嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第18章 妹の秘密

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「百々、食べないの?」
そういって百々のそばに行きプリンを持って行った廉。
「いい。」
「せっかく買ってきてくれたんだし、甘いものを補給するのは大切だよ?」
「・・・・。」
最近もっぱらこども返りしている廉の言い方は昔のしっかりした廉と違っていて、イライラしている百々には廉の話方さえイライラに変わっていた。
「百々?俺が食べちゃうよ?」
そういって最後にもう一度だけ百々にプリンを差し出した。
「いらないってば!!」
プリンを振り払ったつもりの手は廉の目元の下、頬にヒットしてしまった。
「いっ・・・」
「廉くん、こっちおいで。」
見守っていた翔がすぐに廉を呼びよせる。
「ちょっと冷やそうか。」
「だいじょうぶ・・。」
「その話方もむかつく!!百々の勉強の邪魔しないで!!昔の廉ちゃんだったらよかったのに!!」
「・・・・」
百々の嘗てない怒りに廉は目線を落とした。
「廉くん。気にしないよ?リビング行こうか。」
廉の手を引いて翔は直人と百合がいるリビングへ廉を連れて行った。
直人とも徐々に会話ができるようになってきている廉だが、今の興奮状態になっているときは直人がやはり怖くなる。
誰かの怒りに触れると、トラウマが一気によみがえってしまう。
それは廉がまだ過去の虐待から心が解放されていない証拠。
「廉ちゃん?どうしたの?」
百合が視線がずっと下の廉を心配する。
「親父、ちょっと保冷剤くれない?」
「保冷剤?」
「あとタオルでくるんで。」
「怪我したのかい?」
「まぁ。」
「廉ちゃん?これ誰がしたの?」
頬が赤くなっていることに気付いた百合が少し怒って聞く。
「・・・・。」
「ちょっとした事故というか・・・。」
「もしかして百々ちゃんかい?」
「・・・。」
「まったく!ちょっとお説教が必要かしらね!!」
そういって百々のいる廉の部屋に行こうとする百合を廉が袖をもって止めた。
「廉ちゃん、百々ちゃんの教育のために必要なことよ?子を叱るのは親の義務だから。」
「・・・・・昔の俺じゃないから・・・百々怒らせた・・・。俺が悪いから・・・。」
「廉くん?廉くんは悪くないよ?百々ちゃんもちょっと虫の居所が悪かったんだよ。」
「・・・・。」
「翔。」
「廉くん、百々ちゃんのところにはいかないからボスとここで待っててくれる?」
ボスが廉のそばでお座りをしたところで翔・百合・直人は寝室に移動した。
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