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恋人同士になる試練
東の街、到着
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北の祠から5つの祠を経て、21日ぶりに人の住む場所へ。
祠と祠の間はおよそ3日間。
祠の攻略に1日。
6×3+5=23だから、大体計算通り…
むしろちょっと早いかも?
「早めに着けたら、そのぶん休めるな」
「買い物にも行けるしな!そろそろ新しい下着買わないと、擦り切れてきた…」
「私もそろそろ靴を新調せねばなりません」
「それじゃ、今回もバンバン浄化していかないとね」
「まずは病院からだな!」
みんなのテンションも高い。
この街が闇の力で困ってるのは分かってるけど…久しぶりに他人に会うのが嬉しいんだ。
旅の仲間がどうっていうんじゃなくて、この世界にこんだけしか人居ないんじゃないか、って感覚になるのが怖いんだな…。
「じゃあ、門番に声を掛けて来る」
「うん、よろしく」
ミシェルは前回と同じく、大きな門の横にある小さなドアへ向かい…
「…何か揉めてね?」
「本当だ、何かあったのかな…」
それでも大きな門は開いたので、俺たちはそこから街の中へ…。
でも、前回と違って、待っていたのは案内の人ではなく。
「なっ、お前たち!?」
「王子、お待ちしておりました」
「急に城から姿が消えられて、皆大騒ぎでございます。
さあ早く戻りましょう、転移陣を街の外へ設置してございます」
ケモ耳のついた屈強な戦士たちだった…。
***
取り敢えず門を開けっぱなしにしておくわけにもいかないので、街の中へ。
ここで行商人さんとは一旦お別れ。
商業ギルドを通じて王様から巡礼協力金というのが支払われるんだとかで、みんなそっちへ一目散だ。
っていうか、今のこの状況、許されるんなら俺もどっか行きたいよ…。
「王子、すぐに戻らねばヴァンミエール第二王子派に好き放題国が荒らされてしまいます」
「王子、プルミエール第三王子派も不審な動きを見せております、戻りましょう」
「王子、番様が見つからぬからとて、何を引け目に感じる必要がありましょうや」
「王子!」「王子」「王子!!」
ケモ耳軍団は口々に王子を説得しようとする。
逆にリゲルさんはそれを黙ってただ見ている。
王子様が言う。
「皆、静まれ!
私は神のお導きにより運命の番と出会った。
私はいつでも彼女と共にありたいのだ」
「ではその方もご一緒に、早く…」
部下の人が王子に詰め寄る。
でも王子様はきっぱりと言いきった。
「だが彼女はこの国の精鋭として、世界を守るための重大な任務を遂行中だ。
それを投げ出させて国に連れ帰る訳にはいかん」
「……!」
セレスさんの仕事を尊重する、と宣言した王子様。
そんな王子にセレスさんは驚いた顔を向ける。
王子はそんなセレスさんを見て、微笑み…
しかし、事態はそれどころじゃないようで。
「しかし、世界の前に我が国が崩壊致しまする!」
「まだお父上がご健在であろうが」
「それが、その王が…っ」
「…どうした?」
「その王が、お倒れになられたのでございます!」
「何だって!?」
後継者争いは恐ろしい段階にまで達していた。
元気だったはずの王様が毒でやられて、ベッドから出られないほど衰弱し、その隙に残り2人の王子がやりたい放題しているのだそうだ。
「……くそっ」
「しかもその薬を盛ったのが、リュールミエール殿下だと噂をたてられておるのです!」
「リゲル殿を唆し、やらせたのだと…!」
「そんな…!私は、陛下の為に…!」
リゲルさんもショックを受けて茫然自失。
ひと月も立たないうちに状況は最悪、ともなれば…うーん…俺に何か出来るなら……ん?
「あのー…」
「何だ小童」
「その転移陣っていうやつ、獣人さんでなくても使えます?」
「無論だが」
「王様が治ったら、状況は良くなります?」
「そうだ」
「またここへ戻れます?」
「戻れるとも、転移陣がある限りな」
「ふーんなるほど…」
いいこと思いついた。
でもそんな俺をトモアキは咎める。
「おいシゲ、何を企んでる」
「いや、俺が行って、王様を治癒して、戻ってきたらどうかなって…」
光の力でどうにかならないかな?
一応癒しの力もあるわけだし、毒もどうにかできたりするんなら…予定より2日早いわけだし、行ってすぐ戻って来れるなら…さ。
「何だと!?」
「治せるのか小童!?」
ケモ耳屈強部隊の全員がざわつく。
あのコワッパがそんな事出来るのか、とか、得体の知れぬコワッパだとか何とか…
そしてこっちもこっちでざわつく。
「シゲ、見切り発車すんなよ!」
「でもそれが一番早いじゃん」
「早まっては駄目だ、シゲル!」
「だけどさあ…死んじゃう前に何とかしないと」
王様が死んだらもっと大変な事になる。
だったらサッと行ってサッと帰れば…
すると、マルコさんが俺の前に進み出た。
そして俺の目を見ながら、きっぱり言った。
「治癒なら俺でも出来ます。
シゲル様に万一の事があったら世界はおしまいです、俺が行きます」
「マルコさんっ!?」
「ならば俺がマルコに同行する」
「ハイドさん!?」
「分かった、こちらで転移陣を守るのは任せろ」
いきなり話が大きくなって、俺は慌てた。
「えっ、待ってよ!俺が言い出しっぺ…」
「シゲ、お前しか光の力使えないんだぞ?
そんで光の力でしか救われない命がこっちには山ほどあるんだ、簡単に行かせるわけには行かない」
「うっ…それは」
「トラさん、シゲを連れて街の浄化に行ってきて。
そんで、光の力を一秒でも早く欲しい人のところへ行って、遠い国の王様の命を助ける為にあなたを見殺しにしても良いですかって言えるんなら…シゲが行けばいい」
「トモ…」
「シゲ、あっちもこっちも全部は無理だ。
その為にお前の代わりをしてくれる人がいる。
もっと人に頼れ、そうしないと…詰むぞ」
「……」
…トモアキの言葉に、俺は何も言い返せなかった。
だって、その通りだと思ったし、トモアキはいつも俺に言ってたから。
一人で抱え込むな。
出来ない時は周りに言え。
苦しい時も周りに言え。
……「お兄ちゃんだって、青春しなきゃ!」
そう言ってくれたヘルパーさんの顔が…
ふと、思い浮かんで、消えた。
そうだ、頼りになる人なんだ、この人たちは。
頼りに出来ないなんて、そのほうが間違ってる。
俺は言った。
「…分かった、俺、こっちで浄化、する。
ごめん、マルコさん、ハイドさん、獣人の国の王様の事…お願いしても良いですか」
「勿論ですよ!
緑風騎士団団長の実力、見せてやります!」
「任せて下さい」
マルコさんはニッコリ笑ってそう言った。
ハイドさんも深く頷いてくれた。
「それに、戦友の未来の伴侶が困ってるんですから」
「なっ、まだ結婚するとは言ってない!!」
「そうですよマルコ殿、私とセレスは今愛を育み始めたばかりなのですから」
「ルールーも余計な事言わないで!!」
「…………るーるー?」
マルコさんの言葉を、セレスさんが真っ赤になって否定する。
そしてうっかり愛称呼びしてるのがバレたりして、その場はしっちゃかめっちゃか…
…分かってる。
これがみんなの優しさだって。
俺が思い詰めないようにしてくれてるんだって…
「みんな、ありがと…」
ぽろぽろ、涙がこぼれる。
トモアキが俺の頭をポンポンと叩いてから、みんなに号令をかける。
「んじゃ、こっちで転移陣守る係はセトさんとリラさんで、あっち行くのはマルちゃんとハイドとセレスさん。
出発は5日後…だね?クリスチーヌさん」
「はい、マキタ様」
「それまでに3人が戻らなければ、セトさんとリラさんは俺たちと合流して祠へ行く。
足りない人員は街で補充する…
それでいいな、トラさん」
「ああ」
トモアキの号令で、全員が動き出す。
俺は俺に出来る事をしよう…
いや、俺は、俺にしか出来ない事をしなきゃならないんだ。
俺は思いを新たに、ミシェルと街の病院を目指した。
祠と祠の間はおよそ3日間。
祠の攻略に1日。
6×3+5=23だから、大体計算通り…
むしろちょっと早いかも?
「早めに着けたら、そのぶん休めるな」
「買い物にも行けるしな!そろそろ新しい下着買わないと、擦り切れてきた…」
「私もそろそろ靴を新調せねばなりません」
「それじゃ、今回もバンバン浄化していかないとね」
「まずは病院からだな!」
みんなのテンションも高い。
この街が闇の力で困ってるのは分かってるけど…久しぶりに他人に会うのが嬉しいんだ。
旅の仲間がどうっていうんじゃなくて、この世界にこんだけしか人居ないんじゃないか、って感覚になるのが怖いんだな…。
「じゃあ、門番に声を掛けて来る」
「うん、よろしく」
ミシェルは前回と同じく、大きな門の横にある小さなドアへ向かい…
「…何か揉めてね?」
「本当だ、何かあったのかな…」
それでも大きな門は開いたので、俺たちはそこから街の中へ…。
でも、前回と違って、待っていたのは案内の人ではなく。
「なっ、お前たち!?」
「王子、お待ちしておりました」
「急に城から姿が消えられて、皆大騒ぎでございます。
さあ早く戻りましょう、転移陣を街の外へ設置してございます」
ケモ耳のついた屈強な戦士たちだった…。
***
取り敢えず門を開けっぱなしにしておくわけにもいかないので、街の中へ。
ここで行商人さんとは一旦お別れ。
商業ギルドを通じて王様から巡礼協力金というのが支払われるんだとかで、みんなそっちへ一目散だ。
っていうか、今のこの状況、許されるんなら俺もどっか行きたいよ…。
「王子、すぐに戻らねばヴァンミエール第二王子派に好き放題国が荒らされてしまいます」
「王子、プルミエール第三王子派も不審な動きを見せております、戻りましょう」
「王子、番様が見つからぬからとて、何を引け目に感じる必要がありましょうや」
「王子!」「王子」「王子!!」
ケモ耳軍団は口々に王子を説得しようとする。
逆にリゲルさんはそれを黙ってただ見ている。
王子様が言う。
「皆、静まれ!
私は神のお導きにより運命の番と出会った。
私はいつでも彼女と共にありたいのだ」
「ではその方もご一緒に、早く…」
部下の人が王子に詰め寄る。
でも王子様はきっぱりと言いきった。
「だが彼女はこの国の精鋭として、世界を守るための重大な任務を遂行中だ。
それを投げ出させて国に連れ帰る訳にはいかん」
「……!」
セレスさんの仕事を尊重する、と宣言した王子様。
そんな王子にセレスさんは驚いた顔を向ける。
王子はそんなセレスさんを見て、微笑み…
しかし、事態はそれどころじゃないようで。
「しかし、世界の前に我が国が崩壊致しまする!」
「まだお父上がご健在であろうが」
「それが、その王が…っ」
「…どうした?」
「その王が、お倒れになられたのでございます!」
「何だって!?」
後継者争いは恐ろしい段階にまで達していた。
元気だったはずの王様が毒でやられて、ベッドから出られないほど衰弱し、その隙に残り2人の王子がやりたい放題しているのだそうだ。
「……くそっ」
「しかもその薬を盛ったのが、リュールミエール殿下だと噂をたてられておるのです!」
「リゲル殿を唆し、やらせたのだと…!」
「そんな…!私は、陛下の為に…!」
リゲルさんもショックを受けて茫然自失。
ひと月も立たないうちに状況は最悪、ともなれば…うーん…俺に何か出来るなら……ん?
「あのー…」
「何だ小童」
「その転移陣っていうやつ、獣人さんでなくても使えます?」
「無論だが」
「王様が治ったら、状況は良くなります?」
「そうだ」
「またここへ戻れます?」
「戻れるとも、転移陣がある限りな」
「ふーんなるほど…」
いいこと思いついた。
でもそんな俺をトモアキは咎める。
「おいシゲ、何を企んでる」
「いや、俺が行って、王様を治癒して、戻ってきたらどうかなって…」
光の力でどうにかならないかな?
一応癒しの力もあるわけだし、毒もどうにかできたりするんなら…予定より2日早いわけだし、行ってすぐ戻って来れるなら…さ。
「何だと!?」
「治せるのか小童!?」
ケモ耳屈強部隊の全員がざわつく。
あのコワッパがそんな事出来るのか、とか、得体の知れぬコワッパだとか何とか…
そしてこっちもこっちでざわつく。
「シゲ、見切り発車すんなよ!」
「でもそれが一番早いじゃん」
「早まっては駄目だ、シゲル!」
「だけどさあ…死んじゃう前に何とかしないと」
王様が死んだらもっと大変な事になる。
だったらサッと行ってサッと帰れば…
すると、マルコさんが俺の前に進み出た。
そして俺の目を見ながら、きっぱり言った。
「治癒なら俺でも出来ます。
シゲル様に万一の事があったら世界はおしまいです、俺が行きます」
「マルコさんっ!?」
「ならば俺がマルコに同行する」
「ハイドさん!?」
「分かった、こちらで転移陣を守るのは任せろ」
いきなり話が大きくなって、俺は慌てた。
「えっ、待ってよ!俺が言い出しっぺ…」
「シゲ、お前しか光の力使えないんだぞ?
そんで光の力でしか救われない命がこっちには山ほどあるんだ、簡単に行かせるわけには行かない」
「うっ…それは」
「トラさん、シゲを連れて街の浄化に行ってきて。
そんで、光の力を一秒でも早く欲しい人のところへ行って、遠い国の王様の命を助ける為にあなたを見殺しにしても良いですかって言えるんなら…シゲが行けばいい」
「トモ…」
「シゲ、あっちもこっちも全部は無理だ。
その為にお前の代わりをしてくれる人がいる。
もっと人に頼れ、そうしないと…詰むぞ」
「……」
…トモアキの言葉に、俺は何も言い返せなかった。
だって、その通りだと思ったし、トモアキはいつも俺に言ってたから。
一人で抱え込むな。
出来ない時は周りに言え。
苦しい時も周りに言え。
……「お兄ちゃんだって、青春しなきゃ!」
そう言ってくれたヘルパーさんの顔が…
ふと、思い浮かんで、消えた。
そうだ、頼りになる人なんだ、この人たちは。
頼りに出来ないなんて、そのほうが間違ってる。
俺は言った。
「…分かった、俺、こっちで浄化、する。
ごめん、マルコさん、ハイドさん、獣人の国の王様の事…お願いしても良いですか」
「勿論ですよ!
緑風騎士団団長の実力、見せてやります!」
「任せて下さい」
マルコさんはニッコリ笑ってそう言った。
ハイドさんも深く頷いてくれた。
「それに、戦友の未来の伴侶が困ってるんですから」
「なっ、まだ結婚するとは言ってない!!」
「そうですよマルコ殿、私とセレスは今愛を育み始めたばかりなのですから」
「ルールーも余計な事言わないで!!」
「…………るーるー?」
マルコさんの言葉を、セレスさんが真っ赤になって否定する。
そしてうっかり愛称呼びしてるのがバレたりして、その場はしっちゃかめっちゃか…
…分かってる。
これがみんなの優しさだって。
俺が思い詰めないようにしてくれてるんだって…
「みんな、ありがと…」
ぽろぽろ、涙がこぼれる。
トモアキが俺の頭をポンポンと叩いてから、みんなに号令をかける。
「んじゃ、こっちで転移陣守る係はセトさんとリラさんで、あっち行くのはマルちゃんとハイドとセレスさん。
出発は5日後…だね?クリスチーヌさん」
「はい、マキタ様」
「それまでに3人が戻らなければ、セトさんとリラさんは俺たちと合流して祠へ行く。
足りない人員は街で補充する…
それでいいな、トラさん」
「ああ」
トモアキの号令で、全員が動き出す。
俺は俺に出来る事をしよう…
いや、俺は、俺にしか出来ない事をしなきゃならないんだ。
俺は思いを新たに、ミシェルと街の病院を目指した。
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