嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第11章 甘えるということ

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「百々・・・ここ病院・・・ドアやさしくね・・・」
百々に優しく促す。
「あ、ごめん!」
そう言って謝ってきた。
「廉ちゃんスマホ百々がママに渡したんだけど、充電器まで頭になかった。ごめんね」
そう言ってベッドに腰かける百々。
「理紗さんが持ってきてくれたから大丈夫。スマホ助かったよ。」
起きたときスマホがあったのは百々が母さんに託してくれてたからということが分かり謎が一つ解決した。
「理紗さんと先生っぽい人廊下で話してたけど・・・。来ないのかな?」
「わかんない。」
「そっか。で、どうして泣いちゃってたの?廉ちゃんが泣くなんて大体自分を追い詰めてるときだけど。」
「ん・・・。なんでだろうね。へへ・・・」
「言うつもりはないのね。全く心配してきたのに。」
そう言いつつ百々が抱き着いてきた。
「何気にしてるのか知らないけど、百々は廉ちゃんが目を覚ましてくれてうれしいよ。」
「・・・っ・・・ぇーん」
「ちょ・・廉ちゃん!?どうしたの?いつもそんな泣き方しないのに!」
百々は焦りながらも俺の涙をティッシュで拭く。
「寂しかったの?」
ふと百々がいった問いかけに涙が止まった。
そうか・・・寂しかったのか・・・。
自分で自分のさっきのモヤモヤな気持ちに気づいた。
俺が不幸にしてるとかそういう感情の奥に『寂しい』という感情があったことに気づけた。
「寂しかったんだよね。聞いたよ~脱走してママたちがぶちぎれた話。」
あはは!って百々は豪快に笑うけど、そんな笑える話ではない。
「廉ちゃん、怒ってくれるって心配してたってことだから。廉ちゃんの事嫌いなわけでもないしさ。とりあえず喜んどきなよ。」
「無理・・怖かった・・・。」
「怖かったのは仕方ないじゃん。それだけ心配したんだからさ。でも、直人さんは正直ピリピリしてたからちょっと感情が爆発したんだろう点はダメだね。人としてね。」
「百々・・・俺ねここじゃない病院に通院しようと思ってる・・・」
「え!?なんで?」
「ここに通い続けても周りに迷惑かけるし、甘えてしまっていつまでたっても治せないと思う・・・」
「廉ちゃん、ほんとどこまで深く考えて病んでんの?」
「大丈夫だよ、廉ちゃんいるだけで回り眼福だし周り癒してるから。」
「また百々意味わかんない・・・」
「意味わかんなくていいから、ここに通い続けなよ。」
「やだ・・・。もう手紙直人さんと間宮先生に書いて多分二人の手元に届いてるし。」
「はぁ!?」
「起きたらなかったもん。」
「廉ちゃん他の病院だと怖い先生いるかもよ?」
背中に汗が伝った気がする・・・。
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