嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第四章 また一緒に。

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「翔、少しは大人になったな。」
「そうっすね。前ならまたヒステリックモードで廉くんを責めてたでしょうね。」
「俺だってちゃんと反省はするんだよ。」
「廉くん、どうする?1時間くらいいる?」
直人さんに聞かれて少し考えたが、今日は帰ることにした。
「帰る・・・。」
「廉くん、また遊びにおいで。」
「待ってるっす。」
「はい・・・。」
「親父、今日夕飯なんか食べに行くの?」
「いや、今日はポトフとか作ろうかと思ってね。」
「俺今日寿司食べたいから買って帰ろうと思ってるんだけど廉くん食べて大丈夫かな?」
「生魚か・・・。うん、まぁお肉も食べてるし魚ならいいよ。でもたぶん、かっぱ巻きとたまごしか食べなさそうだけど。」
「・・・・」
「廉くんかっぱ巻きとたまごが好きなんすね」
「前食べた時、基本それだったね。」
「そうなんっすね。」
今絶対お子ちゃまって思ったでしょ。と少し拗ねる。
直人さんの袖を引っ張ってもう帰ろうよ、と促すとニコリと笑われた。
「あと数日で二十歳になるんだよね、その時は一緒にみんなでお祝いしようね」
文さんに言われてもうあと数日で誕生日ということを思いだした。
思えば夏休み明けから怒涛にいろんな事件やいろんな問題が起きてあっという間で。
「廉くん?おうち帰ろうね。」
そのことのすべてがトラウマを悪化させて人に対して苦手意識を強めてしまったんだけどね。
「ぅん。」
「じゃぁね~」
「またっす!」
そう言われてoliveを後にした。



帰宅すると俺はリビングで手持無沙汰でなんとなく野菜の皮むきなど直人さんのお手伝いをすることにした。
「廉くん初めてのお酒飲ませてあげたいんだけど、軽く一口が限界かな。」
「・・・・お酒・・・まだいい」
「そっか。まだ興味があんまりないかな?百合さんもワインいけるしきっと廉くんも興味持ったら楽しめるよ。」
「ぅん・・・」
「廉くんのお誕生日、旅館に泊まりに行こうか!」
「・・・・?」
「旅館なら内風呂付にしてもらえばあまり人に出会わなくても楽しめるし。」
「・・・・。」
旅館っていったことないかも・・・。
「百合さんに今日相談してみようかな。元々みんな誕生日前日からお休み取ってるからね」
京都の旅館がいいかなぁ~なんて直人さんは完全に旅館に行く気満々だ。
「廉くん、楽しみにしててね」
20歳の誕生日、少し前まではなんでも自分で手続きできるし自由が増えると思って喜んでいたけど、いざ数日前となるとあまり普通の誕生日と気持ちは変わらないなと思った。
でも周りはなんかすごく祝ってくれようとしてるからちょっと嬉しかった。
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