嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第8章 彼女と空

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「翔くん、とりあえず付き合う気ないなら本当に早くごめんなさいしてあげてね。」
「百々ちゃんもだよ?」
「「わかってまーす。」」
いつも通りに俺が最後までちまちま食べて夕食が終わった。
変わらぬ夜に変わらぬ日々を過ごし、気づけば大晦日になっていた。

おせち料理を今年は百々が母親と二人で作るらしい。
とはいえ、母親は仕事。直人さんも今日はほぼ1日仕事で留守。
翔さんも病院のお手伝いで留守。
おせち料理は夜に作るらしく、百々が冷蔵庫をチェックしているが「あれ~?はんぺんないじゃん。」
「はんぺん?」
「うん。伊達巻に使うんだけどさ。」
「母さんが帰ってから買い物行く?」
「えー。さっさと行かないと売り切れちゃうし、大晦日だからお店早くしまっちゃうよ。」
「そっか・・・。でも、外出したら翔さんに怒られちゃう。」
「許可とってから出たら大丈夫だよ。タクシー使えば怒られないでしょ。」
「うーん・・。」
「とりあえず電話だね。翔さんにかけようか、めんどくさそうだし。」
かわいそうな翔さん。百々の中でめんどくさい人扱い。
「もしもし。お仕事中にごめんなさい。百々だけどね、お買い物しないと足りないものがあるから、タクシーで廉ちゃんといってきてもいい?」
『え?今じゃなきゃダメなの?』
「うん。今じゃないと無理。タクシー使うからいいでしょ?」
『でも・・・。』
「いいよね!?」
『わかったよ。絶対タクシー行きも帰りも使う事!』
「はーい!よし、廉ちゃん許可とれたね!」
「はぁ・・・。行くんだよね。」
「当り前!!ついでにケーキも買う!」
「太るよ。」
「大丈夫でーす!ほら、準備して!!」
「もう!」
タクシーもすぐに手配していて、乗り込むと少し大きめのモールへ到着した。
かなりにぎわっている。
俺はすぐにヘッドホンを耳に当てて曲を流す。
少しはましになった気がする。
「廉ちゃん、手。」
「はぁ?」
「迷子になったらどうするの?館内放送かけられたい?」
「・・・・。」
抵抗空しく手をつなぐ。
「廉ちゃん手袋してなかったからか冷たいね~」
百々はそう言いながらもすでに目線は食品売り場。
「はんぺんだけでしょ?」
「うーんナマモノほしくない?」
「保冷バック持ってきてないよ?」
「寒いから大丈夫だよ。」
「重たくなるから嫌。」
「はんぺんとケーキだけ?」
「早く帰るよ!それだけしか買わない!」
しぶしぶ百々ははんぺん売り場に向かい、レジに並んだ。
「百々、そういえばこの後3時間だけバイト入ってるわ・・・。」
「はぁ!?忘れてたの!?」
「うん。」
てへっ!って感じで言ってくる百々。
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