喫茶店の日常

黒歴史制作者

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喫茶店のある二十四時間section11

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  白夜は倒れた初瀬の横にしゃがみこむ。誰も気にしていなかったため、攻撃が当たることのなかった少年も初瀬の側に寄る。

「初瀬ちゃん、生きてたりするかな。……駄目か。全く、霧なんだから薄くされる可能性を考えておかなければ駄目だろうに。私もされたことがあるから人のことは言えないけどね」

  白夜は溜息を吐きながらも愚痴を言う。初瀬の死因は体内での出血による失血死というのが妥当な線だろう。
  少年は案内等をしてある程度話していた手前、初瀬の死を割り切れていないのか白夜に詰め寄る。

「おい、蘇生手段とかないのか?」
「蘇生、ねえ」

  詰め寄ってくる少年に対して白夜は笑みを浮かべて返す。それは割り切れていない少年にする笑みの種類ではない、趣味の悪いものだった。

「あるにはあるよ。私は使えるからね」
「なら、使ってくれ。俺にできる代償なら払うから」

  その笑みの指すものに気づかずにいる少年は白夜に頼む。その言葉に白夜は笑みを深くする。少年は蘇生系能力の法則について知っていた。だが、近しい人が目の前で死ぬということはなかったのだろうためにその頼みしてしまう。

  蘇生系能力は『死んだ者は蘇らない』という法則を真っ向から破る能力である。それは例えその者の死を無かったことにしても、破ったという事実は残る。そのため代償は決して軽くはない。この例の場合、その代償を受けた後でその影響を無いものとすることは、できる可能性はあるが。

  代償は能力に依って様々である。自分自身の蘇生であるなら永久的に何かが失われる。他人に対する蘇生であるなら、代償は蘇生された方ではなく、術者が支払うものである。
  当然と言えば当然なのだが、つまりは能力を持つ実行者が払うものである。

  代償の例として、寿命がなくなる、大切にしていたものの記憶がなくなる、といったものが有名であり大半である。

  閑話休題。

  白夜は少年の頼みを受けるとどうなるか分かっている。だが、気にした様子はなく少年の頼みを受ける。

「蘇生ね。まあいいか、とても久しぶりになるけどね。貴方が払う代償は後で教えてあげるよ」

  初瀬が生き返ると分かり、少年は目を輝かせる。喜んでいる少年を横目に白夜は倒れている初瀬に触り能力を使おうとした。


  だが、使われることはなかった。その前に閃光が白夜のすれすれを飛んでいく。白夜は驚いた様子で閃光が飛んできた方を見る。

  そこには初瀬がロザリオを構えて立っていた。少年は驚いているが、白夜は初瀬の姿を確認すると残念そうに溜息を吐く。

「初瀬ちゃん、もう少し遅くても良かったのだけれどね」

  初瀬は白夜の言葉を無視して白夜に近づくと平手を打つ。白夜は回避をする気がないのかそれを受けて倒れる。行った人物はその様子を感情の読めない目で見ていた。

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