嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第11章 甘えるということ

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「廉くん。ただいまー、寝てていいから診察させてね~」
「ん・・・?」
「あー。起きた。はいこっからが大変だよ」
そう言って百々がけらけら笑ってる。
俺は布団をかぶって診察させません体制。
そのまま足元の方に移動してベッドと壁の隙間にフィットした。
といってもこの部屋も大きいのでそのスペースも全然広いのだけど。
「廉くん、もしもししかしないからさ。べーはしないよ?」
あー・・・。その幼児に診察するときの用語出されると余計顔出す気しない!!
なんで俺の周りは俺を年相応に扱ってくれないんだか・・・。
「うっ・・・!」
いきなり重さが来て布団をガリガリされる。
「やめて…ボス。」
と小さな声で言うとワン!と吠えるボス。
「ボス、辞めてあげて?」
翔さんの声でボスが引っかくのを辞めた。
「廉くん、理由は聞かないからとりあえず診察だけさせてくれないかな?」
「もー廉ちゃん!!」
バッと百々によって布団が取られた。
「あー・・・。蕁麻疹出てるね。汗とストレス両方からかな・・・。」
そう言って首元を触られた。
「あれだけ汗かいてたらそりゃできるよね。苦しそうだったし。」
隅っこにいるため必然的に翔さんが前に来たことで逃げれずもう逃げることは無理。
「服の上からで聴診するね。」
体育座りで小さくなってるので腕の下から翔さんが聴診してくる。
「心拍早いね。でも元気元気。」
「廉ちゃん、顔上げてみて?」
「あらま。汗で髪の毛固まってるね。体温測って38℃切ってたらシャワー浴びてきていいよ。」
出された体温計を脇に挟む。
体温計が鳴ったので見ると37.5℃。
「お、下がってるじゃん。じゃあシャワー浴びておいで。すっきりするから。」
あれ?そういえば理紗さんがいない。
「理紗なら一回自宅に帰ってるよ。さすがに何泊もする荷物は持ってきてなかったし。」
「・・・。」
「廉ちゃん、ご飯おうどんママがやわやわに湯がいてくれるみたいだからもう作ってもらうね。」
「ん・・・。」
ストレスから来ている熱のためあまり普通の風邪よりかはしんどくはない。
全くしんどくないわけではないけど、咳が出るわけでもないのでその分は楽。
シャワーを終えて出ると部屋で翔さんがすでにバスタオルを持ってスタンバイしていた。
「おいで。」
少し戸惑って待っていると、翔さんが立って俺を勉強机の椅子に座らせた。
そのままバスタオルでワシャワシャと髪の毛を拭かれる。
「廉くんヘアオイルしてみる?ちょっと癒される香りのがあるよ。」
そう言って準備していたのかヘアオイルを手に取って、髪の毛になじませてくる。
ドライヤーをされて最後に髪の毛をブラシで整えられた。
「はい。おしまい!さて百合さんが作ってくれたおうどんできてるはずだから下に行こうね。」
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