハルヒは女の子を担ぎ上げ、帰るため俺に掴まる。
「――いや、待てよ?」
ハルヒはさっきから普通に呼吸してないか? ハルヒだけじゃなくて、俺も。それに……
「なんで、ここだけ焼けてないんだ?」
あれだけ凄かった炎に晒されたにも関わらず、ここだけ床と壁が綺麗に残っている。
「どうした?」
「いや、なんでこ……」
「――なんでここだけ、息ができるし、綺麗に残っているかって……?」
俺の言葉の途中、意識を失い、ハルヒに背負われていたはずの女の子が急に起きあがった。
「おーよかったー!! 元気になったのか!!」
ハルヒは女の子を肩からゆっくり下ろし、その肩を呑気にポンポン叩いて言う。
「――ハルヒ、離れろ……!!」
この女は只者ではないと思った俺はハルヒにそう告げる。こんな事ができるのは普通の人間では無い。ということはあの薬を飲み、レベルを上げたということ。それも俺達よりかなり上だ。高レベルな奴でも、善だったら良いがこんなところにいるということは、悪の存在だ。
「え?」
しかし、俺が告げた時にはもう遅かった。女はハルヒのこめかみに手刀を打った。
「――ぐぁ」
まともに喰らったハルヒはその場に崩れ落ち、そのまま意識を失った。
「――あなたは、三条先輩?」
「あら、知ってたのね……」
ハルヒをやった存在の顔をよく見るとその顔に見覚えがあった。
三条 湊。この学校の生徒会長であり、その可愛らしい容貌から『萌-会長』と呼ばれている。親切で生徒達から非常に人気がある。そんな三条先輩が何故かここにいる?
「どうせ、あなたは次の言葉で何故? と聞くのでしょう? いいわ、目的を話してあげる」
そう言うと、三条先輩は俺の目の前に一瞬で移動した。そして服の裾を掴み、自分の顔の正面に俺の顔を近づかせると……
「私の目的は、この学校に居る人達を殺すことによって経験値を得ること」
笑みを浮かべ、俺にそう囁く。
この世界において最効率のレベリング、それは、自分より格上の人と戦い、倒すこと。しかし、三条先輩は周りに自分よりレベルが高い人がいない。だから、しょうがなく、質より量を重視し、学校にいる人を殺すことで膨大な経験値を得た。
「――な……」
「――また何故と聞くのでしょう?」
俺が何故そんな事のために人を、人の尊い命を奪ったのか問おうとすると、三条先輩は俺の唇に指を当て、制止した。
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