嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第16章 悩める20歳と新たな仲間

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「百々ちゃん、ママのところにおいで。」
「いい!」
「いいじゃなくて、ほら。」
百合が立って百々をソファに座らせる。
直人が立って、廉と同じようにスポーツドリンクを持ってきて飲むように勧めた。
廉は志月が抱えて二階の自室へと連れて行った。
廉は廉で変に興奮しちゃって疲れちゃうし、百々は百々で微熱でわがままモード。
二人を今一緒にいさせると大げんかになるだろうと周りの大人は判断した。
「廉くん、今日翔のお店にパン届けるのお留守番する?」
「行く・・・。」
「疲れたんじゃない?」
「百々が悪い!!」
金銭面でしっかりしているという情報を翔から聞いていた志月は廉がお怒りモードな理由を察していた。
「百々ちゃん、最近勉強頑張ってるみたいだしさ甘えたかったんだよ。」
「百々はいつも甘えてる!」
廉の不機嫌さの理由にも昨日の疲れがあるのかなぁと志月が考えはじめた。
が熱を測っても至って平熱。
興奮でうっすら汗をかいているのはあるが・・・。
「落ち着いて。廉くんは甘いの気分じゃなかった?」
「ん。それに今はデパートやだ・・。」
そりゃあんなSNSに動画投稿されたんじゃ嫌になるよな・・・。
「廉くんは俺と翔がいても不安?デパート無理?」
「無理・・・。だって二人とも顔がいいし・・。余計に目立つ。もうあんなの嫌だもん・・・。」
「そっか。デパートじゃなかったら翔と行ける?」
「・・・・。わかんない。」
「廉くんはどれくらいの規模からが怖いかな?」
「人がいっぱい来るところはいや・・・こないだのスーパーは怖くなかった・・・。」
「どんな場所のところに行ったの?」
「ここから1時間くらい車で走った田舎のスーパー。」
「田舎のスーパーか。じゃあ田舎の本屋さんなら大丈夫かな?」
「・・・。」
「翔に連れて行ってもらってから決めようか。」
「・・・。」
本屋に行く前提で話すことに廉が不機嫌になっているのは察したがあえて考えをそのまま話し続けた。
百々は参考書って言い続けるだろうし(オプションでスイーツが欲しいのはわかってはいるが。)、廉は廉でこのまま黙ってデパートだとか本屋だとか連れて行くとますます機嫌悪くなる。それなら廉には我慢してもらうことになるが田舎の本屋で参考書を選んでもらい、デパートへは翔に一人で行ってもらいスイーツを買ってもらった方が解決は早い。
「百々ちゃんと廉くんどっちが回復するの早いかなぁ~」
「ん!!」
廉のパンチを軽く食らいつつも、出かける準備を手伝った。
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