当て馬にも、ワンチャンあってしかるべき!

紫蘇

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学園6年目

大事な勉強 ~アルファード視点~ ※

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寮のベッドで読書しながらルースの風呂上りを待つ。

昨日今日は風呂を別にしているのだ。
表向きは「間違いを起こしそうだから」という事にしてあるが…。


「んふふ…」

…ついに俺は、ルースから言質を取った。

俺が王位を辞した後には2人で旅に出たい…と。

あの馬車ということは、特製馬車のことだろう。
あれは正に「2人だけの世界」の具現。
進む時は御者台に2人、休む時は馬車の中に2人…

「ふ、ふふ」

それに、真似事とはいえ可愛かった。

『ベルガモット教授が可愛い側室って、どういうこと?』

「ふふふ、ふふ」


……だが、やりすぎてはいかん。
嫉妬されたくて浮気するなど以ての外。
そう、時々他の者を「可愛い」と言ってみる程度の事で良いのだ!

「ふふん」

ずっとベッドの上で「可愛い」と言い続けていた甲斐があった。
あの言葉は、俺から可愛いと言われていいのは自分だけなのだと、ルースが自覚している証拠…

「ふふ…」

それに、すでに首輪までは譲歩してくれるようだし、そのうち手錠に足枷、拘束着に貞操帯…
ああ、ルースには何色の縄が似合うだろう?
シャツの時はピンクが良いと思うが、素肌に…となれば赤か、黒か…
あの「店長さんのエプロン」も良かった。
あれの上から白の縄をかけて…
いや、生成りの、素朴な色も捨てがたい。

「うーむ…悩ましい」

先は長い。
だから少しずつ、俺の性癖に寄せていくのだ。

「焦ってはいかん…」

春休みに怖がらせてしまったからな。
焦って事を仕損じるわけにはいかん。

「必ず、俺でないと満足できん体に仕立てねば…」

俺は「ユーフォルビアの性技・緊縛編」を熟読する。

ルースは、アブノーマルな性癖を忌避する傾向にある。
ということは、アブノーマルな性癖に目覚めさせてしまえば、それを必死で隠すはずだ。
そうなれば、もし俺以外の者となったとて、欲望をさらけ出せまい…
つまり、欲求不満になる。
そして俺のところへ来て、言うんだ。

『アル、俺を抱いて…滅茶苦茶にして』

そうしたら今度こそ…

「ふふ、ふふふふ…」
「何を笑ってるんです、殿下?」
「っ!」

ルース!?いつの間に!
いや、いかん。
つとめて冷静に振舞わねば。

「ん、いや?何でもない。お帰り、ルース」
「は…はあ、ただいま戻りました。
 それ、何を読んでるんです?」
「ん、ああ、これは……貴族間婚姻で結ばれた者同士が永きにわたり充実した結婚生活を送る為の指導書だ」

…うむ、嘘ではない。
ここは少し話題を変えよう。

「そういえばルース、初夜の閨着だが…
 俺のシャツを着せるのと裸の上からエプロンを着せるので迷っているんだ」
「……は?」
「試しに着せ比べてみたくてな」
「急!!」
「いいから全部脱げ、パンツも」
「えー…」

…だが何だかんだ『嫌です』と突っぱねる事なく渋々でも全裸になるのだから、調教は順調だ。

「ではまずエプロンから…」
「えっ、シャツからでなく?」

なぜかそこに文句を言うルース。
うむ、可愛い。

「駄目なのか?」
「……いいですけど」

ルースはまたも渋々俺からエプロンを受け取り、頬を赤く染めながらそれを拡げる。
それをもぞもぞと恥ずかしそうに着て、前に手を組んだのを見た途端、俺の理性は切れた。

「…たまらん」
「ぅわ!?」

俺はルースの手を取り引き寄せる。
ルースは俺の膝の上へぽすりと乗っかる。
所謂対面座位の形から膝立ちにさせると、俺の顔の前にルースの胸が来る。

「この、見えそうで見えないところが…良い」
「あ、いやん!フリルめくっちゃ、んっ!」

フリル部分が丁度胸の尖りを隠すように付いており、大変にエロい。
布の上からも内からも自在に好き放題触れる…

「絶妙な加減だ…衣装部に賞与をやらねば」

前は隠しているのに後ろが無防備で、リボンをほどく楽しみもあり、ボタンを外す楽しみもあり…

「迷うな…」
「ん、ちょ、人の尻揉みながら考え込まないのっ」
「…初夜を2日にするか」
「な、何言って、ひゃうっ」

尻を揉むふりをしながら穴の入口を撫でる。
ついでに乳首も吸ってみる。

「あぁんっ、ちょ、ま」
「駄目だ。 待たないし、待てない」
「あっ…ん、あっ!あんっ、あっ…」

このままゆっくりと腰を落とさせれば、この穴へ俺の欲望をずっぽりと飲み込んでしまいそうだ。


「なあルース…
 そろそろココを拡げ始めてみようか」
「あ、あんっ、や、まだっ、あ、あひっ」

つぷり、と中指を一本、第一関節まで入れてみる。

「んっ!?だ、だめ、まだだめっ…」
「ではいつからなら良いんだ?」
「あ、あ、そんなの、んんっ、わかんなっ」

一緒に乳首を舌で転がしてみる。
甘美な感触がたまらなくエロい…

「ちょっ、だめ、だめって、あんっ」
「まだほんの入口だぞ?」
「そ、れは、そう、あ、っだけ、んっ」

はあ…可愛い。

「奥まで入れたら、どうなるんだろうな…」
「あ、ひぃ!?ちょ、それいじょ、きちゃ、めっ」
「たかが指一本だろう?」
「あっーーっ、らめ、めって、ああっ」

駄目といいながら気持ちよさそうに喘ぐルースを見ると…

「種付けも悪くないな…」
「ひ!?」

子どもはいらないと言ってはみたが、2人は必要なわけだし…
ルースに似た子なら、可愛いだろう。

「やはり、何人でも作ろう」
「あ、ばかっ、今からそんな、あっ!」

そして優秀な子を育てて、さっさと引退して、2人で旅に出よう…
それが最も幸せな未来に、違いない。

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