嵐は突然やってくる

白うさぎ

文字の大きさ
251 / 530
第8章 彼女と空

しおりを挟む
「廉くんが思ってるよりみんな恋人より廉くんが大好きみたいだよ。」
「・・・。信じてない。」
「いいよ。無理に信じなくて。ほら、おでん食べちゃいなさい。」
そう言って直人さんは先に食べきったようで、肘をついて俺が食べるのを見守った。
いや・・・気まずいんだけど・・・。
ティッシュで口を拭いてごちそうさまをして、静かに歯をみがきにいく。
百々はさすがに寝ているだろうし。
「・・・直人さん今日早番だったような・・・」
俺のことなんかで睡眠時間削って大丈夫なのだろうか・・・。
「廉くん、歯磨き終わったらもう寝ようね。」
「食べてすぐ寝たら太る。」
「太れたらいいのにね。」
歯ブラシを洗うと背中を押されてベッドに入らされる。
「ほら、ボス。近くで寝ていいよ。」
起こされる前と同じように近くに丸まるとあくびをしていた。
「じゃ、おやすみ。二人とも。」
「おやすみなさい・・・。」
納得は何一つしていないが・・・もう眠たくてなんで起こされたかもわからなくなってきたので考えるのを辞めてボスの尻尾を握りしめて寝ることにした。
ボスは尻尾を握られていることでそわそわしていたが、離す気配がないのであきらめたのかため息を一つついて寝始めた。


「ん・・・におう・・・」
起きるとボスがおトイレをしたようで部屋が臭かった。
「ボス・・・お前明日からやっぱり俺の部屋意外で寝て。」
「くぅん・・・。」
俺もトイレをしに起きる。
「ボス、先に1階下りてていいよ。」
「わん!」
待つつもりのようでその場で伏せをしたボス。
トイレをすますとお座りに代わり、しっぽを振っている。
「降りるか・・・。」
リビングには母親だけがいた。
「あれ?おはよ・・・」
「おはよ。廉ちゃんマスクしといてくれる?百々ちゃんが熱でちゃって。」
珍しい・・・。百々は熱というか風邪ひかないイメージだったんだけどね。
「何か・・・いる?買ってくる・・・。」
「大丈夫よ。ありがとう。廉ちゃん移らないと良いけどね。気を付けてね。」
そう言って色々看病セットを持って上に上がっていった。
翔さんも今日は初売りだからいないのかと・・・。と思いだす。
直人さんは早出だからもちろん留守。
ボス・・・散歩今日なしだね・・・・
「わん!」
そう言って近くに転がっていたボールをくわえて持ってくるので投げてやる。
庭で遊んでやりたいが俺はフラッシュバックしたとき一人で対処できる自信がない。
ボスが今度はゴロンと転がってくねくねし始めた
「なにそれ。」
そう言って笑うと、さらに激しくクネクネしている。
ボスはボスで俺に無理をさせないように気を使ってくれているのかもしれない。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

国民的アイドルの元ライバルが、俺の底辺配信をなぜか認知している

逢 舞夏
BL
「高校に行っても、お前には負けないからな!」 「……もう、俺を追いかけるな」  中三の卒業式。幼馴染であり、唯一無二のライバルだった蓮田深月(はすだ みつき)にそう突き放されたあの日から、俺の時間は止まったままだ。  あれから15年。深月は国民的アイドルグループのセンターとして芸能界の頂点に立ち、俺、梅本陸(うめもと りく)は、アパートでコンビニのサラミを齧る、しがない30歳の社畜になった。  誰にも祝われない30歳の誕生日。孤独と酒に酔った勢いで、俺は『おでん』という名の猫耳アバターを被り、VTuberとして配信を始めた。  どうせ誰も来ない。チラ裏の愚痴配信だ。  そう思っていた俺の画面を、見たことのない金額の赤スパ(投げ銭)が埋め尽くした。 『K:¥50,000 誕生日おめでとう。いい声だ、もっと話して』  『K』と名乗る謎の太客。  【執着強めの国民的アイドル】×【酒飲みツンデレおじさんV】

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

処理中です...