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学園6年目
歩み寄る方法 ※
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小躍りを止めない魔法侯爵4人を外へ叩き出し、俺は今日の仕事を始める。
「どっかに医学部の…あ、あったあった」
ベルガモット教授の出産をサポートするためには、お産の現場を学ばないと!
ということで、俺は研修医を受け入れている産科を紹介してもらうために王都の先生にお手紙を書く。
そういえばこの先生、前回のお手紙は…と、うん、学祭での講演会の依頼か…
せえへんゆうてるやろ!!
侯爵共が出て行って、ようやく部屋に入れたアレクさんのお茶で、一息…
「また何で産科なんすか?」
「ああ、うちの昔の家業の関係で知りたい事があって、それで」
アレクさんに「あの件」がバレないように話をする。
半分は本当のことだけど。
「昔の家業を復活させるんすね」
「そうそう、その第一歩っていうか…」
少しだけこの話が弾む。
アレクさんとこも子どもを考えているそうで、興味津々。
でも、そんな俺たちの様子をジト目で見る殿下に…
俺はちっとも、気が付かなかった。
***
寮に帰り諸々の用を済ませ、さあ寝るぞ…となった、その時。
「ルース」
「はい?」
「話がある。
シャツ一枚になってベッドへ上がれ」
「ふえ!?」
「早くしろ、仕置きするぞ」
「えええ!?」
何なの急なお仕置き宣言!!
俺は仕方なくパジャマのズボンを脱ぎ、上シャツ一枚でベッドに乗る。
乗った途端にアルが飛び掛かるようにキスしてくる。
「わ」ベッドに押し倒されて、
「んむ」口を完全に塞がれて、
「んっ…」熱い舌が俺の舌に絡まる。
ぐちゅぐちゅ、じゅぷじゅぷ、という、容赦なくいやらしい音が口から出て脳に響く。
「はあっ…はあっ」
「はふ、んむ…っ、ふっ」
手加減なしのキス。
悦ばせようとか、感じさせようとか、そんな感情もぶっ飛んだやつ…
翻弄される、感情の波。
「っん、くぅんっ」
シャツの下から手が侵入してきて、
右の乳首を乳輪ごと抓まれる。
もう一方の手は、腿の内側に伸ばされ、指の背でさわさわとくすぐられる。
「~~!!」
シャツ着てる意味ある!?
と思ったら、抓まれた乳首をシャツの上から吸われる。
じゅっ、じゅっ、と湿らせるようにした後、そこに息を吹きかけられる。
「ひっ…!」
今まで感じた事の無い感覚。
じっとりした布が乳首に貼り付き…
「うぁ、」
左も同じように濡らされて、否が応でも乳首を意識せざるを得ない。
そうやって濡らされた布の上を、引掻かれる。
快感と共に痛み。
「んぁ!い、いや…いたい、アル…」
「これは閨ではない。仕置きだ。だから他の男の話をお前に聞こう…
ベルガモットはお前にとって、何だ?」
ぎらつく瞳で、膝裏を掴まれ脚を持ち上げられる。
腿の内側を舌が這いまわる。
はあ、はあ…と、荒い息遣いが脚に当たる。
「あ…う、それは、どういう…」
「なぜあそこまでしてやる?
どうしてああまで肩入れする?
子を孕んだからだけでは無いだろう?」
「そ、れは、単に、相談された、からで」
ガブリ、と膝の少し上を齧られる。
そのままガシガシと、付け根まで齧られる。
「いつも、いつもだ。
火の連中は、お前を躊躇なく頼る。
どうしてだ?
お前は俺のものだとあれほど、言っているのに」
強く吸われて、跡が付く。
「んっあ!いた、ん、アル」
「俺の心も痛い。
お前の乳首みたいに、ずっとジンジンしている。
お前の乳首と違って、それは快楽に変わらない。
苦しい…お前を高い高い塔へ閉じ込めて、俺だけしかいない世界で、ただ俺を求めるお前が…欲しい」
「…アル、うっ!」
勃った乳首を、捏ねられる。
摘まんでつねって、押し込まれる。
ずっと意識させられていたからか、
びくびくとはしたないくらい感じる。
「あっ、あ、ある、アルっ…も、だめっ…」
きつく吸われる。
ちゅうちゅうと音がする。
アルが言う。
「俺は子どもなんかいらない。
俺のルースなのに、そいつは許可なくここに吸い付いて、甘えて、泣いて、それでも全て許される、許さなければならない、親だからと言って」
無茶苦茶に乳首をいじり倒される。
「あ、あっ!ひ、う!!」
「俺のだ…、俺の、俺の……!」
舐めしゃぶり、齧りつき、吸いつく。
荒い息、俺の喘ぎ声、下半身に熱い塊。
「ウッ、ウッ…ふっ…!」
アルは俺の股間へそれを押し付け腰を律動させる。
「んひ、あ、ひ、ひいっ、イイッーーー」
思考が焼け付く。チカチカ、星が飛ぶ。
「い、いあっーーい、いくっ、イっ…!!」
快楽でのけぞる俺の身体が、強く抱きしめられる。
俺の薄い胸へアルが顔を埋める。
「愛してる、ルース、愛してる。
ルースしか要らない、ルースだけいればいい、なのに、なのに…っ!」
「ア、ル…?」
アルが泣いてる。
涙の雫を感じる。
俺はアルの頭をなでなでする。
泣いてしまったアルを、なだめるように…
こどもに、するみたいに。
「どっかに医学部の…あ、あったあった」
ベルガモット教授の出産をサポートするためには、お産の現場を学ばないと!
ということで、俺は研修医を受け入れている産科を紹介してもらうために王都の先生にお手紙を書く。
そういえばこの先生、前回のお手紙は…と、うん、学祭での講演会の依頼か…
せえへんゆうてるやろ!!
侯爵共が出て行って、ようやく部屋に入れたアレクさんのお茶で、一息…
「また何で産科なんすか?」
「ああ、うちの昔の家業の関係で知りたい事があって、それで」
アレクさんに「あの件」がバレないように話をする。
半分は本当のことだけど。
「昔の家業を復活させるんすね」
「そうそう、その第一歩っていうか…」
少しだけこの話が弾む。
アレクさんとこも子どもを考えているそうで、興味津々。
でも、そんな俺たちの様子をジト目で見る殿下に…
俺はちっとも、気が付かなかった。
***
寮に帰り諸々の用を済ませ、さあ寝るぞ…となった、その時。
「ルース」
「はい?」
「話がある。
シャツ一枚になってベッドへ上がれ」
「ふえ!?」
「早くしろ、仕置きするぞ」
「えええ!?」
何なの急なお仕置き宣言!!
俺は仕方なくパジャマのズボンを脱ぎ、上シャツ一枚でベッドに乗る。
乗った途端にアルが飛び掛かるようにキスしてくる。
「わ」ベッドに押し倒されて、
「んむ」口を完全に塞がれて、
「んっ…」熱い舌が俺の舌に絡まる。
ぐちゅぐちゅ、じゅぷじゅぷ、という、容赦なくいやらしい音が口から出て脳に響く。
「はあっ…はあっ」
「はふ、んむ…っ、ふっ」
手加減なしのキス。
悦ばせようとか、感じさせようとか、そんな感情もぶっ飛んだやつ…
翻弄される、感情の波。
「っん、くぅんっ」
シャツの下から手が侵入してきて、
右の乳首を乳輪ごと抓まれる。
もう一方の手は、腿の内側に伸ばされ、指の背でさわさわとくすぐられる。
「~~!!」
シャツ着てる意味ある!?
と思ったら、抓まれた乳首をシャツの上から吸われる。
じゅっ、じゅっ、と湿らせるようにした後、そこに息を吹きかけられる。
「ひっ…!」
今まで感じた事の無い感覚。
じっとりした布が乳首に貼り付き…
「うぁ、」
左も同じように濡らされて、否が応でも乳首を意識せざるを得ない。
そうやって濡らされた布の上を、引掻かれる。
快感と共に痛み。
「んぁ!い、いや…いたい、アル…」
「これは閨ではない。仕置きだ。だから他の男の話をお前に聞こう…
ベルガモットはお前にとって、何だ?」
ぎらつく瞳で、膝裏を掴まれ脚を持ち上げられる。
腿の内側を舌が這いまわる。
はあ、はあ…と、荒い息遣いが脚に当たる。
「あ…う、それは、どういう…」
「なぜあそこまでしてやる?
どうしてああまで肩入れする?
子を孕んだからだけでは無いだろう?」
「そ、れは、単に、相談された、からで」
ガブリ、と膝の少し上を齧られる。
そのままガシガシと、付け根まで齧られる。
「いつも、いつもだ。
火の連中は、お前を躊躇なく頼る。
どうしてだ?
お前は俺のものだとあれほど、言っているのに」
強く吸われて、跡が付く。
「んっあ!いた、ん、アル」
「俺の心も痛い。
お前の乳首みたいに、ずっとジンジンしている。
お前の乳首と違って、それは快楽に変わらない。
苦しい…お前を高い高い塔へ閉じ込めて、俺だけしかいない世界で、ただ俺を求めるお前が…欲しい」
「…アル、うっ!」
勃った乳首を、捏ねられる。
摘まんでつねって、押し込まれる。
ずっと意識させられていたからか、
びくびくとはしたないくらい感じる。
「あっ、あ、ある、アルっ…も、だめっ…」
きつく吸われる。
ちゅうちゅうと音がする。
アルが言う。
「俺は子どもなんかいらない。
俺のルースなのに、そいつは許可なくここに吸い付いて、甘えて、泣いて、それでも全て許される、許さなければならない、親だからと言って」
無茶苦茶に乳首をいじり倒される。
「あ、あっ!ひ、う!!」
「俺のだ…、俺の、俺の……!」
舐めしゃぶり、齧りつき、吸いつく。
荒い息、俺の喘ぎ声、下半身に熱い塊。
「ウッ、ウッ…ふっ…!」
アルは俺の股間へそれを押し付け腰を律動させる。
「んひ、あ、ひ、ひいっ、イイッーーー」
思考が焼け付く。チカチカ、星が飛ぶ。
「い、いあっーーい、いくっ、イっ…!!」
快楽でのけぞる俺の身体が、強く抱きしめられる。
俺の薄い胸へアルが顔を埋める。
「愛してる、ルース、愛してる。
ルースしか要らない、ルースだけいればいい、なのに、なのに…っ!」
「ア、ル…?」
アルが泣いてる。
涙の雫を感じる。
俺はアルの頭をなでなでする。
泣いてしまったアルを、なだめるように…
こどもに、するみたいに。
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