嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第五章 ハタチ

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「はい、イカ焼き~。百合さんと百々ちゃんはたこ焼き買いに行ってるよ。」
「イカ焼きよりたこ焼き派か。」
「イカ焼きはちょっと消火に時間かかるから少しだけね。」
渡されたイカ焼きを一口食べる。
温かくて久々の味。
「相変わらず廉くん小さい一口だね」
そう言って直人さんが微笑みながら自分のイカ焼きを食べる。
「イカ焼きおいしい?」
「・・・ぅん」
「そっか。よかった。」
翔さんが5口くらいで食べ終わった。
百々がたこ焼き持ってルンルンでこっちに来るのが見えた。
「あれ?翔さんもう食べ終わったんだ。廉ちゃん一口頂戴!!」
いいよって言う前にかぶりついてきた百々。
まぁいつものことなんだけどね。
「あらら、廉ちゃんたこ焼き一つ食べない?」
そう言って母親が渡してきたけど、たこ焼きまで食べるとさすがに酔いそう・・・
首を振ると「そう?」と言って母親が回収する。
「翔君と直人さんもどうぞ」
そういうと二人ともひつずつ食べていた。
「廉ちゃん、お水。」
紙コップのよくある無料の水をくれてごくりと飲み干す。
もうイカ焼き食べるのおしまいにしよう・・・。
翔さんに黙って渡す。
「もういらない?」
頷くと、「百々ちゃん食べる?」と聞いて「いらない」と百々が返していた。
翔さんが俺の食べ残しのイカ焼きを食べて、百々と母親がたこ焼きを食べ終わるまでの間、少しだけお土産コーナーを見てみることにした。
キャップをかぶってさらにパーカーもかぶって自分が落ち着くスタイルでお土産コーナーへ。
ご当地の物を見るのなんか好きなんだよね。
キャラクターコーナーの物を見たり、お菓子のお土産を見たりしてみんなの元へ戻る。
百々たちも食べ終わっていて、百々がジュース買いたいというので母親が一緒についてジュースを買いに行った。
「廉くん、車乗っておこうか。」
男3人は車へ移動。ピーターを抱きしめて俺は眠りの体制へ。
「眠くなったのかな?」
「遠出中々経験ないもんね。家出の時よく福岡まで行ったよ。」
「あの時はまだメンタルがそこまでやられてなかったのもあるけどね。でも、あれはあれでいい経験だよ。」
「俺そういうのしたことないな。今度してみようかな」
「翔が家出しても、誰も心配しないと思うよ?」
「ひど!」
2人の会話を途中まで聞いていたが瞼が落ちてしまい途中で聞こえなくなって行った。
そのあともう一度人がいない小さなトイレだけのパーキングでお手洗いに起こされただけで、気づけばあっという間に旅館についていた。
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