嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第五章 ハタチ

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料理が運ばれて旅館の方が部屋を出ると、隅っこに隠れていたがやめて席につく。
「廉ちゃん、旅館の方怖くないでしょ?」
い、今のは最近の癖だから仕方ないのだ!!と思いながらスルーする。
直人さんと翔さんに挟まれて座り、向かいには百々と母親が座った。
「廉ちゃん夜まで起きてたらお酒飲んでみましょうね!」
「後で買いに行く?飲みたいもの選んだ方が楽しいかもしれないよ?」
お酒そこまでのみたいと思わないんだよな・・・。
水分摂取そこまで得意じゃない俺にとっては、ビールみたいにごくごく飲むような酒は魅力を感じない。
それにお酒飲むとおトイレ行きたくなるって聞くし、俺向いて無い。
「廉くんお酒あんまり興味ない?」
「・・・うん」
「そっか。なら無理して飲まなくてもいいんだよ?」
「・・・・」
せっかくの20歳でお祝いに連れてきてもらってるんだし飲んだ方がいいのかな・・・。
「少しだけ飲んでみる・・・。」
小さい声で言うと母親が「廉ちゃんは酒豪タイプではなさげね」といった。
目の前のおいしそうなお刺身をごはんと一緒にぱくりと食べる。
和食だから直人さんが量を支持してくるものも少ない。
「おいしいかな?」
チラッと上目遣いで直人さんを見て頷く。
「あぁ百合さん!こんなかわいい息子ができて僕はとっても幸せだよ!!」
「そう、それはよかったわ」
そう言って母親が笑う。
百々は和牛のすき焼きに夢中で先ほどからしゃべらない。
俺はすき焼きは食べれそうにないから手をつけずにいた。
とりあえず白ごはん、お刺身、お吸い物、だけは完食するのが目標だ。
「廉くん、お野菜食べてほしいからすき焼き少しでいいから食べてごらん?」
確かに・・・俺が完食を目指す食べ物野菜ないや・・・。
「大丈夫。残ったものは僕か翔が食べるから。」
「じゃぁ・・・・・はい、これだけ頑張れ」
翔さんが白菜3切れ、シイタケ一つ、ネギ一切れ、お豆腐一切れだけ卵の入った器に入れた。
これだけならいけるか・・・。
みんなが食べきっていく中、何とかお吸い物とお刺身は完食した。
ご飯とすき焼きが目の前に残る。
残ったすき焼きは翔さんが直人さんと食べきってくれた。
百々は食べ終わり軽く寝る体制に。
太るぞー・・・と思いながらも白菜を口に運ぶ。
「廉くん、ご飯は俺が食べるからすき焼きそれだけ頑張ってみる?」
「うん・・・。」
腹八分目はすでに越しているんだけど・・・。
「廉くん頑張れ~」
残るは豆腐とシイタケ。
シイタケはぱくりと口に入れられたが、豆腐・・・。
お前はなぜそんなに腹にたまるのだ・・・。
チマチマ角から食べていく。
「廉くん、わかりやすく満腹そうだね」
翔さんがそんな俺を見て笑う。
「・・・ふぅ・・・。」
10分かけて豆腐に勝利した俺に直人さんが拍手をしてくれた。
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