嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第六章 ぼくは君を許さない。

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「翔くん、あれ、お願いできるかしら。」
「あー。了解です。じゃあ行ってきます。」
何やら母親と翔さんがあれで会話している。
「廉くんプラプラまたするよ。」
直人さんにまた手を持たれてプラプラと揺らされる。
翔さんが車に乗ってどこかに出かける音がしたんだけど、どこに行ったんだろう。
ケーキは作ったし、夕飯は母親が毎年のごとく張り切ってするはずだし・・。
翔さんが出かけて40分が経った。
「気になるかい?」
「・・・うん。」
「百々も気になる!!翔さんどこに行ったの?」
「それはお楽しみよ、二人とも。廉ちゃん力が入るようになったらサンタさん用意してるからね!」
そう言ってサンタの衣装を出してきた母親。
しかもサロペットで若干ダサい・・・。
中には白いニットを着ろということなんだろう、それまで用意してある。
「百々ちゃんはもう着替える?サンタさんのワンピース!」
「うん!!着替えてこよ~!」
「ぁ!!・・・・ダメ・・・百々行かないで・・・」
「廉くん大丈夫。百々ちゃんは家の中にいるよ。着替えてくるだけ。いなくならないから。ね?」
「・・・だめ!・・・百々!!」
「はーーーい!!待って!」
隣の両親の寝室で着替えているのか百々が返事を返してきた。
ドンドン階段上る音がしたかと思うと3分もかからないくらいでダダダ・・・・・と降りる音がしてすぐに部屋の扉が開いた。
「もー、廉ちゃん急かさないでよ。ここで髪の毛巻くよ。」
「その方が廉くん安心しそうだね。」
「メイク道具も持ってきたし。」
「・・・・。」
百々が見えなくなると不安になってしまった。
まるで小さい子が母親を探すような感覚になる。
先ほどまでいい感じに力が入り始めていたのにまた力が入らなくなってきた。
「廉くん大丈夫だよ。焦らず焦らず。」
脱力感がまた少し戻った体をマッサージしてくれたりしてとにかく血行を促すかのようにさすってくれたりする直人さん。
百々は目の前で髪の毛を巻いたりメイクをしたり、母親はキッチンで何かしている。
翔さん・・・・。
「翔さん・・・どこ・・・」
「翔はちょっと用事で出かけてるけど、大丈夫だよ?」
「いない・・・」
「おっと・・・。無理して立たないよ。危ない。」
「・・・翔さんいない・・・。」
「大丈夫、すぐ帰ってくるから。あと30分くらいかな。」
「・・・・。」
「翔と電話つないでおく?」
「・・・ん。」
「わかったよ。今からかけるね?」
直人さんが電話をかけて翔さんと通話をつないでくれた。
『廉くん?どうした?』
「どこ・・・?」
『もうすぐ家につくよ?』
「・・・・早く。」
『あはは。わかったよ。できる限り急いで帰るね。』

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