嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第10章 守るから

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「お帰りなさい、二人とも。」
今日は珍しく翔さんにお迎えされて不思議な感覚。
「今日はあったかいシチューだよ。かぼちゃの」
「珍しいな。二人で一緒に作ったのかい?」
「はい。寒いし丁度冷蔵庫見せていただいたらかぼちゃがあったので。」
「パンプキンシチュー大好きなんだよ。ありがとう。」
「いえ。廉くんもパンプキンシチュー好き?」
「うん。」
「よかった!翔の基準は廉くんが好きかどうかだからパンプキンシチューにするかビーフシチューにするかすっごく迷ってたんだよ。」
俺が好きかどうかで作らなくてもいいのに・・・。
「廉くん、ほら荷物置いて手を洗っておいで。疲れたでしょ?早めに今日は寝よう。」
「うん・・・。」
荷物を置いて手を洗ってリビングに戻るとさっきまでおとなしくしていたボスがこちらへ駆け寄ってくる。
「ボスただいま・・・。」
まるで変わったことはない?とでも言うように全身くまなく匂いを嗅いで安心したのか所定の位置に戻っていった。
「ボス、なんか護衛みたいだね。」
理紗さんがボスの行動をみていった。
「ボスはうちの中で一番廉くんに懐いているからね。」
「そうなんだ。」
「さあ、いただこう。」
俺のはいつも通り少な目に注がれている。
「おいしい・・・。」
「生クリーム少し入れてるの。」
「ほぉ・・・こだわりがあるのか。理紗さんお泊りのことはご両親にちゃんと伝えてあるかい?」
「はい。まぁ30手前なんで親は何とも思ってなかったです。」
「大事な娘さんを一日預かるんだから、翔手は出すなよ?」
「んな高校生の息子じゃないんだよ?俺。」
「廉くんの安眠妨害したら翔お前叩き出すからな。」
「はいはい。」
「廉くん、すぐお風呂入れるようにお湯貼っておくからすぐに入るんだよ?」
「目がトロンってしてる」
理紗さんに笑われたけど、確かにもう満腹だし眠たい。
三口食べてごちそうさまをする。
「眠さが限界みたいだね。」
「よし、頑張ってお風呂入っておいで。ボス、見張りについていってあげて。」
ボスが後ろをついてきて一緒に脱衣所へ。
ボスがお座りをして待つ姿勢に入り俺は眠たい目をこすりながらお風呂に入った。
しばらくたったときボスが「わん!」と吠えた声で目が覚めた。
「やば・・寝てた。」
湯船に入って気持ちよくなってたら寝ちゃってたみたいで・・・
「廉くん?大丈夫?」
ボスの声を聞いて直人さんがやってきてしまった。
「ちょっと寝ちゃってた・・・だけ。」
「もう出ようか。」
ドアの外で直人さんに言われて素直に上がるとさすがにのぼせたみたい。
「わぁ・・・。あぶなー・・・。」
ふらっとして壁に手をついて怪我を何とか阻止。
リビングまで行くとすぐに直人さんにスポーツ飲料を渡された。
「コップ一杯飲んでね。翔少し冷たいタオル首に当ててあげて。」
「のぼせちゃった?」
「少し寝ちゃった・・・。」
「だからボス吠えたのか。賢いねぇ~」
ボスは理紗さんに褒められて誇らしげな表情をしている。


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