アオのセカイ

コユメ

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 コウスイの村が少しずつ小さくなっていくの感傷的に見ていると

「どうした?」

 クロがジッと私を見ていた。
 私は首を振り

「なんでもない」

 そう答えるとクロは興味無さそうに

「そうか…」

 とだけ言って帆の影に入ってしまって表情が分からない
 私は目をつぶり感慨に耽った。
 この前迄は普通に学校に通っていたのに今は異世界で旅芸人の真似事をしている
 私は一体何をしているのだろう?
 本当はこっちの世界なんて来たくなかった。
 向こうの世界で死ねたら良かったと今でも思ってる
 こちらが私の居場所と言われても、そうとはとても思えなかった。
 体はこっちに来ても心は向こうにある向こうに色々残して来たものがたくさんあった。
 でももう戻る事は無い私の居場所は向こうにも無い
 私はここで何をしたいのか?
 旅をしていたら分かるのだろうか?

「うわ!おい!見て見ろよ!」

 ククの声に顔をあげると雨が太陽の光でキラキラと輝いて金の粒になって降り注いでいた。
 そしてそれを覆うように大きな虹が見えた。
 こんな綺麗な虹は初めて見た。
 まるで私達を祝福してくれているのかのような神々しさがあった。

「凄い何あれ?」

 と興奮していると

「虹が出てるって事はコウスイの村を出たみたいだね」

 ライアスの言葉に

「どういう事?」

「ほら見て?丁度虹が出ている所で雨が止んでるだろう?」

 そう言われ見てみると確かに雨は虹の所でピタリと止んでいた。
 こんなの見た事がない!
 不思議に思っていると

「ここから先はハレの町だ」

「ハレの町?」

「そうだ、ここからは一切雨は降らない渇水の町だ。しっかり準備をして入らないと死ぬ」

 クロの言葉にビックリしてると

「クク!命の泉までどのぐらいだ?」

 命の泉とは大それた名前の泉だなと、その時は思ってたけど、本当に命の泉だったと後で気が付いた。


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