嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第11章 甘えるということ

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おじいちゃん先生がお仕事へ戻ってからはやることがなく暇な時間になった。
気づいたら病院だったから勉強道具もないし、きっと今この病室から出たらまた直人さんも母さんも怒ると思う。
おじいちゃん先生はかばってくれたけど、悪いのは脱走した俺。
治すことに力を貸してくれる人から逃げたんだから・・・。
みんなが怒って当然だと思う。
5日も寝てたのに俺あんなはやい速度でしかも走ったし、あの距離歩けたのはすごくない!?ってちょっと自分では思ってたりするけど・・・
きっと脱走してなかったらご飯全部食べれたの褒めてもらえたのかなぁって思ったり。
「直人さんにも迷惑かけたし・・・。かかりつけ医探そうかなぁ。」
俺は今みたいに家族がやってる病院だと今回みたいに甘えが発動して脱走したり迷惑かけたりする・・・。
ならいっそのこと違う病院で知らない先生に診てもらったほうが迷惑もかけないしいいのかもしれない。
おじいちゃん先生と友達になれたのはうれしいけど・・・これは自分のためであり、周りに迷惑をかけないため。
間宮先生はさっき何も言わなかったし、もう俺のカウンセリングなんてめんどくさくて嫌だよね。
母さんに相談したらきっと止められるだろうから自分で明日にでも動こう。
部屋に体温を測りに来た看護師さんにいらない紙を二枚とボールペンを貸してほしいとお願いした。
明日退院するときにおじいちゃん先生に預けるつもり。
すぐに看護師さんが紙とボールペンを渡してくれた。
「お絵かきするの?」って聞かれて、子供じゃない!と思いながら「ありがとうございます」とちゃんとお礼は言えた。
『直人さんへ
 おじいちゃん先生に怒られるようなことしてごめんなさい。
 お家で怒られたことは俺のダメだったところだし、注意してくれて気づかせてくれてありがとうございました。
 また注意すべき点があったら教えてくださると人として成長できるのでうれしいです。
 今回は本当に申し訳ございませんでした。廉』
『間宮先生へ
 脱走してしまって申し訳ありませんでした。
 口を利かない、アイスを買ってこさせる、さらには脱走をしてしまいごめんなさい。
 先生に迷惑をかけてしまってごめんなさい。
 僕はきっと父の病院ということで甘えてしまった部分もあったと思います。
 これからは自分に厳しくするためにここじゃない病院で甘えないために知らない先生にカウンセリングしてもらおうと思います。
 せっかく親身になってくださったのにごめんなさい。
 間宮先生は技術がないんじゃなくて、患者が僕だったことが運が悪かっただけだと思います。
 これからもいろんな人を助けてあげてください。
 今までお世話になりました。廉』
「よし。これでいいかな。」
全部書き終えて、看護師さんにペンを返した。
看護師さんは不思議そうに俺を見た。
「ありがとうございました。」
「あ、うん。体温37.5℃あるから寝てるんだよ?」
「はい・・・。」
やっぱり外が悪かったかな?と目を閉じた。
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