主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから

渡里あずま

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冒険者ギルドで職探し?

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 装飾品を買い取られ、無事にお金を手に入れられることになった。とは言え、何もしなければ無くなるだけだし、そもそもお金の価値やこの世界の一般常識が解らない。

(となると職について、稼ぎつつ覚えるのがベストよね)

 そう思った舞だが仕事を探す場合、日本の場合だったら職業安定所(ハローワーク)や求人募集雑誌などである。ただ建物の感じや服装を見る限り、雑誌などは期待出来そうにない。そうなると、役場などで探すのかと思っていた。
 けれど舞の予想に反して、神父である男から出たのは『冒険者ギルド』という単語である。言われてみればSNS情報で、そんな単語やイラストを目にしたような気はするが。傭兵みたいに厳つくて腕に覚えがあったり、魔法使いとか神官みたいに魔法が使える人が行くところだと思っていた。

「あの、私、剣術も魔法もからっきしなんですが……」

 世界観が解らないので少し迷ったが、召喚魔法があるので思い切って言ってみた。それに軽く目を見張られたのに「あれ、マズいこと言った?」と思ったが、神父はすぐに安心させるように笑って説明してくれた。

「いな……外国だと、そうなんですかね?」
「……ええ、はい」

 誤魔化したが、田舎と言いかけたことは誤魔化し切れてない。何だかなと思うが多分、自分がズレたことを言ったのだろうし、そもそも世界が違うのでツッコミは入れず、ただあいづちだけ打って話の続きを促した。

「我が国だと剣士や魔法使いだとある程度、高位ランクの冒険者なのでギルドに籍はありますが、貴族や富裕層の雇われになることが多いんです」
「そうなんですか……」
「外国だと瘴気が増えても聖女様がいませんから、獣や魔物が危険なので冒険者になる条件として、ある程度の実力が求められるかもしれませんね。でも、そもそも貴族以外では剣術や魔法が使える者自体が珍しいですし。下位ランクに求められるのは、単純に労働力ですよ。あと、登録後のギルドカードは、身分証としても使えますね」
「そうなんですね。教えて頂き、ありがとうございました」
「いえいえ」

 いくつか気になる単語はあったが、まずは心に留めておいて舞はお礼を言った。それに笑顔で応えると、神父は近くにあった棚から紺色の服を取り出してきた。

「流石に無料とはいきませんが、お安くしときますね」
「ありがとうございます!」

 広げてみると袖や上衣部分が白で、胴衣やスカート部分が紺のロング丈のワンピースだった。昔、イベントで見たドイツの民族衣装に似ている。
 これなら、面接での好感度も上がるだろう。そう思って再びお礼を言い、舞は着替えて意気揚々と教えて貰った冒険者ギルドに向かうことにしたのだった。



最後、一人で冒険者ギルドに向かうよう書いてましたが、今回の送って貰う展開に合わせて、微修正しました。
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