嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第二章 翔の仕事

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「ぎもちわるい・・・」
「あらあら。廉くん今日は帰る?」
「ノルマも終わってるっすからね」
「じゃぁ廉くん、送ったら俺また仕事戻るわ」
「OK。さ、みんなも帰って30分したら仕事再開!!匂いついてるだろうから消臭剤してね」
「翔さん、あの試供品のスプレー使ってみてもいいですか?」
「あーあれ?いいよ!臭い消えるか試すにもちょうどいいしね!」
「ありがとうございます!!」
「翔さん俺一人で帰れ・・・」
あ、地雷だったわ。
満腹で忘れてた・・・。
「廉くん?お、く、る。」
「はい・・・。オネガイシマス」
「翔さんは過保護っすからね!」
「風太命落とす前に黙っとけ」
「文さんがそういうって相当レベルっすね。黙ります」

翔さんがすぐに車を準備して、俺も助手席に乗り込む。
「胃薬ある?」
「たぶん・・・」
「なかったら言って?」
「はい。」
「帰ったら戸棚に紅茶があって、冷凍庫にスライスした生姜が入ってるからあったかいお湯でしょうが紅茶作って飲むんだよ。胃にいいからね」
「しょうが紅茶・・・飲んだことないや。」
「大丈夫、そこまで生姜の主張は強くないから」
「はい。」
「あとエアコンは適度につけること。まだ暑いんだから。パーカー着てるの廉くんだけだよ?」
仕事場には基本パーカーを羽織っていく。
冷房が嫌いなので対策の一つ。


玄関の中まで送られた。
「過保護すぎでしょ・・・」


翔さんの言った通りにしょうが紅茶を作る。
意外と好きかも、しょうが紅茶。
そして、玄関でちゃっかり渡されたあのパンのキャラクターのキャップ付きペットボトルを持って二階へ上がった。

そういえば翔さんの部屋見たことないかも。
今は家に誰もいないからこっそり開けてみる。
俺達とは違うグレーの部屋。大人って感じだし、ホテルみたい。
一つ一つの部屋がもともと広くて洒落てはいるが、これは一番ホテル仕様だな。
壁には何枚か次のデザインだろうか、服のイラストが貼ってある。
「おしゃれ・・・。」
一通り眺めた後静かに扉を閉めた。
自分の部屋に戻るとなんか目がチカチカする。
白すぎるんだよ、この部屋。
早く帰って来たので、大学の予習を始めた。
久々にカフェ風の窓際のカウンターで。
ロールカーテンを下げて集中力を増す。

「廉ちゃん?」
「・・・」
「廉ちゃんってば!!」
「わぁ!!びっくりした!」
「百々ずっと声かけてたよ!」
「ごめん集中してた・・・。」
「飲み物飲んだの?」
「あ・・・」
「いつから?」
「帰って来たのが15時・・・。でも、帰ってしょうが紅茶飲んだ」
「トイレ行きたくなった?」
「1回だけ。」
「廉ちゃん、しょうが紅茶廉ちゃんには常時飲むのは避けてほしいかも。利尿作用あるから・・・」
「え?」
「まぁ人によるんだけどね」
「そっか・・・」
「ほら、これまだあるんでしょ?飲んで」
パカッとスポーツドリンクのふたを開けられて差し出される。
「はぁ・・・。」
「飲みやすくしてくれてるんだから飲まなきゃ」
「うーん」
そういいながらチューチュー吸う。
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