嵐は突然やってくる

白うさぎ

文字の大きさ
506 / 536
第17章 かくれんぼ

しおりを挟む
「あれ?」車が翔の職場に向かっていることに気付いた廉。
「翔が顔見たいから寄ってって。」
「家で会えるのに?何なら今朝も会った。」
「うん、心配なんだよお兄ちゃんは。」
「ん・・・。」
車からは降りることはなく翔が店の駐車場で待っていた。
「廉くん、怖くなかった?」
「かくれんぼしたよ。」
「かくれんぼ?」
「拓くんがかくれんぼするよって。」
「そっか・・・(あーなんとなくわかった。)」
「あと・・・。拓くんと教授がなんか二人で質問しあってた。」
翔と志月は黙って頷いた。
二人は拓がかなり戦ってくれていたことに気付いた。
廉は全く気付いていないが・・・。
「頑張れそう?」
「うん、拓くんとなら・・・。」
「よかったね、お友達出来て。」
「うん。初めてかも・・・。」
「「え??」」
「小学校とか色々家が大変だから学校楽しめなかったし・・・中学高校も色々忙しかったから・・・。」
「そっか。大学生活楽しめたらいいね!」
「うん。」
「じゃあそのために志月のカウンセリングちゃんと受けておいで。」
「ん・・・。」
「じゃあ行ってきまーすって。」
「行ってきます・・・。」
「志月あとはよろしく。」
「了解。」
翔が車から離れたので志月が車を発車させた。

「はい、じゃあ大学初日のことお話してくれる?」
あったかいココアを出してのんびりとカウンセリングが始まった。
「拓くんとかくれんぼした。疲れた・・・。」
「それは体力的に疲れたの?精神的に?」と笑いながら聞くと「体力的に。拓くん速い・・・。それに誰が鬼かわからなかった」
「そっか!拓くんしか鬼わかってなかったんだ!」
「うん・・・。拓くんに振り回されてなんか気づいたら逃げ切ってた。」
「廉くんは今大学たのしいって感じれてる?」
「うん!今までより楽しい。」
「じゃあ次は人について。」
「・・・・。怖いよ・・・それはまだね」
「そっか。ここはまだキープか。よかったぁ俺の仕事あって!」
「なにそれ」廉がちょっとだけ笑った。
「廉くんと会えなくなるのさみしいもん。」
「そう?」
「あれ?廉くんは俺と会えなくなるのさみしくないの?」
「しーくんとは友達になればいいし、翔さんがしーくんと仲良くするのもありだし・・・。」
「翔と仲良くか・・・。あいつ俺と仲良くしてくれるかな?」
「翔さん、しーくんのこと嫌いじゃないよ?」
「だろうけど、廉君がらみだと嫉妬がね~」
「嫉妬・・・?」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる

衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。 男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。 すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。 選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。 二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。 元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

クールで一途な白雪さん

SAKADO
恋愛
 高校二年生の蔵真 龍彦(くらま たつひこ)には困ったことが……いやそこまで困ってないことがある。  それは中学の時からなんだかんだ一緒のクラスになっている話題の美少女(と言われている)白雪 繭奈(しらゆき まゆな)。  目が合ったりすれ違うと睨まれ、龍彦がクラスの女の子と仲良くしていると辛辣な物言いをされる始末。  そんな女の子と、ひょんなことから少しずつ距離を詰めることになる。 あれ?白雪さんってそんな性格だったの?  そう龍彦を驚かせている彼女のことが、少しずつ詳らかにされていく。 ※この物語はフィクションです

朔望大学医学部付属病院/ White Dictator

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
White Dictator______通称:『白衣の独裁者』 <ホワイト・ディクテイター> ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ 圧倒的な「実力」と「技術」で捩じ伏せ・現場を支配する凄腕たち。 ___ ごく僅かな一瞬の隙も逃さない神手の集まり。

【長編版】孤独な少女が異世界転生した結果

下菊みこと
恋愛
身体は大人、頭脳は子供になっちゃった元悪役令嬢のお話の長編版です。 一話は短編そのまんまです。二話目から新しいお話が始まります。 純粋無垢な主人公テレーズが、年上の旦那様ボーモンと無自覚にイチャイチャしたり様々な問題を解決して活躍したりするお話です。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...