願いを叶える魔法の傷薬~俺の異世界転生に必要なスキルを72時間しか遊べない体験版ゲームで取に行くところです~

ゼルダのりょーご

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「ぽかぽか草どこなの?」なにを口走っているんだ、俺は。なんの記憶だ?

 涙目になっているのは分かるんだ。
 みっともなく鼻水も垂らしているだろう。
 味気のなくなった割りばしを噛みしめながら。
 背筋がゾクゾクとして、凍り付いていくようだ。

 呪いか祟り……。
 周囲一帯が白いモヤに包まれて行く。

 言いたくない台詞が脳裏をかけ巡る。
「……生まれてごめん」さっきまで胸に輝いていた太陽がみるみる沈んでいく。


 誰にも気づかれたくないよ。──涙目になる俺なんかを。
 自分でも大嫌いなんだソイツは。
 鏡なんか大嫌いなんだ俺は。
 センチメンタルなんか大嫌いなんだよ。
 俺は、けっして孤独なんかじゃない。淋しんぼなんかじゃない……。

 ──だけど。確かに、日々、悶々としていたよ。

 生まれて此の方、一度も嬉しいことなかったもん。
 水飴せんべいなんか、の下の駄菓子で真実のスイーツじゃないもん。
 楽しいことプレゼントされてないもん。
 意地悪しかプレゼントされてないもん。

 風邪引かないもん。
 仲間外れしか引かないもん。
 人当たりは良くないもん。
 挨拶ほとんどしないもん。

 お風呂に入ってないもん。
 頭、洗ってないもん。
 顔、洗わないもん。
 歯、磨かないもん。


「忍者とUFOは買いだもんっ」


 もう、英語の授業中に世界地図のことを「便所と寝床」って訳さないから許して。
 ただ人前で涙を堪え続けただけなのに、涙腺キレ男とか言われ続けたもん。

 蹴られても、なじられても、言い返せないことが罪?
 服を全部取られて、女子便に閉じ込められても泣くもんか。
 そんなやつらに聞かせてやる声などない。

 俺の内側のなにも知る権利を与えてやらないだけだ。
 俺の声は俺だけのものだ。
 俺の気持ちも、本音も、思考のすべてが俺だけのものだ。

 分けてやるもんか。
 話すもんか。
 聞かせてやるもんか。

 俺の声は俺だけのもんだ。
 俺は、俺とだけ話すんだ、悪いかっ!
 自分の機嫌ぐらい、自分でとれるんだよ。

 だからお前らの何かも、一切、受け取るつもりはねぇんだよ!

 罪なんて犯してないよ。
 前科ひとつもないもん。

 子供が駄々をこねるように、後ろ暗い気持ちを抱えて。
 普段の行いが悪かったのだろうか、と反省しながらも否定をする。
 内向的な性格が浮き彫りになってくる。

 夏に水飴せんべいに、たった二十円使っただけでしょ。
 食う権利も奪うのかよ?
 
 自分は何も悪くはない。
 悪行を重ねてきたつもりなどないと首を横にふり、断固否定する。
 だが、ほとんど声にはならない。

 
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