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恋人同士になる試練
22番目の祠 1
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21番目の祠を攻略して、22番目の祠。
外観は「普通」。中はまだこれから。
ここを攻略すればあと2つ…
「どんどん行ってみよう!」
「気合い入ってんなシゲ」
「だって、2番目のあの部屋が気になるんだもん」
あそこだけ放置してきちゃったからさ…
あの中に何かがいたら困るじゃん。
「すいません、あの時俺が閉めちゃったから…」
「ううん、あれは巧妙な罠だったんだよ」
俺たちの話を聞いてたマルコさんが謝るけど、扉の中の魔物を倒しきらなくても祠は攻略できるって事が分かったのもそのおかげだしな。
今のとこ倒しまくってるけど。
「もしかしたら、今までの巡礼では「中から魔物が出てきたら扉を閉める」ぐらいの事しかしてないのかもな」
「中の魔物はそのままって事?」
「そう、だってすっげえ出てくるじゃん?」
「…言われてみれば」
部屋ん中どうやって入ってたの、っていうくらい出て来る。
扉開けて魔法打ち込む作戦が無かったらどんぐらい出てきてたんだろう…恐ろしい。
「今回の状況って、史上最悪なんだろ?
特に前回の巡礼では聖女を巡って相当の争いがあったって言ってただろ?
そんなんで連携よく祠を攻略出来てたのかね」
「…だよな」
言われてみればそうだよな。
リラさんとセトさんの連携がまず強いし、ハイドさんとセレスさんのタッグも強い。
剣の腕もある治癒師のマルコさんに、魔法も使えるミシェルもいる…
そして、何よりそれを活かしきるトモアキの作戦がある。
「全員から恋愛感情を集めれば、効率よくラブパワーは貯まるんだろうけど…
人間関係のバランスは綱渡りだもんな」
「今回はその反省を活かして、聖騎士団の中に2つもカップルがあるんだろうな」
少なくとも、4人は聖人様に恋をしないようになってる。
セレスさんは女の子としかお付き合いして来なかったわけだから、俺は恋愛対象にならなかったし。
「安心安全のラブロマンスが見たいとか何とか言ってたもんな…」
「何だか極端だよなぁ…」
とまあ、それはまた後で考えるとして…
22番目の祠を攻略するぞ!
おー!!
***
中に入ると、大きな空間に一本の太い大きな柱があった。
そこには長い梯子が一本かかっていて、いかにも「上に登れ」と言わんばかり…
「ついに階段をケチられたか…」
「攻略しづらいなぁ…」
梯子は一人ずつしか上がれない。
2階には一体何が待っているのやら…
「…誰が一番に上がる?」
トモアキが言った。
すると意外な人物が手を挙げた。
「……俺が行こう」
「ハイドさんが?」
「…確かに、あの入口ならそれが一番良いか」
梯子を登った先にある扉は、見た感じ上へ押すタイプのようだ。
今までの扉と違って、開けるのにも力が要りそう…
「じゃあ、ハイドが先に行ってあの入口を開ける。次がセレスさん。二人であの入口を開放してくれ。
対処できない魔物は下へ落としてくれてもいい、こっちで処理する」
「分かりました。
マルコを連れて行っても?」
「えっ!?」
「…まあ、治癒が使える人がいた方が安心か。
じゃあマルちゃん、セレスさんの次に…」
「いえ、抱えて上がります」
「えっ!?」
いや、マルコさんだって鎧着てるし、比較的小柄な方だけど男の人…
「行くぞマルコ」
「ぅお!?」
ハイドさんはマルコさんを抱き上げた。
マルコさんは仕方なくといった感じでハイドさんにしがみつき、その状態でハイドさんは悠々と梯子を登る…
「すごいなぁ」
「ハイドは身体強化無しでも相当の膂力があるからな」
「それは何となく分かってた」
梯子の一番上まで登ったハイドさんが合図をすると、セレスさんもリラさんからカンテラを受け取って梯子の下へ行く。
「…開けるぞ、セレス」
「……ああ、準備は出来た」
ハイドさんが入口の木の板に手をかけ、ぶち破るように一気に押し上げて駆け上がる。
それを見て、セレスさんは下から一気に真上へと飛び、入口へと突入…
「…シゲ、光、貯めといてくれ。
いつでも上の層に撒けるように」
「分かった」
入口からは魔物の叫び声や唸り声が聞こえる。
それに混じって剣が何かを叩き切る音…
ミシェルが叫ぶ。
「何か来るぞ、構えろ!」
トモアキとリラさんは剣を抜き、セトさんは魔法の詠唱に入る。
「3人とも、死なないで…!」
俺はその後ろでただ祈った。
光の力があの入口を突き抜けて、上の層まで届くぐらい沢山集まるように…。
外観は「普通」。中はまだこれから。
ここを攻略すればあと2つ…
「どんどん行ってみよう!」
「気合い入ってんなシゲ」
「だって、2番目のあの部屋が気になるんだもん」
あそこだけ放置してきちゃったからさ…
あの中に何かがいたら困るじゃん。
「すいません、あの時俺が閉めちゃったから…」
「ううん、あれは巧妙な罠だったんだよ」
俺たちの話を聞いてたマルコさんが謝るけど、扉の中の魔物を倒しきらなくても祠は攻略できるって事が分かったのもそのおかげだしな。
今のとこ倒しまくってるけど。
「もしかしたら、今までの巡礼では「中から魔物が出てきたら扉を閉める」ぐらいの事しかしてないのかもな」
「中の魔物はそのままって事?」
「そう、だってすっげえ出てくるじゃん?」
「…言われてみれば」
部屋ん中どうやって入ってたの、っていうくらい出て来る。
扉開けて魔法打ち込む作戦が無かったらどんぐらい出てきてたんだろう…恐ろしい。
「今回の状況って、史上最悪なんだろ?
特に前回の巡礼では聖女を巡って相当の争いがあったって言ってただろ?
そんなんで連携よく祠を攻略出来てたのかね」
「…だよな」
言われてみればそうだよな。
リラさんとセトさんの連携がまず強いし、ハイドさんとセレスさんのタッグも強い。
剣の腕もある治癒師のマルコさんに、魔法も使えるミシェルもいる…
そして、何よりそれを活かしきるトモアキの作戦がある。
「全員から恋愛感情を集めれば、効率よくラブパワーは貯まるんだろうけど…
人間関係のバランスは綱渡りだもんな」
「今回はその反省を活かして、聖騎士団の中に2つもカップルがあるんだろうな」
少なくとも、4人は聖人様に恋をしないようになってる。
セレスさんは女の子としかお付き合いして来なかったわけだから、俺は恋愛対象にならなかったし。
「安心安全のラブロマンスが見たいとか何とか言ってたもんな…」
「何だか極端だよなぁ…」
とまあ、それはまた後で考えるとして…
22番目の祠を攻略するぞ!
おー!!
***
中に入ると、大きな空間に一本の太い大きな柱があった。
そこには長い梯子が一本かかっていて、いかにも「上に登れ」と言わんばかり…
「ついに階段をケチられたか…」
「攻略しづらいなぁ…」
梯子は一人ずつしか上がれない。
2階には一体何が待っているのやら…
「…誰が一番に上がる?」
トモアキが言った。
すると意外な人物が手を挙げた。
「……俺が行こう」
「ハイドさんが?」
「…確かに、あの入口ならそれが一番良いか」
梯子を登った先にある扉は、見た感じ上へ押すタイプのようだ。
今までの扉と違って、開けるのにも力が要りそう…
「じゃあ、ハイドが先に行ってあの入口を開ける。次がセレスさん。二人であの入口を開放してくれ。
対処できない魔物は下へ落としてくれてもいい、こっちで処理する」
「分かりました。
マルコを連れて行っても?」
「えっ!?」
「…まあ、治癒が使える人がいた方が安心か。
じゃあマルちゃん、セレスさんの次に…」
「いえ、抱えて上がります」
「えっ!?」
いや、マルコさんだって鎧着てるし、比較的小柄な方だけど男の人…
「行くぞマルコ」
「ぅお!?」
ハイドさんはマルコさんを抱き上げた。
マルコさんは仕方なくといった感じでハイドさんにしがみつき、その状態でハイドさんは悠々と梯子を登る…
「すごいなぁ」
「ハイドは身体強化無しでも相当の膂力があるからな」
「それは何となく分かってた」
梯子の一番上まで登ったハイドさんが合図をすると、セレスさんもリラさんからカンテラを受け取って梯子の下へ行く。
「…開けるぞ、セレス」
「……ああ、準備は出来た」
ハイドさんが入口の木の板に手をかけ、ぶち破るように一気に押し上げて駆け上がる。
それを見て、セレスさんは下から一気に真上へと飛び、入口へと突入…
「…シゲ、光、貯めといてくれ。
いつでも上の層に撒けるように」
「分かった」
入口からは魔物の叫び声や唸り声が聞こえる。
それに混じって剣が何かを叩き切る音…
ミシェルが叫ぶ。
「何か来るぞ、構えろ!」
トモアキとリラさんは剣を抜き、セトさんは魔法の詠唱に入る。
「3人とも、死なないで…!」
俺はその後ろでただ祈った。
光の力があの入口を突き抜けて、上の層まで届くぐらい沢山集まるように…。
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