アオのセカイ

コユメ

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馬車が進む度に馬車の中の温度が上がっている様な気がする…すると奥からサラサが

「あー!暑い!退きなさいよ!」

私を押し退け顔を出したが今度は日差しで

「あーもう!これだからハレの町は嫌なのよ!日焼けしちゃうじゃないの!」

プリプリ怒っていた。
確かに、この暑さは尋常じゃないが湿気が無い分ましに思える
これで湿気があったら地獄だろうと、しみじみ考えて居ると

「おい、大丈夫か?」

横を見るとクロがジッと私を見ていた。

「え?」

「いや…急に下見てブツブツ何か言ってるから」

口に出てたのかと気まずい

「ゴホン!ううん、なんか人が多くなってきたなって…」

外を見ると行き交う人が多い

「まぁハレの町は水は無いが町としてはコウスイの村よりは大きいからな」

そうなんだと見ていると、先を行っていたスオウの馬車が開けた場所止まっているのが見えた。
私達の馬車も、その横に止まると見知らぬおじさんがニコニコと

「おお!良く来たね!」

すると座長が馬車から降りて

「今回もお邪魔するよショウ」

「ハイハイ!分かっているよキキョウ」

「その名前で呼ぶんじゃないよ!」

「もう直ぐに怒る、良いじゃないか綺麗な名前なんだから」

「うるさい!嫌なんだよ!この名前は!何回も言ってるだろう座長と呼びな!」

「あー!分かった分かったから落ち着きなよキキョウ!あれ?新人さんがいるんだね?キキョウ紹介しておくれ?」

座長は諦めた顔で

「青、クロこっちにおいで、ショウ最近入った。こっちが青でこっちがクロだ、ほら2人共挨拶しな!」

「あの青です。お世話になります」

「クロだ。」

「うんうん私はショウだ。キキョウとは昔馴染みなんだよ、よろしくね!」

ニコニコと笑っている

「こんなチャランポランでも、ここいら一帯を仕切ってる奴だ」

「もー!その言い方だと私悪い人間みたいじゃないかー!でも何か困った事があったら何でも言ってね!それでキキョウ今回はいつまで居るんだい?」

座長はムスッとした顔で

「三週間ぐらいだ。そこまでが限界だ。」

「そうかぁ、もうちょっと長くても良いんだけど君達は人気の劇団だもんね」

その言葉にサラサがズイと前に出て

「ありがとうございます!本当はもっと居たいのですが他にも回らないといけないので!ここは本当良い所なんですが…本当人気者は辛いです。」

「だよねー!サラサさんの人気は凄いからね!」

すると私の後ろにいたククとココがボソリと

「サラサここは嫌いとか言ってたくせにな?クク」

「そうだよな?ココ暑いし日焼けするしって言ってたくせにな?」

その言葉はサラサに聞こえていたようで睨まれたククココはそそくさと逃げて行った。

「はぁ、もういいかい?ショウ私も流石に疲れた。少し休ませて欲しいだが」

「あー、ごめんごめん!部屋はいつもの所を使って良いよ」

「そうだ人が増えたから部屋をもう1つ貸して欲しいんだが良いかい?」

「良いよ良いよ!それじゃあ使って無い部屋を案内するから、部屋はこっちだよ!」

建物の中に入ると思ったよりひんやりと涼しかった。

「中は涼しいんですね?」

「うん、涼しいでしょ?風が通るように設計されているんだよ、このハレの町は暑いから」

「ああ、確かに外だと熱中症になりそうですもんね?」

「ねっちゅうしょうって?」

私は、あ!と口に手を当てて

「いえ?何でも無いです。」

すかさずクロが

「こいつたまに変な事言うんです。気にしないで下さい」

「そうなの?面白いね!青ちゃんは」

「青ちゃん?」

「うん!青ちゃん!」

なかなかのフレンドリーなおじさんだ。
初対面で青ちゃんと呼ばれた。
どう返せば良いのか困ってると後ろでクロが笑っている気配がした。
そして部屋の前で

「ここが使って無い部屋だよ、少し掃除をしないとダメだけど自由に使って良いよ!掃除道具は部屋にあるから使って良いよ!それじゃあ僕は行くね?」

「あ!部屋ありがとうございます」

「うんうん良いよ!」

とスキップしながら行った。

「……。」

変わった人だ…座長が対処に困る意味が分かるような気がした。
ドアを開けて見るとコウスイの村とたいして変わらない部屋だった。
多少ホコリぽっいけど大丈夫だろうと、振り返るとクロが

「ふうん?」

と軽く部屋を見て踵を返し行ってしまった。
なにがしたかったのか?
私は窓を開けて見つけたホウキで掃除をした。
ここがしばらくの私の部屋になるのかと外を眺めた。
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