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本気のざまぁを見せてやる!
魔術師は結婚を断りたい 9
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石碑の修復が終わり、さらに柵を立てて倒れないようにして…
そうしてようやく、東の端へ向かう。
途中にある村や町には訪問済みだから、一気に東端の村まで行けるのだ。
一日で行ける所まで走り、宿がなければ車中泊をして進む。
遅れを少しでも取り戻すためだ。
それに、馬車に乗って景色を見ている間はあまり思い詰めなくて済む。
やっぱり旅は良いな…
魔法の飴の事が終わったら、今度は世界を回ろうか。
毎日違う景色を見て、歩いて…時々誰かに会う。
何だか素敵じゃない?
「でもなぁ…」
俺が居なくなったら困る人もいるわけで…。
その人たちのために、俺は馬車の中でも思いついたアイデアを書き留めたり、まだ魔力集積回路に落とし込めてない魔法の演算をしたりしている。
質のいい馬車だからか、室内がそれほど揺れないのが有難い…
これをグヴェン様に託しておけば、きっとダリル様に届けてくれる。
多分、これが最後の贈り物だ。
…そういえば、最初にダリル様に贈ったものは何だったかなぁ。
当時は無邪気に、王子様と結婚するんだ~!なんて思ってたな…。
アホすぎる。
「思えば遠くへ来たもんだ」
「どうしたんだロンバード、さっきから」
「いえ、ただの…独り言です」
「兄貴が手紙くれって言ってたの、書いたか?」
「いえ、まだ…」
「一言でも良いんだ、早く送ってやれよ…やる気が出ないだろうが」
「…でも」
「いいから書け。
頑張ってくださいの一言で良いんだから」
でも、いまダリル様に手紙を書いたら、きっと未練がましい内容になる。
忘れて下さいって出てきたのに、それじゃ何の意味も無いじゃん。
「何でそんなに、頑ななんだかね…」
俺が王家の一員になる事を望まない人たちがいる。
殺したい程憎んでる人がいる…
「…その、殺したい程恨んでるってのが、分かんないんだよな」
「でも、親を殺されたんなら…そう思うのも無理は無いんじゃないですか」
「お前が殺したんならな」
「俺じゃなくても、親父が…」
「殺されそうになったら誰だって反撃する」
「でも、そんな事情は彼らに分からなくて…」
親父から、過去には命を狙われる度に正当防衛の名の下に相手を傷つけ、時には殺してしまう事もあったんだと聞かされた事がある。
優しいだけではやっていけない世界だと…
だから襲われた時にはまず自分を確実に守れ、と…
殺さないで解決できる事ばかりじゃないから、覚悟を決めておけ、と…
そう何度か釘を刺されている。
だけど突然、家族を殺されたら、その人はその犯人を恨むし、犯人の家族の事も恨むだろう。
正当防衛かどうかなんて関係ない。
それが分かる年齢だったかも定かじゃない。
第16騎士団の人たちが魔物の全てを恨んでいるように、親父に親を殺された人は親父の血を引く者全てを恨むんじゃないだろうか。
だから、俺は何人もから恨まれているって事で…。
だから、俺は誰からも尊敬されるカリーナ様のようにはなれない。
なのに、グヴェン様は俺に言った。
「あのな…人を殺すって、簡単じゃないんだぞ」
「?」
「殺してやる、と思うほど憎んでいても、実際にそれをするとなると躊躇するのが普通だ。
殺せば死刑になる事も、自分が悪人として裁かれる事も、明白だからな。
それを意地でも殺す、何としてでも殺す、って、相当異常な精神状態だぞ。
よっぽど……、ど……、まさか」
「?」
「殺意の増幅…!」
おい、馬車停めてくれ!!
グヴェン様は窓をあけて叫んだ。
馬車が急停止し、グヴェン様は馬車の屋根に積んであった真っ赤な箒バイクに跨った。
「少しの間だけ離れる!
ロンバードを頼むぞ、みんな!!」
「はいっ!」
そう言ってグヴェン様は空へと急上昇し…
本当に少しの間だけ、どこかへ消えた。
***
戻ってきたグウェン様は、明らかに苛立っていた。
「あの…何か、俺」
「お前じゃねえ、親父の父親か弟か、それだ」
「は、はあ…」
ムスッとして黙り込むグウェン様。
グウェン様の親父の父親…前の王様の事だ。
そして弟は陛下の弟さん。
2人とも「大改革」で処刑されて、随分になる…
その人たちが、今更どうかした?
俺はグウェン様の顔色をうかがう。
亡霊とかそういうのじゃない…よね、この感じ。
グウェン様は暫く黙りこみ…ぼそり、と言った。
「もしかしたら、お前を王妃に相応しくないと言った連中は…お前と誰かを挿げ替えたいのでは無い…
のかも、しれん」
「……?」
それは奇妙な、思いつき…のような話だった。
「奴らは、実は兄貴の方をすげ替えたかった…
のかも、しれん」
「えっ…でも、じゃあ、俺は何で殺されかけて…」
「殺せないと踏んで、けしかけた。
ただお前の不安を煽るために」
「……?」
よくわからない。
確かに死にはしなかったけど、死にそうな目にあったのには間違いなかったからだ。
グウェン様の話は続いた。
「現にお前は、兄貴と結婚出来ない理由の1つとして、『殺したいほど恨まれてる』と言った」
「それは…言いましたけど、でも他にも理由が」
そりゃ恨まれてるのが1番の理由だけど、それだけじゃなくて…。
やりたい事全部辞めてやらなきゃならない事だけをする人生に、どうしても納得がいかないからだ。
「愛があるのなら出来るはずだ、って…
出来ないのは愛がないからだ、って…」
そこまで出来ない俺は、ダリル様と結婚できるだけの愛を、持ち合わせていないんじゃないかって…。
「…あのなあ、ロンバード。よく聞け」
「……はい」
「お前を王子妃として、未来の王妃として迎えるために、どれだけの人間が準備をしていると思う」
「えっ…」
「港では、兄貴とお前の為の船を建造している。
船旅の間も仕事が出来るように、魔術塔の研究室と同じくらいの設備を整えた船室も作った」
「えっ!?」
「飯屋じゃ、ご成婚記念の料理を考案してる。
沢山の工房が、記念品を作り始めている。
祭りの準備に頭を悩ませてる村人も、どんなお祭りがあるのか楽しみにしている子どももいる」
「……」
「ロンバード、気づけよ。
お前が第一王子の伴侶になることを支持してるやつのほうが、大多数だって」
グウェン様はそれだけ言って、黙った。
俺は上手く反論出来る気がしなくて、黙った。
静かな緊張が、馬車の中に漂い…
それは次の休憩まで、続いた。
そうしてようやく、東の端へ向かう。
途中にある村や町には訪問済みだから、一気に東端の村まで行けるのだ。
一日で行ける所まで走り、宿がなければ車中泊をして進む。
遅れを少しでも取り戻すためだ。
それに、馬車に乗って景色を見ている間はあまり思い詰めなくて済む。
やっぱり旅は良いな…
魔法の飴の事が終わったら、今度は世界を回ろうか。
毎日違う景色を見て、歩いて…時々誰かに会う。
何だか素敵じゃない?
「でもなぁ…」
俺が居なくなったら困る人もいるわけで…。
その人たちのために、俺は馬車の中でも思いついたアイデアを書き留めたり、まだ魔力集積回路に落とし込めてない魔法の演算をしたりしている。
質のいい馬車だからか、室内がそれほど揺れないのが有難い…
これをグヴェン様に託しておけば、きっとダリル様に届けてくれる。
多分、これが最後の贈り物だ。
…そういえば、最初にダリル様に贈ったものは何だったかなぁ。
当時は無邪気に、王子様と結婚するんだ~!なんて思ってたな…。
アホすぎる。
「思えば遠くへ来たもんだ」
「どうしたんだロンバード、さっきから」
「いえ、ただの…独り言です」
「兄貴が手紙くれって言ってたの、書いたか?」
「いえ、まだ…」
「一言でも良いんだ、早く送ってやれよ…やる気が出ないだろうが」
「…でも」
「いいから書け。
頑張ってくださいの一言で良いんだから」
でも、いまダリル様に手紙を書いたら、きっと未練がましい内容になる。
忘れて下さいって出てきたのに、それじゃ何の意味も無いじゃん。
「何でそんなに、頑ななんだかね…」
俺が王家の一員になる事を望まない人たちがいる。
殺したい程憎んでる人がいる…
「…その、殺したい程恨んでるってのが、分かんないんだよな」
「でも、親を殺されたんなら…そう思うのも無理は無いんじゃないですか」
「お前が殺したんならな」
「俺じゃなくても、親父が…」
「殺されそうになったら誰だって反撃する」
「でも、そんな事情は彼らに分からなくて…」
親父から、過去には命を狙われる度に正当防衛の名の下に相手を傷つけ、時には殺してしまう事もあったんだと聞かされた事がある。
優しいだけではやっていけない世界だと…
だから襲われた時にはまず自分を確実に守れ、と…
殺さないで解決できる事ばかりじゃないから、覚悟を決めておけ、と…
そう何度か釘を刺されている。
だけど突然、家族を殺されたら、その人はその犯人を恨むし、犯人の家族の事も恨むだろう。
正当防衛かどうかなんて関係ない。
それが分かる年齢だったかも定かじゃない。
第16騎士団の人たちが魔物の全てを恨んでいるように、親父に親を殺された人は親父の血を引く者全てを恨むんじゃないだろうか。
だから、俺は何人もから恨まれているって事で…。
だから、俺は誰からも尊敬されるカリーナ様のようにはなれない。
なのに、グヴェン様は俺に言った。
「あのな…人を殺すって、簡単じゃないんだぞ」
「?」
「殺してやる、と思うほど憎んでいても、実際にそれをするとなると躊躇するのが普通だ。
殺せば死刑になる事も、自分が悪人として裁かれる事も、明白だからな。
それを意地でも殺す、何としてでも殺す、って、相当異常な精神状態だぞ。
よっぽど……、ど……、まさか」
「?」
「殺意の増幅…!」
おい、馬車停めてくれ!!
グヴェン様は窓をあけて叫んだ。
馬車が急停止し、グヴェン様は馬車の屋根に積んであった真っ赤な箒バイクに跨った。
「少しの間だけ離れる!
ロンバードを頼むぞ、みんな!!」
「はいっ!」
そう言ってグヴェン様は空へと急上昇し…
本当に少しの間だけ、どこかへ消えた。
***
戻ってきたグウェン様は、明らかに苛立っていた。
「あの…何か、俺」
「お前じゃねえ、親父の父親か弟か、それだ」
「は、はあ…」
ムスッとして黙り込むグウェン様。
グウェン様の親父の父親…前の王様の事だ。
そして弟は陛下の弟さん。
2人とも「大改革」で処刑されて、随分になる…
その人たちが、今更どうかした?
俺はグウェン様の顔色をうかがう。
亡霊とかそういうのじゃない…よね、この感じ。
グウェン様は暫く黙りこみ…ぼそり、と言った。
「もしかしたら、お前を王妃に相応しくないと言った連中は…お前と誰かを挿げ替えたいのでは無い…
のかも、しれん」
「……?」
それは奇妙な、思いつき…のような話だった。
「奴らは、実は兄貴の方をすげ替えたかった…
のかも、しれん」
「えっ…でも、じゃあ、俺は何で殺されかけて…」
「殺せないと踏んで、けしかけた。
ただお前の不安を煽るために」
「……?」
よくわからない。
確かに死にはしなかったけど、死にそうな目にあったのには間違いなかったからだ。
グウェン様の話は続いた。
「現にお前は、兄貴と結婚出来ない理由の1つとして、『殺したいほど恨まれてる』と言った」
「それは…言いましたけど、でも他にも理由が」
そりゃ恨まれてるのが1番の理由だけど、それだけじゃなくて…。
やりたい事全部辞めてやらなきゃならない事だけをする人生に、どうしても納得がいかないからだ。
「愛があるのなら出来るはずだ、って…
出来ないのは愛がないからだ、って…」
そこまで出来ない俺は、ダリル様と結婚できるだけの愛を、持ち合わせていないんじゃないかって…。
「…あのなあ、ロンバード。よく聞け」
「……はい」
「お前を王子妃として、未来の王妃として迎えるために、どれだけの人間が準備をしていると思う」
「えっ…」
「港では、兄貴とお前の為の船を建造している。
船旅の間も仕事が出来るように、魔術塔の研究室と同じくらいの設備を整えた船室も作った」
「えっ!?」
「飯屋じゃ、ご成婚記念の料理を考案してる。
沢山の工房が、記念品を作り始めている。
祭りの準備に頭を悩ませてる村人も、どんなお祭りがあるのか楽しみにしている子どももいる」
「……」
「ロンバード、気づけよ。
お前が第一王子の伴侶になることを支持してるやつのほうが、大多数だって」
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