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第一章:幸せな世界
第七話:愛
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――カノンと別れた後すぐ、電話がかかってきた。出てみると、落ち着かない声をしたカノンが助けを求めていた。俺は、急いでマンションを駆け上がり、カノンの部屋へと向かった。
「――弟がいない……」
「弟?」
「う、ん」
カノンが膝から崩れ落ち四つん這いになって、涙を流しているのは、弟がいないのが原因らしい。
俺は、ひとまずカノンをソファまで誘導した。
「弟って何歳だ?」
「今……中三」
「なら、まぁただ、友達とかと遊んでるんじゃないのか?」
中学三年生ともなれば、夜遅くまで友達といたくなるのも当然なのだろうと思った。
「うちの弟は、筋ジストロフィーを抱えているのよ……」
筋ジストロフィーとは、生まれつき筋肉が壊れやすく、再生されにくくなる病気だ。
そして、この病気を患うとまともに歩くことも、這うこともできなくなると聞く。
「だとしたら自分から、外に出たという線は薄いな……」
人為的に誰かに外に出されたと考えるのが妥当ではあるが、
「他に一緒に住んでいる人は?」
「お母さんと、おじいちゃん……」
俺は、平常心でないカノンの代わりにカノンの携帯から電話を掛けた。
「……出ないか」
まずカノンのおじいちゃんに掛けた。
「……」
そして、お母さんに掛けると、
「どうしたの、カノン?」
「あ、もしもしカノンさんの代わりに電話している、ミツキです」
「あ、そうですか……」
俺は、カノンのお母さんに事情を伝える。
「え? ゲンキがいないん、ですか……?」
「家中探しましたがいませんでした」
「時間的に学校から帰宅しているはずですし……、ヘルパーさんも帰ってしまわれているだろうし……」
事情を聞いたお母さんの声は次第に震えだした。
「お母さんは、ゲンキ君の学校や友人、ヘルパーさんに連絡してみて下さい。俺とカノンで外にいないか見てきます」
「分かりました、どうか、よろしくおねがいします……」
電話が切れたと同時に、俺とカノンはマンションを飛び出す。
「――絶対にお姉ちゃんが助けてあげるからね……!!」
◇
「――なんだ? ミツキ?」
俺はハルヒに手伝ってもらおうと電話を掛ける。
「今、行方不明の、人を探してる、んだが手伝ってくれないか?」
「――お、おぉ、また急だな」
「頼む……!!」
「――まぁ、お前がそんなに息を荒らげて言うんだから本当なんだろうし、友達を助けるのは当然だからな。喜んで手伝うぜ」
「ありがとう」
俺は、ハルヒにゲンキ君の顔が写った写真を送った。
「――こいつを見つければ良いんだな?」
「ああ」
その後ハルヒは電話をすぐに切った。
「見つからないわね……」
マンションから近い所は一通り隅々まで探したが、ゲンキ君はいなかった。
「ん? 電話だ」
見ると、差出人の欄には『ハルヒ』と書かれていた。
「見つけたか……!?」
「――あぁ、見つけたぜ」
「場所は?」
「燃えた俺達の学校」
何でそんな所に行ったんだ? それに前もそうだったけどコイツの野生の勘はどうなってるんだ?
「すぐ行く」
今居るのはハルキ君の中学の前。ここからあそこまで三十キロは離れている。
「その、ハルヒっていうのは友達?」
「ああ」
「ありがとうって言わないとね……」
さっきまで絶望に染まっていたカノンの顔が今はこころなしか明るくなっている。
――数分後。
「――おーい、ミツキ……!!」
燃えた学校に着くと、ハルヒが正門の前に手を振って立っていた。
「ゲンキ君は?」
「あの中だ……」
ハルヒは、あの火事で唯一燃え残った倉庫を指差した。俺がその倉庫へ続く道に足を踏み入れようとすると、
「――待て……!!」
ハルヒが俺の前に立ちふさがった。
「どうした?」
「ここらの地面には罠が貼ってある」
「何も見えないわよ?」
地面を見渡すも、それらしいものはない。
「見えはしないんだがな……」
ハルヒは近くに落ちていた小石を拾いその地面に投げる。すると、その石が地面に触れた直後その石は凍ってしまい、そのまま一片も残さず崩れ散った。
「まじかよ……」
「この通り、ここは通れねえ。だから俺はミツキを待っているしか無かった」
「なるほどな、カノン、俺に掴まれ……」
「は、はい」
俺達は、『空中歩行』を使い、倉庫に向かった。
「――ゲンキー!!」
中は真っ暗で狭かった。おそらく、もともとここはどこかの部の部室として使われていたのだろう、焦げたタオルが掛かっていた。そして、倉庫の中央に、椅子に座ったハルキ君がいた。
「よかった……!!」
カノンは見つけるや否や抱きつくと、涙を流し言った。
「姉ちゃん……」
対するハルキ君も恥ずかしいのか、少しはにかみながら、そっとカノンの背中に手を回した。
「良かったな。ミツキ」
「ああ」
そんな二人を見て、美しい兄弟愛を感じた。
「姉ちゃん……」
「なーに……?」
「ごめん」
――瞬間、ハルキ君はカノンの後ろに回していた手で服を握り、壁に向かって投げつけた。
勢いよく吹き飛ばされたカノンは壁に衝突し、そのまま壁を突き抜け、地面に落ちた。
「――ミツキ、あの地面は……!! 早く回収しないと……!!」
ここらの地面には罠が仕掛けられている。
「――行かせない……!!」
カノンを回収するため飛び立とうとすると、ゲンキ君は立ち上がり、俺達に向かって氷の刃を放ってきた。
「行け!! ミツキ!!」
ハルヒは俺の前に立ち『防核』を展開した。
「――間に合え……!!」
ハルヒが攻撃を防いでいる内に、
「……なん、でな、の」
カノンの体はすでに凍り始めていた。 何故? 何で? と考えるほど、心と同じように体も凍っていく。
「――とった……!!」
カノンの下半身が氷で覆われ、心臓に届く直前、俺は、カノンを回収した。
「――ハルヒ!! なんとか大丈夫だったぞ……!!」
気絶はしているものの見た感じ命に別条はない。
「おぉぉぉ!! 良かった……!!」
「って、お前もうボロボロじゃないか……」
人を容易く貫いてしまうような、氷の刃を何発も受け、ハルヒはボロボロだった。
「――今加勢する」
とは言っても、理由がわからない以上不用意に攻撃をしたくない。しかし、やらなくてはやられる。
「『風斬』……!!」
当たらないよう、ハルキ君の体の両脇に、『風斬』を放つ。それに気を取られている内に、ハルヒが、
「――目を覚ませぇ……!!」
顔面に強烈な一発を入れた。
「――ぐぁ……」
ハルヒの渾身の一撃を喰らい、その場に崩れ落ちる。
――しばらくして、体を覆っていた氷が溶け、カノンが目覚めた。
「まぁ、レベルのお陰でなんとか耐えきれたか……」
普通だったら、凍った所はあの石と同じようになるはずだった。しかし、レベルのお陰で、体の内部までは凍らず表面だけですんだ。
「――さてと、どうするよ?」
見ると、ゲンキ君は目覚めたのか、立ち上がり、殴られた顔面を押さえながら再び攻撃の構えを取る。
「――もう、やめて……」
「――おい、離せ……!!」
カノンはゲンキ君の裾を掴み、攻撃をやめさせようとする。
「邪魔だ……!!」
力いっぱい蹴られ、カノンは床に叩きつけられる。
「やめて……」
「っち、何でまた掴むんだ……!!」
体力が消耗している状態では、『防核』も使えない。何度も何度も、生身の体を地面に叩きつけられ、それでも尚、立ち上がる。
「「……」」
そんな苦しんでいるカノンを見ても、俺達は動かなかった。何故ならこのカノンの覚悟を無駄にするのはどう考えても無粋だから。
そうこうしている内に、攻撃の手は段々と弱まっていった。
「何で、何でそこまで俺を……!! こんなただ人に迷惑ばかり掛けてる俺なんかを……!!」
目からは大量の涙が流れ、声も掠れる。
「――だって、一人の弟だもの……」
そっと体に抱きつき、はっきりとそう言い放った。
「俺が? 俺なんかに生きる価値が……?」
「『ある』これだけは絶対に何があろうとも言い切れる……!!」
「わ、わかった。信じる」
「帰りましょう」
お互いにぼろぼろな体を支え合い、俺の元へ二人で歩いてくる。
「……」
◇
「息子を助けていただいてありがとうございました……!!」
カノンのマンションの前、お母さんが出迎えた。
「本当にご迷惑おかけしました……!!」
車椅子に戻ったゲンキ君いや、ゲンキは上半身を軽く下げ礼を言う。
「――ああ。じゃあ俺らはここらで御暇しますので」
見えなくなるまで手を振り、別れた。
「おい、ハルヒ」
二人で歩いている途中、俺はハルヒを呼びかける。
「これを見ろ」
俺がハルヒに見せたのはあの倉庫で拾った、『紙』
「――これは」
そこには、病気のはずのゲンキが立ち、戦えた理由が書かれていた。そして、
「――その、副作用か……」
「――弟がいない……」
「弟?」
「う、ん」
カノンが膝から崩れ落ち四つん這いになって、涙を流しているのは、弟がいないのが原因らしい。
俺は、ひとまずカノンをソファまで誘導した。
「弟って何歳だ?」
「今……中三」
「なら、まぁただ、友達とかと遊んでるんじゃないのか?」
中学三年生ともなれば、夜遅くまで友達といたくなるのも当然なのだろうと思った。
「うちの弟は、筋ジストロフィーを抱えているのよ……」
筋ジストロフィーとは、生まれつき筋肉が壊れやすく、再生されにくくなる病気だ。
そして、この病気を患うとまともに歩くことも、這うこともできなくなると聞く。
「だとしたら自分から、外に出たという線は薄いな……」
人為的に誰かに外に出されたと考えるのが妥当ではあるが、
「他に一緒に住んでいる人は?」
「お母さんと、おじいちゃん……」
俺は、平常心でないカノンの代わりにカノンの携帯から電話を掛けた。
「……出ないか」
まずカノンのおじいちゃんに掛けた。
「……」
そして、お母さんに掛けると、
「どうしたの、カノン?」
「あ、もしもしカノンさんの代わりに電話している、ミツキです」
「あ、そうですか……」
俺は、カノンのお母さんに事情を伝える。
「え? ゲンキがいないん、ですか……?」
「家中探しましたがいませんでした」
「時間的に学校から帰宅しているはずですし……、ヘルパーさんも帰ってしまわれているだろうし……」
事情を聞いたお母さんの声は次第に震えだした。
「お母さんは、ゲンキ君の学校や友人、ヘルパーさんに連絡してみて下さい。俺とカノンで外にいないか見てきます」
「分かりました、どうか、よろしくおねがいします……」
電話が切れたと同時に、俺とカノンはマンションを飛び出す。
「――絶対にお姉ちゃんが助けてあげるからね……!!」
◇
「――なんだ? ミツキ?」
俺はハルヒに手伝ってもらおうと電話を掛ける。
「今、行方不明の、人を探してる、んだが手伝ってくれないか?」
「――お、おぉ、また急だな」
「頼む……!!」
「――まぁ、お前がそんなに息を荒らげて言うんだから本当なんだろうし、友達を助けるのは当然だからな。喜んで手伝うぜ」
「ありがとう」
俺は、ハルヒにゲンキ君の顔が写った写真を送った。
「――こいつを見つければ良いんだな?」
「ああ」
その後ハルヒは電話をすぐに切った。
「見つからないわね……」
マンションから近い所は一通り隅々まで探したが、ゲンキ君はいなかった。
「ん? 電話だ」
見ると、差出人の欄には『ハルヒ』と書かれていた。
「見つけたか……!?」
「――あぁ、見つけたぜ」
「場所は?」
「燃えた俺達の学校」
何でそんな所に行ったんだ? それに前もそうだったけどコイツの野生の勘はどうなってるんだ?
「すぐ行く」
今居るのはハルキ君の中学の前。ここからあそこまで三十キロは離れている。
「その、ハルヒっていうのは友達?」
「ああ」
「ありがとうって言わないとね……」
さっきまで絶望に染まっていたカノンの顔が今はこころなしか明るくなっている。
――数分後。
「――おーい、ミツキ……!!」
燃えた学校に着くと、ハルヒが正門の前に手を振って立っていた。
「ゲンキ君は?」
「あの中だ……」
ハルヒは、あの火事で唯一燃え残った倉庫を指差した。俺がその倉庫へ続く道に足を踏み入れようとすると、
「――待て……!!」
ハルヒが俺の前に立ちふさがった。
「どうした?」
「ここらの地面には罠が貼ってある」
「何も見えないわよ?」
地面を見渡すも、それらしいものはない。
「見えはしないんだがな……」
ハルヒは近くに落ちていた小石を拾いその地面に投げる。すると、その石が地面に触れた直後その石は凍ってしまい、そのまま一片も残さず崩れ散った。
「まじかよ……」
「この通り、ここは通れねえ。だから俺はミツキを待っているしか無かった」
「なるほどな、カノン、俺に掴まれ……」
「は、はい」
俺達は、『空中歩行』を使い、倉庫に向かった。
「――ゲンキー!!」
中は真っ暗で狭かった。おそらく、もともとここはどこかの部の部室として使われていたのだろう、焦げたタオルが掛かっていた。そして、倉庫の中央に、椅子に座ったハルキ君がいた。
「よかった……!!」
カノンは見つけるや否や抱きつくと、涙を流し言った。
「姉ちゃん……」
対するハルキ君も恥ずかしいのか、少しはにかみながら、そっとカノンの背中に手を回した。
「良かったな。ミツキ」
「ああ」
そんな二人を見て、美しい兄弟愛を感じた。
「姉ちゃん……」
「なーに……?」
「ごめん」
――瞬間、ハルキ君はカノンの後ろに回していた手で服を握り、壁に向かって投げつけた。
勢いよく吹き飛ばされたカノンは壁に衝突し、そのまま壁を突き抜け、地面に落ちた。
「――ミツキ、あの地面は……!! 早く回収しないと……!!」
ここらの地面には罠が仕掛けられている。
「――行かせない……!!」
カノンを回収するため飛び立とうとすると、ゲンキ君は立ち上がり、俺達に向かって氷の刃を放ってきた。
「行け!! ミツキ!!」
ハルヒは俺の前に立ち『防核』を展開した。
「――間に合え……!!」
ハルヒが攻撃を防いでいる内に、
「……なん、でな、の」
カノンの体はすでに凍り始めていた。 何故? 何で? と考えるほど、心と同じように体も凍っていく。
「――とった……!!」
カノンの下半身が氷で覆われ、心臓に届く直前、俺は、カノンを回収した。
「――ハルヒ!! なんとか大丈夫だったぞ……!!」
気絶はしているものの見た感じ命に別条はない。
「おぉぉぉ!! 良かった……!!」
「って、お前もうボロボロじゃないか……」
人を容易く貫いてしまうような、氷の刃を何発も受け、ハルヒはボロボロだった。
「――今加勢する」
とは言っても、理由がわからない以上不用意に攻撃をしたくない。しかし、やらなくてはやられる。
「『風斬』……!!」
当たらないよう、ハルキ君の体の両脇に、『風斬』を放つ。それに気を取られている内に、ハルヒが、
「――目を覚ませぇ……!!」
顔面に強烈な一発を入れた。
「――ぐぁ……」
ハルヒの渾身の一撃を喰らい、その場に崩れ落ちる。
――しばらくして、体を覆っていた氷が溶け、カノンが目覚めた。
「まぁ、レベルのお陰でなんとか耐えきれたか……」
普通だったら、凍った所はあの石と同じようになるはずだった。しかし、レベルのお陰で、体の内部までは凍らず表面だけですんだ。
「――さてと、どうするよ?」
見ると、ゲンキ君は目覚めたのか、立ち上がり、殴られた顔面を押さえながら再び攻撃の構えを取る。
「――もう、やめて……」
「――おい、離せ……!!」
カノンはゲンキ君の裾を掴み、攻撃をやめさせようとする。
「邪魔だ……!!」
力いっぱい蹴られ、カノンは床に叩きつけられる。
「やめて……」
「っち、何でまた掴むんだ……!!」
体力が消耗している状態では、『防核』も使えない。何度も何度も、生身の体を地面に叩きつけられ、それでも尚、立ち上がる。
「「……」」
そんな苦しんでいるカノンを見ても、俺達は動かなかった。何故ならこのカノンの覚悟を無駄にするのはどう考えても無粋だから。
そうこうしている内に、攻撃の手は段々と弱まっていった。
「何で、何でそこまで俺を……!! こんなただ人に迷惑ばかり掛けてる俺なんかを……!!」
目からは大量の涙が流れ、声も掠れる。
「――だって、一人の弟だもの……」
そっと体に抱きつき、はっきりとそう言い放った。
「俺が? 俺なんかに生きる価値が……?」
「『ある』これだけは絶対に何があろうとも言い切れる……!!」
「わ、わかった。信じる」
「帰りましょう」
お互いにぼろぼろな体を支え合い、俺の元へ二人で歩いてくる。
「……」
◇
「息子を助けていただいてありがとうございました……!!」
カノンのマンションの前、お母さんが出迎えた。
「本当にご迷惑おかけしました……!!」
車椅子に戻ったゲンキ君いや、ゲンキは上半身を軽く下げ礼を言う。
「――ああ。じゃあ俺らはここらで御暇しますので」
見えなくなるまで手を振り、別れた。
「おい、ハルヒ」
二人で歩いている途中、俺はハルヒを呼びかける。
「これを見ろ」
俺がハルヒに見せたのはあの倉庫で拾った、『紙』
「――これは」
そこには、病気のはずのゲンキが立ち、戦えた理由が書かれていた。そして、
「――その、副作用か……」
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