嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第四章 また一緒に。

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「ん・・・」
時計を見ると17時、何度か起きたがまた寝てを繰り返してしまってこの時間。
直人さんが終わるまで3時間か・・・。
おじいちゃん先生はもう上がってる時間だな・・・。
「中庭散策・・・。」
急に思いついてしまった中庭散策。
この時間はごはんの開始時間でバタバタしているし、患者はごはんに部屋に帰るからほぼ誰もいなくなる。
あれだけ体力作りしたんだから、一人で行ってもいいだろうか・・・。
でも、さんざん翔さんに一人で勝手な行動をしてきて怒られた前科がある。
それによって何度か喧嘩もしたし怖かった。
「直人さんに許可・・・。」
すぐにメールをする。
『今から中庭散策へ少し行きたいです』
5分後に直人さんから返信があった。
『もう10分だけ待ってくれるかな?そしたらそっちに行くから』
『待ってます。』
『はーい。』
迷惑な時間だっただろうか・・・。院内は忙しい時間だから直人さんも忙しかったのでは?と頭をよぎる。


10分後直人さんがやってきた。
「お待たせ!中庭散策だったよね?偉いね、僕に連絡できて」
「・・・忙しい・・・時に・・・ごめんなさい」
「いいんだよ。大丈夫僕以外で全然病院は回るんだから。」
「・・・・」
「これからもこうやって連絡してね」
「はい・・・。」
食欲は戻ってきた、体力も戻りつつある、翔さんたちとの関係も。
でも、トラウマだけは新しく植えつくが、消去はされない。
そんなことを考えながら、散歩をする。
10分歩くとさすがに息が上がり始める。
「休憩しようか。そこのベンチに。」
「・・・・。」
背中を支えられてベンチへ腰かける。
冬の17時だ、寒いし電気がなければ暗い。
病院の部屋から漏れる光が少しきれいに思える不思議。
なんだか病院と知らなければ学校に見えるかもしれない。
「はい、お水飲んでね。」
手提げかばん持ってるなとは思ってたけど、俺の飲み物だったのか。
ベンチコートは着てきたけどやっぱり寒い。
直人さんが手提げかばんからカイロを出す。
シャカシャカ振って二つ僕のポケットへいれた。
「すぐにはあったかくならないからね」
「・・・ありがとう・・・」
「いいえ。だいぶん体力戻ってきたね。」
1週間前までベットとお友達する気しかなかったからな・・・。
「どうする?戻る?」
そう言われて少し考えた後コクリと頷いた。
「了解。じゃぁ院長室まで頑張って歩こうか。」
翔さんならおんぶしていくっていうところを直人さんは俺の意思を先読みして言ってくれる。
「うん・・・」
次は目標20分歩く!そう決めて中庭を後にした。
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