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いかせないよ、シーラ (坊ちゃま視点)
作戦開始
あの後、僕とキースは一つの作戦を立てた。
まず、セイなる呪いは一番弱い奴にする。
そうして気分を盛り上げて、相手に意識してもらうところから始める。
その呪いは効果がわりとすぐに出るから、僕が呪いをかけたらすぐにふたりきりになれる場所に2人を呼び出して、2人同時に呪いを掛けて……
どうして2人同時かって言うと、兄上だけ呼び出したら警戒されそうだからだ。
「いつにする?」
「……早い方が良い。
卒業までにそれほど時間が無いからな」
「分かった、じゃあ次の休みね」
「ああ」
兄上とキースがうまくいって、僕とシーラも結ばれる。
それが一番の結末だけど、もしそうじゃなくても、僕はシーラをいただく。
そして兄上にはシーラを諦めてもらう……
シーラは抱かれる側の人間なんだよって事を教えて、兄上を抱く事は出来ないんだよって言い聞かせる。
多分兄上は「両刀」とか知らないしね。
僕は早速、翌朝馬車でシーラをデートに誘った。
「シーラ、今度の休みに兄上と一緒に街へ遊びに行かない?」
「クリムト様と3人で?」
「ううん、キースも入れて、4人で」
これなら、シーラもきっと喜んで行こうって言うはず。
だってシーラと初めてこの街にきたとき、色んなお店をみてはしゃいでた。
一緒に買い食いしたのも初めてだったし、目をキラキラさせて本当に楽しそうで、そんな子どもっぽいところもあるんだと思うとシーラの事をもっともっと好きになってしまって、その日はどうしても我慢できなくて、だって学園の宿泊室っていうのも何かエッチな気分にしてくるし、だから仕方なく寝てるシーラに催眠の魔法をかけて、絶対に起きない様にして胸のえっちなでっぱりとか将来僕を受け入れる場所もトロトロと甘い蜜を出すアソコも全身舐め回
「……何か企んでません?」
「企んでないよっ」
だめだめ。
こんなとこで思い出しちゃ。
けど昨日の夜も可愛かったな……
やっぱり、淫夢なんかじゃ全然足りない。
匂いだけじゃ……味も、感触も、舌触りも必要だし、何より体温が……
「だめ、だめ」
「……坊ちゃま?」
「ううん、なんでもない」
今は大事な作戦の途中なんだから、しっかりしないと。
キースにも上手くいって欲しいからね。
「企みとかじゃないけど……キースが奢ってくれるっていうから」
「……つまり、アレイス公爵令息様がクリムト様との距離を縮めたいから協力しろって事ですか?」
「うん、まあ、そんな感じ。
あいつお金持ってるし、頭も切れるし、兄上にぴったりだと思うんだ」
「……遊びじゃ、ないんですか?」
「うん、すごく真剣」
キースが兄上に掛ける熱は本物だ。
ゴミ処理の後、どんな事をしてたかを知れば。
だから、僕はシーラにその話をする。
シーラが間違っても兄上に手を出したりしないように、兄上はキースのものだよって教えておくんだ。
「キースはね、メイヤードの事を片付けた後、自分に来てたお見合いの話全部断って、お兄さんが次の当主になることを支持するって契約書を作って、それに納得しない部下はクビにして、アレイス家を出てレイクリッド家に入るって話をまとめてきたんだって言ってた」
キースはいっぱい頑張った。
兄上が大好きで、愛してるから。
一生一緒に居たいと思ったから。
だから、僕はそれを応援したい。
シーラとの事が無くても。
僕の心が伝わったのか、シーラはしみじみって感じで呟いた。
「すごい……本気だ」
「うん、今まで遊んだ子も、兄上とちょっと似てたから誘ったんだって」
「いやそれ、すごい不安になる話なんですけど……」
「そう?」
僕も、シーラに似てる男娼の子に、エッチの事をいっぱい教えてもらった。
シーラに似てたら勃つかなって思って。
でも残念ながら……だったから、挿入はしてないけど。
「学園の中では一切遊んでないって」
「……本当かなぁ」
「王子様に誘われたけど断ったって」
「はっ!?」
「だから、本気だよ。
信じてあげて、キースの事」
「は、はあ……」
よし。
これで、シーラにもキースの本気が伝わった。
後は僕の本気を、シーラに知ってもらうだけ。
もう子どもじゃないし、坊ちゃまでもなくて、モートン・レイクリッドっていう一人の男だって事。
シーラの事を本気で愛して、シーラ無しじゃ生きていけないって事。
「シーラ、好きだよ」
「……モートン様?」
「ううん、何でもない」
もっとちゃんとしたところで言わないと、きっと信じない。
だから……今は、まだ。
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